肉食おう、肉

　Lycosというディレクトリ・サービスがある。「ディレクトリ・サービスって、何じゃろ？」というような方は、こちらを見ていただけると雰囲気ぐらいはわかるかもしれない。

　今、Lycosで同じディレクトリ・サービスの最大のライバル"yahoo"をキーワード検索すると、こんなメッセージが表示される。（抜粋）

Are you looking for Yahoo?

We know you've been looking for Yahoo but if you really want to search the Web for the coolest, newest, best quality Web sites we hope you'll try us, Lycos: Your Personal Internet Guide.

We're the world's best Internet search and directory. And we guarantee that you'll like us.

　「日本男児として英語など不要なり！」と力強く主張する人のために、超訳してみよう。

Yahooなんて探してんのかよ？

　あんたがYahoo!を検索したってのはわかってるけど、本当にホットでクールなページを探したいなら、なんてったってLycosさ。

　俺たちゃ、世界で最高のディレクトリ検索サービスを提供するぜ！

　そこんとこ夜露死苦！

　若干、訳に脚色はあるものの、大まかにはＯＫだろう。

　これを見ると、やはりアングロサクソンはやることが豪快だと言わざるをえない。

　アメリカでは真っ当な企業でも、エイプリルフールにうそっぱちのプレスリリースを出したり、ディレクトリ・サービスにこんなしかけを埋め込んでみたり、日本では考えられない「遊び」をやってくれる。

　ふと思い立ってLycos Japanで試して見ると、本家とは逆に親切すぎるほど、親切な表示が現れた。（抜粋）

オフィシャルサイト: ヤフー（株）の公式サイト
企業情報: ヤフー（株）（概要）（財務情報）（株価）

関連ライコスセンター: インターネットセンター
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　うむ～あまりにも真面目な親切が悲しい…　

　オフィシャルサイトへのリンクはもとより、財務情報や株価などの企業情報へのリンクまで出てくるではないか。

　この差は半端ではない。この両者にはビルゲイツの個人資産（何兆円オーダー）と俺の月の小遣い（昼食、タバコ代込みで４万円）ほどの開きがある。

　俺の場合、おいしいお店を見つけたら「節約して、来月でもまた食べに行こうっと」と思うが、ビルゲイツの場合、おいしいお店を見つけたら即、買収する。それぐらいの差はある。

　こんなくだらない事で、日本とアメリカの国民性について考えてしまう俺は、やはりアホなのだろうか。

　でも、こういう所にも狩猟民族と農耕民族の差が現れている気がするんだよなぁ。

　肉食おう、肉。