やりこみ - DragonQuest

DQ 総合レビュー

更新: 2002/10/06

ゲームレビュー(ドラクエ限定)です。大きなネタバレは無しの方向で。 流石に10年も立つとストーリーをかなり忘れてしまっているので、極限攻略研究会さんの低レベル攻略ガイドを参考にしています(^^)

項目説明

全て5段階評価(1作品に1つははみ出すかも)です。音楽はすぎやま氏のクラシック調が良いので全て☆5、意味無いので書きません(^^;

項目評価基準
ストーリー感動度、どんでん返しなど
グラフィックフィールドやモンスターなど、全体
自由度攻略順の柔軟さ
難易度普通にクリアする苦労、☆が多いほど辛い
遊び心カジノなど、本編以外のお楽しみ
新しさ昔のドラクエに比べて
総合結局どれだけお気に入り&お勧め

メニュー: プレイ順

作品名総合評価記述日
DQ III (FC)★★★★2000.09.15
DQ IV (FC)★★★★★2000.09.15
DQ V (SFC)★★★★2000.09.15
DQ I (SFC)★★2000.09.15
DQ II (SFC)★★★2000.09.15
DQ Monsters (GB)★★★★2000.09.15
DQ VI (SFC)★★★★★★2000.09.15
DQ III (SFC)★★★★★2000.09.15
DQ VII (PS)★★★2000.09.15
DQ IV (PS)★★★★★★2002.10.06
DQ I (GB)−(未プレイ)
DQ II (GB)−(未プレイ)
DQ III (GB)−(未プレイ)
DQ Monsters2 (GB)−(未プレイ)
DQ Monsters1,2 (PS)−(未プレイ)

DQ III (FC)

項目評価
ストーリー☆☆☆☆☆
グラフィック☆☆☆☆
自由度☆☆☆☆☆☆
難易度☆☆☆☆
遊び心☆☆☆
新しさ☆☆☆☆☆
総合★★★★

ごめんなさい、過去にロト伝説(DQ1&2)やった事なかったです(^^; それでもストーリー素晴らしいです、感激しました! えぇ、魔王を倒した後にあんなオチが付いているなんて(^^;; 「魔王を倒す=ゲームクリア」だと信じて疑わなかったのに、あっさりだまされました。アレフガルド、Enixの公式攻略本には地図がなくて、延々と彷徨った記憶有りです。最後に見つかったのがラダトーム城でした(汗。DQ1やっていれば...

このゲーム、船を手に入れてからの自由度が異常です。一気に世界が倍に広がるし、どこのオーブから手に入れてもいいし、ストーリーを追わされているじゃなくて、自分から世界を探索しているっていう気分になれました。商人の町は自力では見つかりませんでした(^^; 別れが必要、ちょっと寂しさを感じました。また、船無しでも昼夜で全く違った町というのもGood。

モンスター格闘場は楽しかったです。賭け事が簡単に勝てて、あっさりお金が貯まる! 本編以外でここまで遊べたのがもう。倍率設定するファミコンがアホだな〜、お陰で稼げるな〜、なんて思っていました(^^;

転職システムも感動でした。LV20以上から1までたたき落とされるのは悲劇以外の何者でもありませんが、全ての魔法を覚えたキャラが作れるし、最もレアな職業、賢者。これになるためには、レアアイテムの悟りの書を使う以外に、万年使えない遊び人から転職。それまで事実上の3人パーティーが、一気に強化(^^;

...そんなこんなで、ロト伝説3部作の最後を飾る、感動の名作でした。でもその後のロト伝説知らなかったから、総合☆4個(^^;

DQ IV (FC)

項目評価
ストーリー☆☆☆☆☆
グラフィック☆☆☆☆☆
自由度☆☆☆☆
難易度☆☆☆
遊び心☆☆☆☆☆☆
新しさ☆☆☆☆☆
総合★★★★★

RPG初心者から楽しめる、ロト3部作を1作品に凝縮したような作品。これまた名作です。

1つの作品が5章に分かれているのがまず新しい。最初はライアン、戦士1人、魔法もなにも無し、お手軽操作(^^; 誰でも簡単にとっつけます。ここでいきなりラスボスの正体が分かります(笑。セット販売の大目玉、中途半端なダメージを与えると目の色を変えて痛恨の一撃連打のように、ほんとモンスターが個性的! 後の章だけど、スライム合体にも感激でした。モンスターは固定塗り絵が常識だった時代ですから(笑。

2章も、目的がなかなか。全然勇者とは関係なさそうな。そして3章。えぇ、最高。モンスターと闘うことでなく、金をとことん稼いで自分の店を建てること、そのためには武器防具を安く仕入れて高く売る。RPGの常識を覆されました(笑。願わくば、この時の有り余るお金を第5章に持っていきたかった(^^;

4章、ようやく魔王退治らしくなり、必ず負けるという屈辱が。えぇ、リセットを押す寸前でした。この敵を5章で叩きのめす。素晴らしいストーリー。そして5章、みんな集まり、そして馬車。8人が戦闘中に入れ替え可能。3の4人パーティーでも感激なのに、8人!?

ラスボスにまつわる悲劇的なストーリーに同情を覚え、それでも倒さなければならない心の痛み。そういう相反する思いを断ち切るような、ラスボスの変身。まさか戦闘中に変化するとは。それも、画面はみ出すほどのインパクト。もう、ドラクエは素晴らしいという定理が成り立ってしまいました。

あとは、トルネコの特技に笑ってしまう(ぜったい盗人です(^^;)とか、はぐれメタルの聖水攻略に感激とか。世界樹を上るイベントでは、世界樹の葉の上を歩くんだから、全滅しなきゃあっさり生き返ることにちょっとした感動を覚えたりとか。使えないと思われていた勇者が、いつの間にか成長していく様は見ていていい感じでした。ところで、ミネアとマーニャは確かDQ III,DQ VIIにも登場します。時代も場所も違うのに、凄い(^^;

DQ4復活署名運動なんてのがネット上で起こっていました。もち1票入れました(^^) PlayStationでこの天空伝説が再び舞い降りることを期待します!!

DQ V (SFC)

項目評価
ストーリー☆☆☆☆☆
グラフィック☆☆
自由度☆☆☆
難易度
遊び心☆☆☆☆
新しさ☆☆☆
総合★★★★

え〜と、これ、ゲームじゃないです。人間ドラマです。パパス、主人公、その子供の3世代に渡る。途中に結婚なんてイベントがあるし、それに、アルカパの宿屋に泊まると... 口では言えなひ事が(^^; あと、主人公は勇者でない事にもちょっと焦ったかも。見つかるときはあっさりなんですが(笑。

ストーリー的にはかなり感激、特にパパスの最後の(not最期の)言葉が心に染み渡ります。ただねぇ... 画像がファミコンから変わってないんですよ(^^; そりゃ、DQ IVよりは綺麗です。けど、同時期に発売されたFinalFantasy等と比べると目おとりするする(^^; 基本的な方針がそのままIVから踏襲されたようだし、地図はあるけど汚いし(^^; それと、動きがのろいってのもありました(^^; ストーリー的には素晴らしいけど、違うところがちょっと(^^; ルーラが‘失われた魔法’になってたのも痛かった(^^;

まぁ、20時間もかからないゲームですし、その時間内に受ける密度としてはかなりです。途中の分岐によってストーリーが微妙に2つに分かれたり、裏ダンジョンが新設された事も斬新だったしで。

ドラクエの主人公、皆さん生まれながらの宿命を背負っています。ゲーム開始前から、凡人の子どもであるはずがない、と考えるのが自然です(^^; DQ V も VI も VII も、主人公はかなり凄い人の子どもです。とだけ、少しネタバレ(^^;

DQ I (SFC)

項目評価
ストーリー
グラフィック☆☆☆
自由度☆☆
難易度☆☆
遊び心
新しさ
総合★★

FC版初代ドラクエは、RPG史に残る名作でした。日本のRPG界に与えた影響ははかり知れません。それまでのRPGと明らかに違う輝きを誇っていました。...けどねぇ、今やっても(^^; ロト伝説の穴埋めにしかなりませんでした(^^;

テンポ良いし、グラフィックはVよりはいいし(汗、まぁ。

DQ II (SFC)

項目評価
ストーリー☆☆☆
グラフィック☆☆☆
自由度☆☆☆
難易度☆☆
遊び心☆☆
新しさ
総合★★★

DQ Iと同じく(^^; 当時としては素晴らしくても... てな感じ。でも、僕にとってはこの作品でロト伝説が完結しました(^^;

ラーの鏡はもはや伝統ですね。II 〜 VI までずっと、重要アイテムとして成り立ってます。ところで、ロトの兜、確か伝説の勇者ロトは装備していなかったぞ(^^; 何故この世に存在するのか、教えてください(^^;;

DQ Monsters (GB)

項目評価
ストーリー
グラフィック☆☆
自由度☆☆☆☆☆
難易度☆☆☆☆
遊び心☆☆☆☆☆
新しさ☆☆☆☆☆
総合★★★★

DQVの主人公、テリーくんが大活躍するRPG...もどき。モンスターを育てて、配合して、両親の特技を受け継いだ更に強力なモンスターを生ませ、更に育てて... ストーリーは全くなし。モンスターをなつかせる、強くする、モンスター大会に勝つ、の繰り返し。ポケモンをマニアックにした感じ、とも言えます(^^; けど、モンスターがかわいいかわいい♪ それだけで全てが許せてしまいます(^^;

モンスターの多彩な攻撃が魅力です。マダンテ・ビッグバン... 今まで知らなかった魔法をどんどん覚えていきます。というか、過去のドラクエで見たことないぞ、こんなの(^^; 凄い(^^;;

配合はとことんマニアックです。モンスターには男女がしっかりあるし、当然男女でないと結婚&配合できません。どちらがメインでどちらがサブかによっても子どもが違うし、果てはレベルまで... 卵をふ化させる前に、子どもの性別を見切って相手候補を捜す(何せ女同士だと困る)のまでしなきゃいけません。友人のモンスターとの配合で簡単に強くしたりとか... もうとても楽しいです。モンスター図鑑埋めも楽しいです。RPGのドラクエとして見なければ素晴らしいゲームです(笑。全然別のゲームと割り切ってしまうのが良いですかね(^^;;

ラスボスは... 開始10分で多くの人が正体を悟るでしょう(^^; そこまではいいのですが、もはや恒例の裏世界。過去のDQに現れたボス、総出演。えぇ、スライムが大魔王を倒します。洒落になってません(^^; ついでに、お陰でDQ VIをやる前に、DQ VIの表ボスと裏ボスの名前が分かってしまいました(^^;;

コレクターが趣味、とことんやりこむタイプの人には強力にお勧めできるゲームです(^^) 全国大会も開かれたようです。しかし... 裏ボスのじいさん(の放つモンスター)、桁違いに強すぎ。未だにかてません(^^;

DQ VI (SFC)

項目評価
ストーリー☆☆☆☆☆☆
グラフィック☆☆☆☆☆
自由度☆☆☆
難易度☆☆☆☆
遊び心☆☆☆☆☆
新しさ☆☆☆☆☆
総合★★★★★★

ダメです、ドラクエ至上最高の名作です。これクリアしなきゃドラクエは語れません(^^;

世界を縦横無尽に動き回ります。上の世界、下の世界、海上、海底、狭間の世界... そして、張り巡らされた伏線。オープニングで見られる対魔王戦敗北からが伏線の始まり。どうして相手に姿が見えないのか、自分がこの世界に存在してはいけない存在ではないのか、そう初めの頃に抱く不安。別の自分と向き合う姿。そして、全ての謎が一本の線上に揃ったときに見せる急展開。そして、エンディングでのバーバラの台詞、涙無しには語れません(T-T)

キャラが皆さん個性的です。オープニングからDQMで大活躍のテリーくん、こちらでも強すぎです(発売順序はDQMの方が後です(^^;)。ミレーユ、素晴らしいです。人物紹介で‘テリーの姉さん’というのは辞めて欲しかったですが(^^;

DQ IIIでは転職は一生物の選択でしたが、こちらでは何度も転職できます。ボス戦の前だけ、HPの高い戦士になることもできます。一切デメリットはありません(最大MPが下がる等の職業特性を除いて)。そして上級職。下積みを重ねていた者のみに与えられる特権的職業。これがまた強いのよ(^^ 勇者だけは詐欺的に強すぎ。自然回復。負けっこないって(^^; そしてスーパースターのハッスルダンスもかなり勘違い。全員回復でMP0、これ修得したら負けっこないです(^^; 呪文・特技はVに比べてどんどんパワーアップ(DQMを先にやると新鮮みに少しかけてしまった(^^;)、それでも最期まで壊れない戦闘のゲームバランス、素晴らしいというよりは、もはや芸術的です。

画面もSFCらしく綺麗になりました。魔法や特技を使う際のアニメーションも綺麗です。地図も綺麗になりました。テンポも良くなりました。仲間になるモンスターが強いです。ただのスライムのはずのルーキー、最強です。最期まで大活躍です。小さなメダル探し、誰も見付けられないやん〜、ってな地面に落ちてるものが結構多く、ほとんどレミラーマ次第という気がしますが、これもクリア後のお楽しみとして気長に遊べます。V のようにメダルが無限にたまってしまうと面白くもなんともないです(^^;

そして裏ダンジョン、多分行き方の想像が付く人は多いでしょうが、あと1つの職業が見つからなくて苦労します。これ、エンディング中にヒント... こんなん自力で見つかるかっ!てな感じです。また、そうやって進んだ先にいる裏ボス(どこかで見たことある人です)を20ターン以内で倒すと興味深い真のエンディングが(^^; こんな終わり方、想像できませんでした(^^;; 是非見るべし!

モンスターを今度はとことんコレクションできます。モンスターの個性を有効利用すればかなり冒険の役に立ってくれます。例えばはぐれメタルを仲間にして、先頭に立たせるとか。打撃攻撃、火炎攻撃など、一切無視(^^; 名前の付け方も面白いみたいです。

文句無しの最高評価です。ちょっと他のDQよりクリアが大変でストーリーも複雑だけど、クリア時の感動はDQ IIIやDQ IVと比較しても桁違いです。まだSFCを持っていたら、是非是非是非是非やりましょう!!

DQ III (SFC)

項目評価
ストーリー☆☆☆☆☆
グラフィック☆☆☆☆
自由度☆☆☆☆☆
難易度☆☆☆☆
遊び心☆☆☆☆
新しさ☆☆☆☆☆
総合★★★★★

ロト伝説をやったので、評価が上がりました(笑。

小さなメダルは良いです。が、性格システムとか、運次第のすごろく場とか、ちょっとややこしい機能が追加されてしまったかな(^^; という気がしました。遊び要素が多いと、本編から目を背けられるというデメリットもありますし... 小さなメダルコレクターにとって、すごろく場内にメダルがあるのは反則だと思いました。いい目が出ないとメダルが取れません(汗。

これまた裏世界が楽しい! あんまりドラゴンボールはやめてほしかったですが(^^;

DQ VII (PS)

項目評価
ストーリー☆☆
グラフィック☆☆☆☆☆☆
自由度
難易度☆☆☆☆☆
遊び心☆☆☆
新しさ☆☆☆☆
総合★★★

ちょっと厳しい評価です。けど、私は一応130時間はプレイしてます。それだけ遊べる、楽しめる、やりこめるゲームということは先にいっておきます(^^;

ドラクエが伝統として抱え込んでしまったものとして、ルーラと船があります。ルーラがあればすぐにスタートの町に戻れるから、後の町での高い宿屋に泊まる必要ありません。また、船を手に入れれば事実上世界中を旅でき、地形による攻略順の限定がしにくくなります(DQ III)。それをうち破ろうと、章分け・時間軸の導入などによるマップの多層化により、1枚板の世界にならないように工夫されています。ここで VII では全く意表を突き、ゲーム序盤から船を使えます。細かな章わけにより実現されています。これは面白い試みだと思いました。

が、かなりだるいです。流石にここまで章が細分化されると、独立なミニミニRPGを20本やっている気分になってしまいます(^^; 標準クリア時間が100時間というのもかなりキツイです。各章ではルーラも使えず、マップも見られず、たまには元の世界に戻って転職し直すこともできず、遊び人でボスと戦うといった泣きそうな事にもなりました。テンポ悪いです。そして致命的な話。過去のドラクエ至上、最も魔王を倒す動機が不明だし... お陰で、エンディングの感動も少し...

そして、キーアイテムとなる石版。これが世界を旅するキーアイテムとなりますが、如何せん、これのせいでドラクエの特徴であった自由度が大幅に下がっています。Aの石版を全て埋めたら、次はBが見つかって... のように、順序を逆に行うことができません。1本道RPG。空飛ぶ乗り物手に入れても大して自由度上がらないし... こんなのドラクエじゃないよぉ(T-T また、石版異様に見つかりにくいです。ボスが持っていたり、洞窟の中にあったりなら探せますが、足りない場所が町のツボの中だったりすると、一端場所がわからなくなるともうお手上げです。3時間捜してもそう簡単には見つかりません。普通候補と考えられない所にあるのですから... マップが単純な分、全てを極めなければクリアできないバランスになってしまったのでしょうか(汗。今まではある程度でクリアでき、あとはおまけ要素のはずだったのに...

と色々ぐちってみたけど、それ以外の面は楽しいです。ツボ投げ放題。3D画面ぐりぐりで過去最高の臨場感(ドラクエという1つの箱庭を自由に探索する喜び)、54個もある職業欄を全て発見するだけで大変、上級職の発見、298種類のモンスターを全て図鑑に表示させ、そして捕らえてモンスターパークに移住、移民の街の発展形態の変化(詳細に調べました(^^))、相変わらずのボス攻撃パターンのローテーション、等々。特にモンスター達の描き込みと、魔法・特技CGの3D効果については、2Dの限界を超えたと言ってもいいでしょう。視点切り替えでも自然にモンスターの形を変化させたり、任意のモンスターがある攻撃をするとリアルタイムでムンク状態になる(笑)等、PSの計算力が最大限に生きているってことは感じられます。裏ボスへの行き方はどうしようもないです。常識外れの行動が必要です(^^; それも、わざわざ裏ダンジョンを2つに分けなくても(^^;; 相変わらず、遊び要素満載です。マニアックとも言えますが(^^;

結局、一部DQ IIIと、主にDQ VIの方向性を PS 向けに更に追求したという事になるのでしょう。ただ、肝心の本編が冗長に感じられて(箱庭を存分に堪能するなら、これくらい必要なのかもしれませんが、100時間はやっぱり辛いし、前半覚えてられません(^^;)、これならよりシナリオの有機的なつながりがくっきり感じられたDQ VIの方が個人的にはずっと好きだし。DQ VII が悪いと言うのではなく、過去のドラクエが良すぎたせいで、ちょっと個人的評価低めです。

DQ IV (PS)

項目評価
ストーリー☆☆☆☆☆☆
グラフィック☆☆☆☆☆
自由度☆☆☆☆
難易度☆☆☆
遊び心☆☆☆☆☆☆
新しさ☆☆☆☆☆
総合★★★★★★

DQ4はDQシリーズの中では浮いている作品と言えるでしょう。他のDQは主人公の織りなす人間ドラマが主で、ラスボスと言えども降ってわいたおまけのような感じ。しかし本作品は主人公パーティーに加え、ボス:デスピサロの活躍と苦悩のドラマが主軸となっています。1章でこの名前が出てきて、2章以降でも頻繁に現れます。そもそもゲーム発売前にラスボスの名前が雑誌などで発表されていたのは、DQ1〜7の中でもこれだけではないでしょうか? 本来隠すべき情報を逆手に取って、良い効果を引き出しています。

FC版の紹介でも言いましたが、RPGの初心者にこそ特にお勧めしたいゲームです。1章ではライアン一人での活躍、ここでRPGの操作を覚えられます。途中でホイミン(NPC)参加での複数人プレイを体験。2章では打撃攻撃役・回復魔法役・攻撃魔法役のバランスの取れた3人パーティーの使い方に親しむ。3章ではがらりと雰囲気が変わって商売一筋(^^; 4章で暗い世界観を再認識し、そして5章での8人+αのパーティー。キャラクターと共にプレイヤーもレベルアップ。これほどRPG未プレイ者に易しいDQは他に無いと思います。

DQ3, DQ6, DQ7 と拡張されていく転職システム。しかし同時に誰もが最強魔法を覚えられる等と、キャラ毎の個性を失う結果ともなりました。 DQ4は違います。転職がなく、最後まで全員個性の塊です(^^; ブライはお爺さんで打たれ弱いから後に置いておこうとか、アリーナ姫はキラーピアスをつけてがんがん攻撃させようとか。温故知新という言葉が適切かもしれません。

PS版になって特に良くなったこと。一つには会話システム。DQ7ではたいして面白くなかった(^^; 会話ですが、DQ4ではがんがんに強化されています。元々の作品のイメージに加え、ファンブックや4コママンガ等で原作から飛び出した各キャラのイメージ。10年間の熟成の結果がそこにあります。面倒とは言わず、是非とも世界に浸る上で見てみて欲しいです。

もう一つ、裏世界。これに関してはあまりにネタバレ度が強く、あまり言えません。DQ5〜7と同じだと馬鹿にしていると痛い目に遭います、裏世界にストーリーがありますという位でご勘弁(^^; FC版DQ4で容量などの都合上入れられなかった肝心な要素が追加されています。賛否両論有ることには有りますが、私はここまでがDQ4だと思います。熱烈にお勧めします。

あ、DQ7と違ってシステムが洗練されフリーズしないというのも重要(笑)。PSなCD読み込みが有っても維持できるこのテンポの良さ、某FFに見習って欲しいです(ぉ。(PS2-HDD で解決されているかも...)

結果として。移民とか面倒なシステムは入った(^^; とか短くて自由度の都合あまりやりこみに向いていないかも(^^; とか色々とありますけど、DQ7等とは比べものにならない程素晴らしい作品です。DQ7がクリアできないとかDQは難しすぎるくそゲーだとかいう方は、こちらをプレイしてからDQを再評価してください(^^; もしFC版をプレイした方でもやり直す価値は大きすぎだと思います。SFC版DQ6に並ぶ、個人的最高傑作でした。


Hosoyama Naoki / hossy
hossy.mail@popup.org