"交通戦争"。"戦争" という表現が使われているのは、そのあまりの死傷者の数からだ。
どこそこで、何人殺された。あまたの心霊スポットには、それなりのエピソードがつきまとう。
しかし、現代の交通事故もまた、"交通戦争" という表現されるとおり、数多くの死傷者を出し、アスファルトはオイルなどとともに多くの血を吸ってきた。
しかも順調に生きてきた人生が、ほんの 2, 3 秒の間に絶たれる場合だってある。死なないまでも、残りの人生を贖罪のためだけに捧げなければならなくなったしまった人もあるであろう。
全ては一瞬に起こるのだ。わたし自身、坂 で示したとおり、命を落としかけた経験がある。
上の写真の場所は、わたしの通勤道路でもあるが、事故の多発する地帯でもある。下の図を見てもらいたい。
国道である。数キロ前で片側二車線が一車線になり、もう一度二車線に戻る地点である。遅い車あるいはすぐある交差点で左折予定の車は左の車線へ向かう。ところが、左からは脇から車が合流してくる。左脇から車に対し、右車線へよけてあげるのは、特にこの地方で見受けられる交通マナーである。
しかし、一車線で低速走行を強いられてきた右車線は、さぁ、これからというタイミングでアクセルを踏んでいる。そこで、ゴッツンコ。
事故多発地帯には、古くからの伝えのある場所もあろうが、ここは道路の構造上の不備と言えよう、多くの事故を目撃する。
このページを見ている方々は、心霊に興味があると思われるが、ミイラ取りがミイラにならぬよう、慎重な運転を心がけてもらいたい。
ちなみに、最も事故が多いのは金曜日の午後だという。週の疲れがたまり、暖かく、集中力の切れやすい時間だからだろう。
高速道路が心霊地帯が多いのは、その事故の多さと、連続した土地を取得する際に、どうしても墓地などをよけて建設されるためであろう。
今回取り上げた場所の数キロ先に我が父の眠る墓地がある。事故も多いが、ネズミ取りも多い。警察は緩やかなカーブの先の路地で黄色い切符を切る。それは我が父の墓の目と鼻の先である。父の墓のすぐ前で、キップ切られたり、事故ったりしないよう心がけている (笑)