Windows XP 編を追加 [ 2002-07-12 ]


マシンを買い換えたとき、旧来の環境を新マシンに持ち込むにはどうすればいいか? 
その方法を示す。 (つまり、環境を引き継ぐ方法。)

 ※ 「Windows をメンテナンスする情報」 も、後半の余談で記す。




   Windows XP編
 Windows XP では、環境移行をすることは、簡単である。
 次の手順で、操作法がわかる。

1.Windows の「ヘルプ」で、「移行」と入力して、検索。
2.検索結果に、「転送ウィザード」というような名前の項目が見つかる。
  それをクリックする。
3.あとは、画面の指示に従う。



 [ 付記 ]
  これでなされることは、次の通り。

  ・ 旧来のパソコンの環境を、新パソコンに移行させる。
  ・ 新パソコンには Windows XP が入っていることが必要。
  ・ 旧パソコンには Windows 95,98 などが入っていることが必要。
  ・ 双方のパソコンに FDD および LAN が用意されていること。
  ・ FDD に記録されたソフトで、旧パソコンを操作する。
  ・ 旧パソコンから新パソコンへのデータ転送は、LAN を使う。
  ・ 転送するデータ内容は、手動で選択可能。

 [ 付記 ]
 LAN について。
 双方のパソコンに LAN が用意されていることが必要である。
 もし用意されていないのならば、ぜひ、新規に増設するべきだ。
 そうすれば、新旧のパソコンを、LAN で接続して、今後も使える。
 旧パソコンを廃棄することはお勧めしない。旧パソコンは、バックアップに使ってもいいし、あるいは、家族が使ってもいい。とにかく、両方を LAN で接続するのがベスト。コンピュータというのは、こわれやすいものだから、こわれたときには、旧パソコンがあると、安心できる。
 LAN の増設は、そんなに難しくない。LAN ボード(2000〜3000円)というのを買ってきて、マシンの PCI コネクタに、はめ込むだけだ。「周辺機器の増設法」というのを見ればわかる。
 どうしても面倒だという初心者ならば、USB 接続の LANカードというのを使ってもよい。(やや高価。6000円ぐらいか?) なお、これは、ノートパソコンでも使える。

 [ 付記 ]
 HD間で直接、データをコピーする、という手もある。Windows 98 系ならば、DOS を使ってもできるし、後述の方法もある。
 WindowsXP 系では、DOS は使えない。HD間で直接、データをコピーするには、専用ソフトを使うのが簡単だ。市販品(非バルク品)のHDには、「データ転送ソフト」というのが付属していることがあるから、そういうHDを新規に買えば、直接コピーができる。……ただし、IDEの パソコンの蓋を開けて、中身のHDを、手でいじるわけだから、初心者向けではない。
 この件については、あとの方でもいくらか記述している。そちらを参照。



         Windows XP 編 は、これでおしまい。
         以後のすべては、Windows 98 編です。






   Windows 98編 目次 ( 青字のみ、ジャンプ用リンク )

 序言
 要点

 詳細
   全体の流れ
   それぞれにおける注意点
    (1) 移行用のソフトとしては、Windows98 に付属の「MSバックアップ」を使う。
    (2) 旧パソコンで、CドライブのWindowsを、バックアップ用の記憶体に収める。
    (3) 移行させたいデータが他にあれば、同じく、バックアップ用の記憶体に収める。 
    (4) それらの記憶体を、旧パソコンから取りはずして、新パソコンに取り付ける。
    (5) 新パソコンで、記憶体の情報を、「MSバックアップ」によって復活させる。
    (6) 復活できなかったシステム情報を、新たにインストールし直す。
        ・ ビデオのドライバ
        ・ モニタ(CRT・液晶)のドライバ
        ・ キーボードのドライバ
        ・ モデムのドライバ
        ・ ダイヤルアップの設定

 付言
   1.初心者向けソフト
   2.CD-R/WR への対応
   3.記憶体の種類
   4.マスターとスレーブ
   5.CD-R/WR の注意
   6.CD-R/WR を買うべきか
   7.ネットワークカードを使う方法
   8.ケーブル接続による方法
   9.余った旧マシンをどうするか

 HDの交換

 関連する余談
   CD-ROMドライブを交換したとき
   圧縮ドライブの不認識
   ファイル数の削減によるレジストリの負担減少
   フォント数の削減によるレジストリの負担減少
   作業の際の静電気
   Windows終了時のエラーを減らすソフト

 バックアップに関する余談
   通常のバックアップ
   Windows全体のバックアップ
   Windowsのシステムファイルのバックアップ
   MS-DOSのバッチファイルによるバックアップ
   MS-DOSのコマンド
   バックアップの不要なもの
 
 




 序言

 古いマシンから新しいマシンに買い換えたとき、旧来の環境をそのまま新マシンで使いたいはずだ。仮に、旧来の環境をゼロから再構築するとなると、途方もない手間がかかる。

  ・ MSオフィスのような大きなアプリはインストールに時間がかかる。
  ・ シェアウェアは暗証番号を探し出して再入力しなくてはならない。
  ・ ソフトにカスタマイズをしていたときは、いちいちカスタマイズをし直す。
  ・ Windows の設定をカスタマイズしていたときも、いちいち再設定する。

 これらのことをすべてやっていたら、膨大な時間がかかる。しかも、完全に元通りにすることは、まず無理。どこかで見落としが生じる。それに気づくたびに、また気の遠くなるような設定が必要となる。
 そこで、このような手間を省いて、旧来のマシン環境をそっくりそのまま新マシンに持ち込む方法を示す。



 要点

 方法としては、「MSバックアップ」というソフトを使う。
   【 注 】 Windows98 には付属するが、WindowsME には付属しない。

 このソフトの起動の方法は、次の通り。
  「マイコンピュータ」→任意のドライブを右クリック→「ツール」→
  「バックアップする」ボタン
   (このあと、「ヘルプ」ボタンを押せば、使い方がわかる)


 この「MSバックアップ」によって、旧来のデータ(特にWindowsのデータ)を、そっくりそのまま、新マシンに持ち込める。それにより、レジストリに書き込まれていた各種アプリのデータも、新マシンに持ち込める。というわけで、各種の設定などはそっくりそのまま引き継がれる。
 あとは、それぞれのフォルダの情報を(ドライブ名やフォルダ名を変更せずに)新マシンにコピーすればよい。(こうしたことも「MSバックアップ」で実行できる。)

 旧マシンから新マシンへデータを移行させるには、そのための機器が必要となる。次のいずれかを用いる。

 ・ 第2HDを使う。旧マシンに接続してから、新マシンに接続する。
 ・ リムーバブルメディアを使う。旧マシンと新マシンとの双方に、読み書きできる
   ドライブが接続されていることが必要。(計2台必要)
 ・ リムーバブルメディアを使うが、ドライブも接続し直して使う。
   1台のドライブをまず旧マシンに接続してHDから読み込み、次に、新マシンに
   接続して、HDに書き込む。

 これらのうちのどれがいいかは、一長一短。詳しくは後述する。
 ただ、いずれにせよ、データの移行をするための媒体(HDや CD-R/WR など)が必要となる。
 なお、ネットワークカードを使う方法もある。これは初心者でもできる。


 詳細

 基本は、「MSバックアップ」により、旧来のマシン環境を、新マシンに移行させるわけだ。その全体の流れは、次の通り。

 全体の流れ

(1) 移行用のソフトとしては、Windows98 に付属の「MSバックアップ」を使う。
(2) 旧パソコンで、CドライブのWindowsを、バックアップ用の記憶体に収める。
   (記憶体とは、第2HD や CD-R/WR や MO など。)
(3) 移行させたいデータが他にあれば、同じく、バックアップ用の記憶体に収める。
    ※ 以上の操作は、「MSバックアップ」を使う。
(4) それらの記憶体を、旧パソコンから取りはずして、新パソコンに取り付ける。
(5) 新パソコンで、記憶体の情報を、「MSバックアップ」によって復活させる。
(6) 復活できなかったシステム情報を、新たにインストールし直す。

 ※ データの移転には、第2HD や CD-R/WR などの、記憶体を使うものとする。
   別途、ネットワークカードを使う方法もある。それについては、
後述する。
 

 それぞれにおける注意点

(1) 移行用のソフトとしては、Windows98 に付属の「MSバックアップ」を使う。

 「MSバックアップ」を使うのが原則である。
 ただ、別の方法もある。「HD革命 BackUp」という市販ソフトを使う方法だ。これについては、別途、後述する。

(2) 旧パソコンで、CドライブのWindowsを、バックアップ用の記憶体に収める。
  (記憶体とは、第2HD や CD-R/WR や MO など。)

 この操作は、「MSバックアップ」を使う。

 ・「MSバックアップ」を(ドライブの右クリックにより)起動する。
 ・「新規バックアップジョブの作成」の項目を選択。
 ・「OK」ボタン
 ・「選択したファイル、フォルダ、ドライブのバックアップ」を選択。
 ・ Cドライブの[+]ボタンをクリックして、[−] にしてから、たくさんのフォルダ
   のうちの Windowsフォルダを選択。

(あらかじめWindowsフォルダのサイズを調べておく。あまりにもサイズが大きすぎて、記憶体に収まらないようなときは、別途、手段を講じておく。たとえば、バックアップフォルダを分割する。あるいは、Fonts フォルダの巨大なファイルを一時的にごみ箱に入れておく。そうすれば、あとで、ごみ箱から復活可能。ただし、ごみ箱の容量が十分大きいことが必要。前もって、ごみ箱を右クリックして、ごみ箱のサイズを確認しておくこと。)
(なお、バックアップされるデータは、圧縮可能だが、圧縮については後述する。そちらを参照。)

 ・「次へ」ボタン
 ・「選択したファイルすべて」を選択。
 ・「次へ」ボタン
 ・「保存する場所」を指定する。
   「ファイル」とあるのは、そのままでよい。
   その下のパスのところは、具体的に記憶体のパスを示す。
    CD-R/WR ならば、そこに入れるファイルのパス。第2HDでも同様。
 ・「次へ」ボタン
 ・「バックアップされたファイルを元のファイルと比較し……確認する」
   のところのチェックは、入れても入れなくてもいい。入れれば、安全だが、
   保存の時間が二倍かかる。せっかちな人ならば、省略してもよい。
 ・「バックアップデータを圧縮して……」
   のところのチェックは、入れても入れなくてもいい。入れれば、領域は35%
   ぐらい節約されるが、作業の時間はかなり多くかかる。(CPUの性能に依存。)
   記憶体の容量に余裕がたっぷりあるなら、チェックは不要。
 ・「次へ」ボタン
 ・ 入力欄に適当に題名を入れる。(フォルダと日付がわかるような名前。)
 ・「開始」ボタン。
 ・ Windowsフォルダが対象の場合、途中で「レジストリもバックアップするか」と
   質問されるから、そうする旨の返事を出す。

 以上により実行される。作業には、かなりの時間がかかる。
 Windowsフォルダは、まっさらの状態でも、300MBぐらいある。Fonts フォルダにたくさん日本語フォントを入れていたり、各種のアプリのインストールにともなって自動的に多くのDLL などを入れていたりすれば、 Windowsフォルダは、かなり大きくなっているはずだ。500〜600MBぐらいあるのが普通ではなかろうか。
 それでも、この程度であれば、 CD-R/WR などの記憶体には収まるので、圧縮の必要はなさそうだ。ただ、どうしても記憶体に収まらないようであれば、別途、手段を講じる必要がある。圧縮するとか、 Fonts フォルダのフォントを一時的にごみ箱に入れるとか、バックアップの対象をWindowsフォルダではなくてそのサブフォルダに分割するとか。

(3) 移行させたいデータが他にあれば、同じく、バックアップ用の記憶体に収める。

 上の操作と同様のことを、Windowsフォルダ以外についても行なう。
 HDにあるデータは数GBにもなるはずだから、それらを適当に分割して、「MSバックアップ」により、記憶体に移す。
 ただ、Windowsフォルダ以外なら、「MSバックアップ」を使わずに、単純にコピーしても構わない。

(4) それらの記憶体を、旧パソコンから取りはずして、新パソコンに取り付ける。

 記憶体を取りはずすのは、それぞれ場合による。
 旧マシンと新マシンとで、計2台の CD-R/WR があるならば、媒体だけを移せばよい。
 計1台の CD-R/WR があるだけなら、 CD-R/WR のドライブを旧マシンから取りはずして、新マシンに取り付ける。
 第2HDの場合も、旧マシンから取りはずして、新マシンに取り付ける。
 ※ どの記憶体が好ましいかは、後述する。

(5) 新パソコンで、記憶体の情報を、「MSバックアップ」によって復活させる。

 MSバックアップによって復活させるのは、たいした手間ではない。

 ただ、 MSバックアップの操作を行なう前に、あらかじめ、次の操作を行なっておく。CD-ROMドライバの移転である。
 CD-ROMのドライバには、注意する必要がある。
 Cドライブにある config.sys をいったんどこかにコピーしてから、メモ帳で開いてみてほしい。次のような記述があるはずだ。

device=C:\MTMCDAI.SYS /D:MTMIDE01

 この例では、ミツミ製のCD-ROMのドライバとしての
    MTMCDAI.SYS
 というドライバが、 Cドライブのルート(C:\)にあることを示す。
 このようなCD-ROMのドライバの名称は、CD-ROMに付属のFDのREADME.TXT(などの)ファイルに記述してあるはずだ。(たとえば、 MTMCDAI.SYS  および Mtmcdai.386 ) これらのファイルのある場所を、Cドライブを検索して探す。そして、場所をどこかにメモしておく。そして、ファイルをフロッピーなどに保存しておく。
 そうして、このフロッピーのCD-ROMドライバを、新マシンに移して、同じフォルダに保存する。(こうしてCD-ROMドライバを移転させることができる。)

 さて、CD-ROMドライバの移転が終わったら、いよいよ、MSバックアップによる移転である。

 CD-R/WR や第2HDが新マシンで認識されていることを確認する。(認識されない場合については後述する。)
 MSバックアップにより、データを復元する。手順は、次の通り。
 なお、先にデータ等のフォルダを移転して、最後にWindowsフォルダを移転すること。
 この順序を間違えてはいけない。

 ・ HDを右クリックして、MSバックアップを起動する。
 ・「バックアップファイルの復元」を選択してはいけない。。
  かわりに「閉じる」ボタン。
 ・ もしダイアログが出たら、「キャンセル」などを押して、ダイアログを閉じる。
 ・ ダイアログのない、「MSバックアップ」自体の画面になる。
 ・ そこで、左上の「バックアップ」と「復元」の二つのタブ(つまみ)のうち、
  「復元」の方を選択。
 ・ 左下の「復元する場所」を指定する。(すぐ右のボタンを押して指定する。)
  ここでは、場所を正しく指定しなくてはならない。
  たとえば、元のフォルダが「C:\Windows」であれば、この名前ではダメ。
  もしこの名前で復元すると、新マシンの「C:\Windows」のなかに「Windows」と
 いうフォルダが作成され、そこに旧マシンのWindowsデータが書き込まれてしまう。
 これでは困る。
  「C:\Windows」という旧データを復元する場所は、「 C:\」である。この点、
 注意のこと。間違えてはならない。
  特に、複数のフォルダを一度にバックアップ保存したときは、この点に注意のこと。
 たとえば、「C:\Windows」と「C:\My Documents」をいっぺんにバックアップ保存
 したときは、これらのデータを復元させる場所は、「 C:\」である。


 このあとは、「開始」ボタンを押して、あとは、画面のメッセージに従って、復元すればよい。

 なお、「システム設定を引き継ぐか」(「システムファイルも復元するか否か」という意味の質問がなされる。
 ここでは、マシンを変更した場合には、「復元しない」を選択した方がいいようだ。
 (まったく同一のパソコンに復元するときには、当然、「復元する」を選択する。)

(6) 復活できなかったシステム情報を、新たにインストールし直す。

 さて、以上の操作によって、環境はあらかた移行される。
 ただ、この段階では、びっくりするはずだ。というのは、マシンは、Safeモードで起動されているはずだからだ。
 これはどうしてかというと、新たなマシンで機器を動かすためのドライバがインストールされていないからだ。そこで、これらをインストールする。

 ・ ビデオのドライバ

   デスクトップを右クリック→「プロパティ」→「設定」→「詳細」→「アダプタ」
   →「変更」→「次へ」→「特定の場所にあるすべてのドライバの一覧を……」

  このあとは、自動的に表示される項目を選択すればよい。少なくとも、古いビデオ
  カードのときは、それで十分のはずだ。
  ただ、新しいマシンの新しいビデオカードでは、これではうまく行かないこともある。
 その場合は、ビデオカードに付属のFDから、ドライバをインストールすることになる。
 それには、上の最後のところで、
  「現在使用しているドライバよりさらに適したドライバを検索する」(推奨)
  を選択する。ここで、「フロッピーディスク」のところ[だけ]にチェックを入れて、
 手持ちのモニタに付属のFDから、ドライバをインストールする。
  ※ この段階で、マシンを再起動してもよい。

 ・ モニタ(CRT・液晶)のドライバ

   デスクトップを右クリック→「プロパティ」→「設定」→「詳細」→「モニタ」
   →「変更」→「次へ」→「特定の場所にあるすべてのドライバの一覧を……」

  このあとは、自動的に表示される項目を選択すればよい。
  なお、最後のところで、
   「現在使用しているドライバよりさらに適したドライバを検索する」(推奨)
  を選択することもできる。ここで、「フロッピーディスク」のところ[だけ]に
  チェックを入れて、手持ちのモニタに付属のFDから、ドライバをインストール
  してもよい。(液晶モニタなどでは、そうした方がいいだろう。WindowsのCD-ROM
  に付属のドライバでは、古すぎるかもしれない。)

 ・ キーボードのドライバ

   キーボードは、すでに正しく認識されているのであれば、ドライバは必要ない。
   正しく認識されないとき(日本語キーボードなのに英語キーボードとなるとき)
   には、ドライバをインストールする。次の手順で。

   「コントロールパネル」→「システム」→「デバイスマネージャ」→「キーボード」
   →「現在のキーボードである101/102」→右クリックして「プロパティ」→
   「ドライバ」→「ドライバの更新」→「次へ」→ 二番目の ○ を選択 →
   「特定の場所にある……ドライバを選択」→ 二番目の ○ を選択 →
   「すべてのハードウェアを表示」→「109キーボード」(など) を選択

 ・ モデムのドライバ

   モデムは、Windows98などのOSに付属のドライバでは正常に作動しないことが
  多い。モデムに付属するFDから、ドライバをインストールするのがいい。

   「コントロールパネル」→「モデム」→「……検出しない」のチェックを入れる
   →「ディスク使用」→FDを入れてから「OK」ボタン。

 ・ ダイヤルアップの設定

   モデムは、ドライバをインストールしただけでは、使えない。
   ダイヤルアップの設定をする必要がある。その手順は次の通り。

   「インターネットに接続」アイコンを、デスクトップから探し出して、ダブルクリック。
    (もしこのアイコンが見つからないときは、下記のファイルが該当する。
     "C:\Program Files\Internet Explorer\Connection Wizard\icwconn1.exe"   )


   ウィザードが起動するので、画面の指示に従って設定する。

     ※ これによって、モデムをダイヤルアップの項目に組み込む。

   このあと、「マイコンピュータ」→「ダイヤルアップネットワーク」で、「新しい接続」
  をダブルクリックする。
   以後は、モデムが選択項目に現れているはずなので、そのモデムを選択して、
  インターネットプロバイダへの電話接続を設定する。
    ※ この電話接続の設定は、プロバイダのソフトを使うと、簡単に設定ができること
      もある。たとえば「ジャストネット一発接続」というソフト。プロバイダしだいだが。
      もしプロバイダのソフトがなければ、手動で接続する。


 ともあれ、以上のようにして、環境の移転は完了するはずだ。

 なお、ドライバが行方不明だったり、最新のドライバがほしい場合には、次のリンク集を経由して、各メーカーのホームページから、最新ドライバを入手できる。

   http://www.faith-go.co.jp/html/link.htm

   ※ 古い周辺機器などは、最新のマシンには対応していないこともある。
     そういう場合には、最新のドライバをインストールする必要がある。
     (メーカーのホームページからダウンロードする。) なお、この手続きを
     取らないと、周辺機器が正常に作動しないことがあるので、注意。

 それでもまだ、何らかの不具合が生じるようなことがあれば、Windowsを再インストールするといいだろう。
 Windows98の場合は、サービスパックも再インストールした方がいいだろう。(ちょっと入手が難しいが。1999年後半期の雑誌では付録CD-ROMによく収録されていた。)
 ただ、MS-IE の 5.0 以降をインストールすると、このサービスパックは自動的にインストールされるかもしれない。(違うかもしれない。詳細不明。)
 


 付言

 以上では、基本的なことを述べた。
 以下では、付随する細かなことを、いくらか追記しておく。

 1.初心者向けソフト

 すでに述べたのは、「MSバックアップ」を使う方法だった。
 これだと、少々面倒である。解説書もないし。(私の上の記述ぐらいだ。)

 そこで、初心者向けのソフトとして、次のものがある。

  「HD革命 BackUp」(定価14800円)
   メーカURL
      
http://www.ark-info-sys.co.jp/cd/hdbk2.html
   ユーザ体験記URL
      http://www.cypress.ne.jp/kobakoba/buy/buy.htm
      (このページでは、「買って損したもの」の話もあり、面白い。)

 少々値段は張るが、初心者ならこれを買った方がいいかもしれない。ユーザの話では、なかなかいいソフトであるようだ。ふだんのバックアップ用途としては。
 ただ、マシン環境の移転用としては、一長一短である。操作法が優しいのは、よい。しかし、対応OSが限られている。現時点ではWindows95 OSR2 とWindows98 にしか対応していない。将来のWindowsに対応させたソフトがほしければ、新規購入の半額ほどの金を出して、新バージョンを買わなくてはならない。

 なお、このソフトを買っても、それだけでは初心者でも大丈夫、とはならない。
 データの移転をする際、 CD-R/WR が新旧のマシンに計2台あればともかく、それ以外では、マシンのケースを開けて、自分で分解のような操作が必要となる。初心者にはちょっと無理。
 ただ、上級者であっても、「金は惜しくはない、時間が惜しい」という人なら、このソフトを買うとよさそうだ。(私とは違うね。羨ましい。ふん。)

 2. CD-R/WR への対応

 バックアップを取る記憶体としては、 CD-R/WR や HD を使う、とすでに述べた。
 ただ、記憶体として CD-R/WRを使えるかどうかは、私は確認していない。
  ・ 「MSバックアップ」が CD-R/WR へ直接バックアップを取れるか
  ・ 「HD革命 BackUp」が CD-R/WR へ直接バックアップを取れるか
 いずれも、未確認である。(私が確認したのは、HDを使う方法だけ。)
  ※ 雑誌記事によると、後者では、できないらしい。となると、前者も無理だろう。
     CD-R/WR への書き込みには専用ソフトが必要となるから、当然だが。

 さて CD-R/WR への書き込みができないとしても、次のようにすればよい。
  「いったんHDにバックアップを取ったあとで、そのファイルを CD-R/WR に移す」
 こうすれば、大丈夫。
 復元するときは、逆に、 CD-R/WR からHDにコピーすればよい。

 3.記憶体の種類

 記憶体としては、第2HDか CD-R/WR を使う。

 第2HDを使うのは、高速で、便利だ。上級者なら、こうするのをお勧めする。ただし、HDを取りはずすのは、ちょっと面倒である。購入直後の新品HDでは、FDISK の必要もある。(操作法は参考書を参照。)

 CD-R/WR を使うのは、ずっと簡単だ。旧マシンのケースを開いてから、もともとあるCD-ROM についているケーブルをはずして、 そのケーブルを CD-R/WR に取り付けるだけだ。ケーブルの取り付け箇所を、間違えずに同じにすればいいだけで、簡単にできる。ちょっとしたプラモデルよりも簡単だ。ネジを回すぐらいで済む。
 (ただ、 CD-R/WR が宙ぶらりんの形になるので、支える器具または箱が必要。)
 なお、 CD-R/WR を使うには、そのドライバをインストールしておく必要がある。

 CD-R/WR がもともと旧マシンに取り付けてあるなら、もっと簡単だ。ただ、そういう人はまあ、あまりいないだろうとは思うが。
 通常は、新品の CD-R/WR を購入するか、新品のマシンから一時的に CD-R/WR をはずして、旧マシンに一時的に取り付け、そのあと、新品マシンに戻す。

 ※ 新マシンにもともと CD-R/WR が組み込んであれば、はずして、あとでまた戻す。
   新マシンに CD-R/WR が組み込んでなければ、いったん店で CD-R/WR を購入して、
   そのあと、新マシンのベイを開いて、取り付ける。これはちょっと面倒。
   だから、どうせなら、新マシンを購入するとき、CD-R/WR の付いたマシンを購入
   すればよい。
 なお、以上の組み立てをする際には、以下に述べる点に注意すべきだ。

 4.マスターとスレーブ

 マスターとスレーブという概念をあらかじめ理解しておく必要がある。わからなければ、本屋で自作パソコンの本を見て、調べてほしい。それでもわからなければ、諦めてほしい。
 さて、マスターとスレーブだが、両者がダブって(競合して)はいけない。プライマリまたはセコンドリに取り付けてあるもののうち、一方はマスターで、一方はスレーブ。
 この違いは自動認識されることもある。ただ、そうでなければ、手動で設定する必要がある。
  CD-R/WR やHDの背面には、ピンないしジャンパがあって、「Master/Slave」というような記述があるはずだ。これを適当に設定して、二台のうち、一方はマスター、一方はスレーブ、となるようにする。
 切り替えは、ジャンパならば、いじるだけ。ピンキャップならば、キャップをピンからはずして、別のピンにかぶせる。

 なお、Cドライブは、必ず、プライマリのマスターにしなくてはならない。他は、適当。
 CD-ROM と CD-R/WR をともに設置するときは、どちらもセコンドリにした方がよさそうだ。そのうちどちらをマスターにするかは、どうでもよい。

 5. CD-R/WR の注意

  CD-R/WR については、注意すべきことが二つある。

 (1) 使うのは、原則として、 CD-R であり、 CD-WR ではない。

 CD-Rは、メディアがはるかに安いし、耐久性もある。
 CD-WR は、メディアがはるかに高額だし、耐久性も信頼が置けない。
 たとえ1回だけの使い捨てになるとしても、 CD-R の方を使うべきである。
  CD-WR というのは、現時点では、実用性があまりない。

 (2)  CD-R/WR で書き込むときは、マルチタスクを使えない。

 これは注意が絶対に必要。
  CD-R/WR で書き込みをしている最中、他のアプリを使うと、 CD-R/WR に書き込みエラーが生じることがある。もしエラーが一部でも生じると、全体がダメになる。 CD-R の場合には、そのディスクを廃棄しなくてはならない。
 マルチタスクはできないわけだ。だから、企業などで業務用に CD-R/WR を使っている場合は、書き込み専用のマシンを用意するのが常識である。

 なお、安心は早計である。
 「よし、わかった、マルチタスクをしなければいいんだな」
 と思って、気を付けてもダメだ。通常、ほったらかしにすれば、スクリーンセーバが自動的に起動して、たちまちマルチタスクになる。かくて、書き込み中のディスクはおシャカになる。厳しい!
 FindFast もある。MSオフィスを使っていれば、通常、FindFast が2時間ごとに自動的に作動する。これも危険。

( FindFastの自動作動を避けるにはどうする? Word2000 なら、FindFast そのものをアンインストールすることが可能なので、これがお勧め。マシンが軽くなる。
 アンインストールしない場合は、一時的に作動を停止させればよい。コントロールパネルから FindFast を起動して、「一時停止」を選択しておく。あるいは、作業を即時実行しておけば、次の予定時刻[2時間後]までは大丈夫。あるいは、FindFast そのものをスタートアップからはずしておく。ただ、はずしても生き残っていることがあるので注意。Windows フォルダにある ffast**.*** というような名前のファイルにログが記録されている。)

 6. CD-R/WR を買うべきか

 以上の点からして、現在の CD-R/WR は、未完成品であり、あまり使い勝手はよくない。
 それでも、「マルチタスクをしない」と心得ていれば、使えることは使えるが。

 ただ、2000年の春ごろになって、この問題を解決した製品が、少し出回り始めている。つまり、書き込みエラーをなくして、マルチタスクができるようになったわけだ。
 ただ、まだ出回り初めなので、搭載しているのは、一部の高級品に限られ、普及品にまでは及んでいない。
 普及品でこの機能を搭載した CD-R/WR ドライブが出回るようになるには、まだ時間がかかるだろう。というわけで、 CD-R/WR は、今のところは、あまり買い時ではない。あと1年ぐらい待った方がよさそうだ。また、お金が余って仕方ないという人は、高級品を買えば問題ない。
 結論をいえば、記憶体の選択は、次の通り。

 ・ 初心者は、使い方に注意しながら、 CD-R/WR を使う。
 ・ 金持ちの初心者は、新機能のある CD-R/WR を使う。
 ・ 上級者は、容量の制限もないし高速な、HDを使う。(第2HDとして)

 なお、 CD-R/WR を買うとしたら、それを使うためのソフトが必要となるので、ソフトつきのものを買うべきだ、という点に注意。価格は 1000円 〜 2000円ほど高くなるが。
 もしソフトなしのものを買った場合、あとで同様のソフトを買うと、1万数千円も払うことになる。
 ソフトはいろいろあるが、どれがいいかというと、雑誌の評価では、いずれも同様らしいので、あまり気にしないでいいようだ。

 7. ネットワークカードを使う方法

 以上では、第2HD や CD-R/WR や MO などの記憶体を使うものとした。
 別途、ネットワークカードを使う方法もある。
 これを使うには、双方のマシンにネットワークカードがあらかじめ設置されていることが前提となる。
 ネットワークカードがあらかじめ設置されているなら、あとは、話は簡単だ。「MSバックアップ」を前述のように使えばよい。違いはといえば、いちいち記憶体を介さずに、直接ネットワークを通じてファイルを転送すればいい、ということだけだ。

 【 付記 】
 そういうわけであるから、新マシンに、ネットワークカードは取り付けておいた方がよい。ごく安価だし。(ショップ品なら、オプションで1700〜3000円程度)
 取り付けておけば、たとえ今はマシンの更新のときに使えなくとも、数年後にまたマシンを更新するときに、役立つはずだ。
 自分でネットワークカードを取り付けることができるなら、新旧の双方のマシンにネットワークカードを取り付けるといいだろう。方法は、自作パソコンの本などに書いてある。たとえ失敗しても、出費は最小限で済むから、あまり気にしないで済む。
 (なお、PCIとISAがあるが、普通はPCIを使う。ただ、両者の違いがわからなければ、やめた方が無難だろう。ネットワークの構築は、カードの取り付けだけでは済まず、他にもいろいろと細かい設定が必要だし。)

 8. ケーブル接続による方法

 パラレルによるケーブル接続を使う方法もある。二台のマシンの同じポートを、対応コードで接続して、ファイルを転送するわけだ。
 これは、ネットワークカードを使う方に似ているが、違いもある。
  ・ ごく簡単にできる。「パラレル=パラレル」コードを使えば、初心者でも
    コードの接続ぐらいで済む。
  ・ しかし、非常に遅い。
   (30MBの例:パラレルは8分。10Base-Tは55秒。100 Base-Tは6秒。)
  ・ パラレル(シリアルもそう)は、(USBの前の)古い規格であって、
    将来的には消える運命にある。WindowsMEではサポートされないらしい。

 それでも使いたければ、使うといいだろう。(私は使う気になれないが。)
 詳しい方法は、Windowsのヘルプで、「ケーブル接続」の項を参照。
    ※ シリアルという方法もあるが、遅すぎて、論外。
    ※ 赤外線接続という方法もあるが、ほとんど普及していない。

 9.余った旧マシンをどうするか

 新マシンに環境を移したあと、余った旧マシンをどうするべきか?
  「そのまま使いたい」
 というのが人情だが、いかんせん、これは、ソフトの面で、著作権法違反となる。1本のソフトを2台のマシンで使うのは禁じられる。旧マシンにある有償ソフトは、すべてアンインストールしなくてはならない。
 それがいやなら、次のいずれかを取るしかない。
  (1) 必要なものについては、新規に同じソフトをもう1本購入する。
    (お金がもったいない、と思うだろうが、だからといって、お金を払わず
     に品物を得れば、泥棒である。)
  (2) ふだんは旧マシンを絶対に使わず、お蔵入りにしておく。新マシンが
    壊れて使えないときのみ、バックアップ用のマシンとして使う。
    (1度に2台使うわけではないから、これは、ぎりぎりセーフだろう。)

 ときどき聞くのは、「古いマシンはソフトつきで女房 ・子供にやった。そして同じソフトを新マシンにインストールして自分で使う」という話だ。これは、法律違反である。たとえ家族だろうと、二人で使うならば、2本のソフトを購入しなくてはならない。もし違反すれば、泥棒になりかねない。「私は健全善良な市民です」とは言えなくなる。
 ただ、新マシンと旧マシンが、いずれも大メーカ製の「ソフトてんこもり初心者用パソコン」ならば、大丈夫。旧マシンを家族にあげても、構わない。というのは、もともと、どちらのマシンにもソフトがついていて、もともとソフトが2本あるからだ。……でも、そういうふうにする人は、環境を移行したりしない [それぞれ別個の環境を使う] から、この文書の話とは、関係ないですね。

   Q. 「私は一人で5台のマシンを使っているんですが、そのうち 1台を家族に
      あげても大丈夫?」
   A. うるさいなあ。 (^^); そういう質問にはいちいち答えません。自分で考えて。

 


 HDの交換

 話はすでに述べてきたことで終わる。ただ、それとは別の話をしよう。
 ここまで述べてきたのは、マシンの更新時の話だった。さて、マシン全体をすっかり更新するのではなく、HDだけ更新する、ということもあるだろう。
 「HDだけ更新する」というのは、実は、なかなかいい方法である。

  ・ HD容量の大容量化、というメリットは、非常に大きい。いちいち残り容量を
   確認する気苦労が省ける。辞書や百科事典も入りやすい。
  ・ 古いHDを何年も使っていると、故障しやすくなる。寿命の前に交換した方が
   無難である。
  ・ システムの高速化としては、かなり効果的である。Windowsフォルダおよび
   巨大アプリ用フォルダを新HDにいれた場合、高速化ははっきり体感できる。
   CPUだけ2倍に高速化しても、システム全体の高速化は2〜3割ぐらいにすぎ
   ないが。
   (CPUの交換は、世間で言われるほどには、あまりお勧めできない。HDの
    交換やメモリの増設の方がマシである。同じ理由で、新マシンの購入も、
    要注意だ。処理速度が2〜3倍程度の廉価品を買うくらいなら、上述の対
    処をした方がマシだろう。どうせ新品を買うなら、CPU処理速度が現有の
    マシンに比べて4倍以上のものにするべきだ。さもないと、「なんだこれ。
    前とあまり変わらないぞ」てなことになりかねない。……でも、CPU速度
    って、これ以上速くても、あまり意味ないかもね。)
   (CPUを交換した方がいいのは、買ってから1〜2年後ぐらいのときだけ。
    このころなら、比較的安価に速度向上の効果を得られる。それ以後だと、
    システム全体[特にHD]が古くなるので、CPUだけ換えても仕方ない。
    そもそも、マザーボードが新CPUに対応しなくなっているはずだ。)

 そういうわけであるから、古くて小容量のHDをお使いの人は、HDだけ交換することを強くお勧めする。
 ただ、問題は、手間が面倒なこと。初心者だと、FDISKなどは大変だろう。パソコン雑誌の特集とか、自作パソコンの本などを読む必要がある。読んでも、大丈夫だという保証はない。BIOSの設定が必要なこともある。また、古いマザーボードだと、8GB以上のHDが認識されないことがある。その場合は、ATA66カードを追加する必要となる。それでもまだ、うまく行く保証はない。最悪の場合、マシンが壊れる。うまく行ったとしても、HDの購入や、交換作業や、設定する手間など、半日か丸一日がつぶれてしまいそうだ。
 普通は、マシンを購入したショップに任せるといいだろう。(ショップ製マシンを購入した場合に限るが。)そのショップに依頼して、HDを換装してもらい、さらに、WindowsのCD-ROMを添付して、OSのインストール作業もやってもらう。取りはずし・取り付け・設定などの手間賃が、5000円ぐらい。他に往復の送料が計3000円ぐらい。

  ※ この意味でも、パソコン購入するなら、アップグレードに応じてくれるショップ
    の方がいいだろう。大メーカ製だと、アップグレードは自分でやるしかない。
    (大メーカは、アップグレードなんかより、新製品を売るのに熱心なんだね。)

 さて、HDを交換する場合、システムの復旧は、先に述べたことと同様にすればよい。具体的には、次のいずれか。
 ・ 「MSバックアップ」を使う。
 ・ 「HD革命BackUp」を使う。
 いずれの場合も、あらかじめバックアップを取っておく必要がある。そのあと、新HD上に環境を復元するわけだ。

 この二つの方法以外に、別の方法もある。いちいち「バックアップする 〜 復元する」という手間を掛けずに、単純に、二台のHDの間で、ファイルをコピーするのだ。単純にコピーするだけであるから、システムもすっかり移転する。だから、あとでビデオなどのドライバを再インストールする手間は不要である。
  ※ コピーによる方法は、HD以外の機器は同じであることが前提となる。

 ただ、注意することがある。次のことだ。
 (1)
 単純にコピーすると、Windowsフォルダにある  Win386.swp  というスワップファイルのところで、コピー作業が中断してしまう。だから、このファイルは、コピー対象から、あらかじめ除外しておく必要がある。
 (2)
 ただし、スワップファイルを別ドライブにあらかじめ移動しておけば、この問題はない。それには、次の手順で設定する。(初心者向けではない。作業後は元に戻してもよい。)
   「コントロールパネル」→「システム」→「パフォーマンス」→「仮想メモリ」
   →「自分で設定する」→ Cドライブ以外のドライブを指定する →「OK」
 (3)
 MS-DOSのコマンドでコピーする方法もある。
 ただし、パソコン起動直後のコマンドプロンプトモードは、長いファイル名を使えないので、ダメ。スタートメニューから、MS-DOSモード[DOS窓]に移る。
 そのあとは、xcopy というコマンドを使う。
    xcopy c:\windows d:\windows /e /c /h
 のようなコマンドを打ち込めばよい。
 ただし、あらかじめ、コピー先のフォルダ(d:\windows など)を用意しておくこと。
 このコマンドの最後にある   /e /c /h  というのは「スイッチ」と呼ばれるもの。詳細を知るには  xcopy /?  と打ち込んで、ヘルプを出すとよい。これらのスイッチのうちでは、「 /c」が重要である。これは、 Win386.swp  というスワップファイルのところでエラーが生じても、コピー作業が中断されないようにするためのスイッチ。
 
 【 実は 】
 「古いマシンのHDだけ交換する」
 というのを、先にお勧めした。それはそれでいいのだが、ヘビーユーザーなら、やはり、HDだけでなく、マシンを丸ごと交換することをお勧めする。(お金と相談して)
 たしかに、コストとの比較では、HDだけ交換するのがベストだ。しかし、故障するのは、HDだけではない。CPUやメモリは比較的頑丈であるようだが、ファンや電源ユニットは寿命がある。
 とりわけ危険なのはマザーボード。けっこう壊れやすい。ちゃんと寿命がある。マザーボードの解説書を見ると、「クロックアップをしたりするとマザーボードが損傷する恐れがある」なんて書いてあったりする。ま、別にクロックアップをしなくても、長く使っていれば、壊れやすくなるものだ。実を言うと、私のマシンがそうだ。HDだけを交換して、「うひひ」と思っていたら、1カ月後に、マザーボードが壊れてしまった。というわけで、真っ青になる大騒ぎを二回も繰り返してしまった。疲れた。……
 教訓:
 「もうそろそろ買い換えようかな」と思ったら、買い換えた方がよい。さもないと、マシンが自分の方から「壊れてやるぞ」と言い張って、無理やり買い換えを迫る。さっさと買い換えておけば、古いやつはバックアップ用として残ったのに、ぐずぐず先延ばしにしていたせいで、残るのはガラクタだけ。
 「もうそろそろ取り替えようかな」と思ったら、さっさと取り替えた方がいい。女房は別だけど。たぶん。……

 Q.  マザーボードが壊れたときはどうすればいいか? 
 A.  もちろん、HDだけ取り出して、新マシンに移植すればよい。
 ただし、これは、一種の「自作パソコン」である。詳しくはここでは述べないので、「自作パソコン」の書籍や
「自作パソコン」のホームページ を参考にしてほしい。
 自作パソコンを援護してくれるお店(雑誌広告参照)も秋葉原にあるから、そこにHDをもっていけば、何とかなるかもしれない。また、お金さえ払えば、お店の方でやってくれるかもしれない。ショップ製マシンなら、ショップでやってくれるかもしれない。
 なお、旧マシンを廃棄するときはこうしてもいいが、旧マシンを残すときは同様のことをしてはダメ。OSを二つ残すことは、著作権法違反である。二台のマシンでOSを使うなら、OSを二つ購入しなくてはならない。

 Q. いちいちHDを移植するなんて、面倒だし、難しそうだ。他には? 
 A. 一般に、こわれたパソコンは、中古部品として、売却できる。
 この文書の最後にあるリンク情報を参考のこと。

 Q. HDやCPUについてはともかく、メモリは? どのくらい必要?
 A. 単一のアプリを使うならば、64MBで十分。
 しかし、複数のアプリを同時に使うこともあるだろう。たとえば、辞書ソフトと、メールソフトと、ブラウザと、ワープロと、表計算。……こういうふうに複数の巨大アプリを同時に使うと、64MBのマシンは(スワップがひんぱんに生じるので)非常に遅くなる。CPUが100Hz のマシンよりもずっと遅い。96MBあれば、こういうことはない。128MBでもいいが、96MBと差は、普通、実感できない。(アプリを十数個起動するような場合は、めったにないだろうから。)

 Q. HDやCPUの高速化によって、時間を節約できる。では、そうして生じた時間に、いったい何をするべきか? 
 A. 仕事人間は、仕事をするといい。遊び人は、遊びをするといい。
 それ以外の人は、……どうせ暇だろうから、「デフラグの画面」でもずっと見つづけて、時間を無駄につぶすといいだろう。これぞ究極の無駄。 (パソコンは実に人生を無駄に消耗させてくれる。)

 


 関連する余談

 関連して、ここまでには書かなかったことを、余談として、いくつか示しておこう。

 CD-ROMドライブを交換したとき

 CD-ROMドライブを交換したときは、起動ディスクを作り直すことが必要である。なぜなら、これまでの(Windows98の)起動ディスクは、もはや使えなくなってしまうからだ。
 起動ディスクは、CD-ROMドライブに依存するのだ。注意のこと。
 もし作り忘れたら……マシンに古いCD-ROMドライブを入れるのがベスト。起動ディスクでマシンを動かしたあと、新しいCD-ROMのドライバを立ち上げる、という手もあるが、それでうまく行くかどうかはわからない。

 圧縮ドライブの不認識

 マシンやHDを更新して、システムを更新すると、第2HDにあった圧縮ドライブは認識されなくなる。圧縮ドライブのデータは消えてしまいやすいものだ、と思った方がいいかもしれない。ま、システムを完全に復旧すれば、消えたはずの圧縮ドライブもまた認識されるようになるが。
 ま、消えるか消えないかはともかく、「見えなくなる」ということは、ありがちだ。というわけで、データのバックアップなど、重要なものは、圧縮ドライブに入れない方がよい。私の場合は、電子辞書の巨大ファイルのようなものだけを入れている。これなら、たとえ消えても、あとで製品のCD-ROMから、いつでも再インストールできるからだ。

 ファイル数の削減によるレジストリの負担減少

 個人用データなどのファイルについて、バックアップを取るのはいいが、そうすると、バックアップのファイル数が2倍になる。
 しかし、これは、いくらか問題である。というのは、ファイル数があまり多くなると、レジストリに負担がかかるからだ。そうすると、パソコンの起動時間が遅くなる。
 このことを知って、私の場合、ファイル数の削減に努めた。ほとんど使わない古いファイルについては、それらを圧縮して、多数のファイルを単一ファイルにまとめた。(圧縮を、単なるファイルサイズの節約だけでなく、ファイル数の節約のためにも使うわけ。)
 Windowsの「検索」機能により、ファイル数を数えてみたところ、私のマシンには2万ぐらいのファイルがあった。これらのうち、古いものはほとんど使わないので、上記の手順でファイル数を削減した。計1万以上、ファイル数を減らした。その結果は、かなりめざましく、パソコンの起動時間がかなり早くなった。

 フォント数の削減によるレジストリの負担減少

 パソコンの起動時間を早めるには、別の方法もある。
 さまざまな日本語フォントのうち、あまり使わないものは、削除するとよい。なぜなら、パソコンの起動時に、これらのさまざまな日本語フォントがすべて読み込まれるので、パソコンの起動の時間がかかってしまうからだ。
 「それでは、おもしろいフォントが使えなくなって困る」
 と思うかもしれない。ま、5種〜10種ぐらい残しておけばよい。とにかく、むやみやたらとフォントをたくさんインストールしないことが大切だ。初心者だと、「手持ちの年賀状ソフトに付いていたから」という理由で、数十ものフォントをインストールしている人がいる。こういうのは、やめた方がよい。
 あまり使わないフォントは、とりあえずごみ箱に入れておけばいいかもしれない。ごみ箱に入れたものは、あとでまた復活させることができる。

   ※ ただし、ごみ箱の容量しだい。容量が少ないと、自動的に消えることもある。
   ※ ごみ箱に入れず、別のフォルダに移動するのは、まずいかもしれない。Fonts 
     フォルダは、通常のフォルダとは違って、システムフォルダである。ここから
     ファイルを出したり、入れたりするのは、いちいち特別な登録手続きが必要と
     なる。手動でやるべきではないかもしれない。トラブルが生じるかも。
   ※ Word2000 だと、トラブルが生じることがある。手動でファイルを移動するのは
     もちろん、ごみ箱に入れるだけでも異常が起こる。それはWord98と併存させて
     いる場合である。Word98の起動後、Word2000を起動すると、環境設定が始まる
     が、このとき、Word2000がインストールしたフォントを検出する。(外国語用の
      unicode フォントなど)。もし手動でフォントを削除していると、Word2000が
     フォントを検出できず、エラーメッセージを出す。いちいち対応が必要で、面倒。
     だから、Word2000でインストールしたフォントは、(Word98を併存させている
     場合には)、手動で削除するべきではなく、Word2000からアンインストールの
     手続きを経る必要がある。(Word2000のCD-ROMから SetUp を実行する。)


 作業の際の静電気

 マシンの機器をいじる際には、静電気に注意のこと。マシンをおシャカにしかねないからだ。
 冬季は、静電気が発生しやすい。その冬季に、じゅうたんの上でマシンをいじると、機器が壊れる可能性は非常に高い。半導体のある部品(メモリ・CPU・ビデオカードなど)が、1万円以上するのに、一瞬にして、パーになる。
 じゅうたんでなく、畳や木の床の上なら、まあ、大丈夫だろう。
 また、あらかじめ、水道管などに手で触れて、自分の静電気を逃しておく必要がある。……とはいえ、そのあとで、じゅうたんの上を歩けば、また静電気を帯びるので注意。
 ここで一句。「じゅうたんを 歩けばたちまち マシンキラー」
 お粗末でした。

 Windows終了時のエラーを減らすソフト

 Windowsのシステムファイルが破損する一番の理由は、Windows終了時のエラーであるようだ。
 Windows終了時に、システムファイルの書き換えがなされるが、このときWindows終了の作業などが重なるので、エラーが起こりやすい。ふだんのエラーなら、作業中のアプリが異常を起こすだけだが、Windows終了時のエラーだと、作業中のソフトというのがシステム終了自体であるから、いっそう危険であるわけだ。
 この問題を回避することができる。「システム終了」という命令を実行しても、すぐにはその作業がなされないように、作業を遅延させればよい。たとえば、次のソフトがある。

  名称  WinQuit
  URL 
http://member.nifty.ne.jp/wassy/

 これで「終了時まで3秒」と指定するとよい。ソフトを起動しても、すぐには何もなされず、3秒後に、Windows終了が始まる。つまり、その3秒間は、「当のソフトの作業」と「Windowsの作業」とが重ならない。だから、エラーが起こりにくい。
 このソフトを使わないで、スタートメニューから「Windowsの終了」を実行すると、二つの作業が重なるので、エラーが起こりやすい。次回起動時に(スキャンディスク実行の)ブルー画面が出る、ということはしばしば起こるだろうし、また、最悪の場合、マシンが起動しなくなる。(よくある話)

 3秒待つのは、せっかちな人には我慢しづらいかもしれないが、あとで大幅に時間を無駄にするのに比べれば、ずっとマシだろう。
 


 バックアップに関する余談

 バックアップに関する余談を述べておこう。バックアップはきわめて大切である。

 通常のバックアップ

 個人的に作成したデータが最も重要である。(もらった他人文書やメールを含む。)
 これについては、絶対に、バックアップを取る必要がある。フリーのバックアップソフトがあるので、利用すればよい。たとえば、次のもの。

    RealSync
    
http://www.takenet.or.jp/~ryuuji/

 これは、更新された分だけを自動的にバックアップすることができる。1回の作動は1分に満たない。
 こういうバックアップソフトを使って、毎日いっぺん動作するように設定する。それが絶対に必要である。このことを怠って、大切なデータをなくした、という人は、私の周辺に非常にたくさんいる。
(「バックアップを取ればいいとわかっていたんだけど、つい、面倒で、……」と誰もが言う。彼らに贈りたい言葉は、「後悔先に立たず」「覆水盆に返らず」「死んだ子は帰らない」……こういう諺がたくさんあるところを見ると、昔の人もさんざん失敗してきたようですね。人間の習癖かも。)(私? もちろん、過去に、さんざん痛い目にあっています。)

 さて、「毎日いっぺん」というスケジュール設定は、Windows98の「タスクスケジューラ」を使えばいいだろう。(Windows98のヘルプ参照。)
 また、バックアップ先は、第2HDが好ましい。それがなければ、HD内のパーティションで区切られた別ドライブ。(圧縮HDドライブはダメ。先に述べたとおり。)
 さらに、お金があれば、外部にある記憶装置も併用する。Zipとか、MOとか、 CD-R/WR など。たとえお金がなくとも、最重要の少量のものは、3.5FD数枚に入れておくとよい。(FDだから、あまりたくさんは入らないが。)
 別途、インターネット上に保存しておく、という手もある。無料の提供スペースもあるし、自分のホームページ用のスペースを使ってもよい。ただ、いちいち通信するのが面倒だから、使い勝手はよくない。
 家庭や職場に複数のマシンがあるなら、ネットワークカードで結んで、別のマシンのHDに入れておくとよいだろう。これはお勧め。

 通常のバックアップ以外の対策も必要である。
 火事対策としては、いつもとは異なる場所に、バックアップを取るしかない。たとえば、職場/友人宅/ホームページのスペース/ノートパソコン内……など。記憶用の媒体はいろいろ考えられる。 CD-R/WR とか、HDとか。
 地震対策としては、マシンが地震で倒れないような、物理的な仕組みを作っておく必要がある。(針金で結んだりして。)(もし倒れると、HDが壊れて、パソコンが死ぬかもしれない。)
 ……こう書いている最中、かなり大きな地震があった。 (^^);
 あわてた。パソコンの電源を切ろうかと思った。しかし、いやあ、危ない危ない。揺れている最中に電源を切ると、システムファイルの書き換えのとき、HDが揺れながらエラーを起こして、パソコンが死ぬかもしれない。……あせりは禁物。地震の最中は、何もしないで、ただパソコンをしっかり支えていればよい。
  (忠告 :
    そばに奥さんがいると、あとで文句を言われるかも。
    「あなた、地震のとき、私のかわりに、パソコンを抱きしめていたわね。
    私よりパソコンが大切なの。ふん。」
    こういうとき、「当たり前だろ」などと答えてはいけない。)
 対策も必要。近所に落雷すると、電源コンセントを通じて、マシンが壊れる。というわけで、過電流に対応した電源コンセントを使うべきだ。私の場合、自宅のVTRがやられたことがあったので、教訓を感じて、パソコンショップの特売で二つ買った。(二つあれば二倍安全。……と思ったが、二つ目は使い道なし。)
 さて、地震、雷、火事、……と来れば、残るのは「親父」。これの対策は……自分自身が親父だから、なし。しいて言えば、マシンが不調でも、やたらと怒り狂わないこと。Windows が不調だからと怒ったあげく、雷を落としたり、マシンを揺らしたり、マシンに火を付けたりしないこと。 私の場合、Windows のおかげで、ずいぶん精神修行ができました。

 ※ バックアップすべき個人用データとしては、文書ファイル以外のものもある。
   次のものが特に重要。
    ・ ATOKやMS-IMEなどのユーザ辞書 ( 圧縮すれば、FDに入る。)
    ・ 自分のよく行くホームページのURL
      (ネットスケープでは「ブックマーク」。そのフォルダにあり。
       MS-IE では「お気に入り」。C:\WINDOWS\Favorites にあり。
       いずれも、3.5FDに入るほど小さい。)

 Windows全体のバックアップ

 将来のHDクラッシュのために、Windowsフォルダ全体をバックアップしておくとよい。
 方法は、次の二種類。
  ・ 先に述べたように、「MSバックアップ」か「HD革命 BackUp」を使う。
  ・ 先に述べたように、HD間で単純にコピーする。(スワップファイルに注意。)

 コピーした場合、そのままにしておくと、ファイル数が多すぎて、レジストリの負担になる。(5000以上のファイルがある)……だから、コピーしたときは、これらを圧縮するといいだろう。「MSバックアップ」を使う場合には、もともと単一ファイルになるので、この問題はない。圧縮するか否かは、その人のお好み。私の場合は、HDがガラガラで余裕たっぷりなので、いちいち圧縮してスペースを節約するより、無圧縮で時間を節約する。

 Windowsのシステムファイルのバックアップ

 実は、上に述べた「Windows全体のバックアップ」は、あまり必要ない。というのは、万一の際にシステムを復旧するだけなら、起動ディスクを使えば、たいてい、それで済むからだ。
 HD全体が動かなくなる、というようなハード上の問題(例:ノートパソコンを落として壊す)を除けば、「Windows全体のバックアップ」は、あまり必要ない。
 通常は、Windowsフォルダのうち、システムファイルだけをバックアップすればよい。
 それには、それ専用のフリーソフトを使えばよい。いろいろあるが、たとえば、次のもの。

  名称   sonae
  URL  http://www.vector.co.jp/authors/VA011652/

 これを、毎日いっぺん自動的に起動して、あらかじめ決めた場所にシステムファイルのバックアップを取る。(ファイルは古いのに上書きされる。)
 なお、「毎日いっぺん」というのが大事である。古いシステムファイルだと、無効になるようだ。私の場合、古いシステムファイルでは、パソコンが正常に起動しなかった。
 「初期のシステムファイルでも大丈夫さ、最初はそれで起動したんだから」と思うと、あとでひどい目に遭うようだ。どうしてこうなのかは、よくわからないが。(不思議。)
  ※ このバックアップされたファイルを使うときは、MS-DOSモードで使うはず。
    だから、バックアップ先のパスは、MS-DOSモードで使えることが必要だ。
    つまり、フォルダ名は半角英字8字以内で、半角空白を含まないこと。
    「Program files」なんてフォルダの下位フォルダに入れてはダメ。

 利用するソフトとしては、上記のソフト以外にも、他にある。
  ※ 「窓の手」というソフトにも、同様の機能がある。ただ、このソフトは、
    スケジュールによる自動作動には、不適。やはり、専用ソフトの方がよい。

 なお、Windows95 のCD-ROM を持っていれば、ERUというソフトを使えばよい。
  (CD-ROM内の \OTHER\MISC\ERU というフォルダにある。)
 このソフトを使うと、システムファイルをFDから自動的に復旧できる。使い方は、そこにあるヘルプファイルを参照。
 ERUを使った場合、基本的には、FDにバックアップを取る。しかし、毎度毎度そうしていては、面倒である。MS-DOSの知識があれば、HD内の特定箇所に、バックアップを取ればいいだろう。月にいっぺん程度。万一、必要になったときのみ、このバックアップを、MS-DOSによって3.5FDに書き込んで、それから復旧すればよい。
 ただ、いちいちそうしなくとも、Windows98の起動ディスクによって復旧されるかもしれない。

 MS-DOSのバッチファイルによるバックアップ

 バッチファイルによってバックアップする方法もある。いちいち設定するより、MS-DOSを書いた方が楽だ、という人向けかもしれない。
 他に、利点もある。実行直後に、エクスプローラのフォルダを、自動的に開けるのだ。

 たとえば、次のような例がある。

──────

echo off 
echo バックアップ・コピーします。
xcopy32 D:\JUST\ATOK13\ATOK13U?.DIC H:\#BackUp\Atok13\ /d
echo                            .
xcopy32 G:\Netscape\Navigator\bookmark.htm H:\#BackUp\Others\ /d
echo                            .
xcopy32 D:\Den8pati\ H:\#BackUp\Den8pati\ /d /S

D:\Programs\Filer\sonae006\Sonae.exe
md D:\{BackUp}\SysFiles\00-
C:\WINDOWS\EXPLORER.EXE D:\{BackUp}\SysFiles

D:\{BackUp}\ERU\ERU.EXE

echo 終了しました。
echo C:\Erd フォルダは、Dドライブに移してください。


──────

 これは一例である。こういうのを、テキストファイルに書いてから、拡張子 bat で保存すればよい。(エクスプローラで、指定したフォルダも自動的に開ける。)
 なお、ここにシステムファイル名を記せば、システムファイルだけをバックアップすることもできる。

 MS-DOSのコマンド

 MS-DOSのコマンドは、最小限のものは知っておいた方がよい。
 解説書などに出ているが、ちょっと解説を少し。

 (1) /?
 コマンドの最後に「 /?」を付ければ、コマンドのヘルプが出る。

 (2) /p
 コマンドの最後に「 /p」を付ければ、少しずつ表示が出ることがある。
  (コマンドによる。たとえば dir コマンド)

 (3) cd
 cd コマンドは、ディレクトリの変更。しかし、ドライブは変更できない。
 ドライブの変更には、ドライブ番号を直接打ち込む。たとえば「a:」で a ドライブに移る。

 (4) subst
 subst コマンドは、仮想ドライブの設定。しかし、MS-DOSモードを抜けて再起動すると、設定が消えてしまうようだ。

 (5) lastdrive
 MS-DOSで認識できるドライブ数は限界がある。 E ドライブまで、という話もある。
 多くのドライブをMS-DOSで認識するには、 config.sys に次の1行を加えておくといいらしい。(最後の Z は、有効な最大ドライブ番号)

LASTDRIVE=Z

 という1行である。
 

 バックアップの不要なもの

 アプリなどのプログラムファイルは、バックアップの必要はない。あとでいくらでも、再インストールできるからだ。
 カスタマイズしたデータは、重要ではあるが、これは、レジストリに記入されることが多い。だから、Windowsのシステムファイルをバックアップすれば、その際、一緒にバックアップされる。
 ini ファイルに設定が記憶されることもあるが、そういうのは、特に気にしなくてもいいだろう。いちいち気にしすぎたら、面倒すぎるので。



 参考リンク

 参考となるような関連情報は、インターネット上でも公開されている。
 「自作パソコン」というキーワードで、Yahoo で検索すると、40件ほど見つかる。
 また、そのジャンルのリンクが Yahoo にまとまっている。下記。

    コンピュータとインターネット …… ハードウェア …… > 自作

    コンピュータとインターネット …… ハードウェア …… > 自作 > 初心者向け

 これらからリンクをたどったりすれば、機器のいじり方や、FDISK の操作法などを知ることができる。わからないことがあったら、これらで調べるといいだろう。


 古いパソコンの処置に困ったら? 
 捨てたりせずに、リサイクルするといいだろう。たとえ動かないポンコツでも、部品さえ生きていれば、けっこう高値で引き取ってもらえる。下記で。

    Yahoo オークション(コンピュータ)   

    楽天 個人オークション   ( 売却主は、クレジットカードで身元保証。)

  ※ 動かなくなっている製品については「ジャンク品」と明示すること。
     個人売買では、良識的にふるまうことが大切。注意。




 以上で、この文書は、おしまいです。

 繰り返しますが、質問にはお答えできません。
 また、内容が絶対に正しい保証もありません。内容はあくまで、私の個人的な体験に基づく個人的な考えです。
 間違った記述があるかもしれませんが、間違った記述のせいで何らかの被害が生じても、責任は持てません。

 ここに記した情報をどう生かすかは、あくまで、読者ご自身の責任で行なってください。




  著者名の表示

     氏 名  南堂久史

     メール  nando@js2.so-net.ne.jp

   URL 知の道具箱  (表紙ページ)

       マシン変更と環境移行 (現在のこの文書)

※ リンクはご自由にどうぞ。なるべく表紙ページへ。


[END]