PC−8001  (定価 168,000円)

 
やっとコンピュータらしくなり呼び方もマイクロコンピュータからパーソナルコンピュータに変わりました。8ビットのCPUはザイログ社のZ−80AのNEC版(クロック4MHz)です。フロッピーディスクやプリンタも使用できるようになったので業務にも使えるようになりました。
プログラムをつくるための言語として機能が豊富なN−BASICが搭載されていたので、いろいろな用途に使えました。N−BASICはマイクロソフト社(まだアメリカの小さな会社でした)の製品です。この頃のパソコンにはまだOS(オペレーティングシステム)の概念はなく、パソコンは電源をいれるとすぐBASICが使えるので簡単で便利で良いと考えられていました(スイッチオンベーシック)。
PC−8001の価格は機能の割に安いと思わせるものでした。
テレビゲームが生まれ、「インベーダ」が流行ったのもこの頃です。



■ 用語
1) OS(オーエス) オペレーティングシステムの略(日本語では「基本ソフトウェア」)。OSはコンピュータ全体を管理するソフトウェアです。ワープロ、表計算、ブラウザ等のアプリケーションソフトはOSの管理のもとで動きます。また、OSはアプリケーションの要求によりディスクを読み書きしたり、メモリを割り当てたりします(各アプリケーションが勝手にディスクを読み書きしたり、メモリを使用するとコンピュータは正しく動作できません)。OSはこの他にも非常に多くの仕事をしています。MS−DOSやWindows(95、98、XP、Vista、7、8、10 等)やLinuxはOSです。
2) フロッピーディスク ランダムアクセスが可能な記憶装置の1種で、プログラムやデータの保存に使用します。上のカタログのPC−8001の上部に見える緑色のケースに入っているのはフロッピーディスクの記憶媒体(5インチ)です。フロッピーディスクはこの時期以降、広く普及しました。しかし現在はハードディスクの価格の低下やUSBメモリ等の出現によりほとんど姿をみなくなりました。






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