DISKINIT,FDISK,FORMAT高速化ツール(DOS常駐コマンド)
Version 1.2 Copyright(C) 1994,2019 まりも(DOSsoft)
本ツールでは、MS-DOSのフォーマットコマンドおよびWindows 9xの DISKINIT, FDISK, FORMAT.COMの処理時間を短縮します。これらのフォーマッタは ディスクの表面チェックをDISK BIOSのディスクベリファイコマンドを発行する ことで行っています。本ツールはメモリに常駐し、DISK BIOSがコールされた ときにベリファイコマンドに限りバイパスするようにします。これにより、 フォーマッタの処理時間がある程度短縮となります。
DISKINIT, FDISK, FORMAT などを行う直前に、コマンドラインから ACCFMT と打って実行します。すると一部が常駐します。常駐サイズは352バイトです。 その後DISKINIT, FDISK, FORMAT などを実行すると、いくらか高速化されている ことがわかると思います。とくに、しつこくチェックが行われる fdiskでは短縮 効果が大きいでしょう。
効果の程はSCSI、SASI、IDEの場合で少々異なります。IDEではDISKINITの場合 何らかのデータ書込みチェックも行っています。これに関しては本ツールでは バイパスしません(無条件の書込みバイパスをしてしまうとフォーマット自体が できません)ので、短縮効果はさほど大きくなりません。
フォーマッタの実行が終わったら、本ツールの常駐は解除してください。 常駐解除のときは、コマンドラインオプションに -r または /r を付けます。 rは大文字でも構いません。本ツールを常駐したままDOSやWindowsを使用しない ように注意して下さい。ベリファイコマンドが正しく動作すべきときに動作 しないと思わぬ結果を招く場合があります。
DISK BIOSのベリファイコマンドはハードディスクのフォーマッタ以外でも使用 される可能性があるので、フォーマッタ使用直前以外に本ツールを常駐させないで ください。とくに、フロッピーディスクをフォーマットする時には本ツールを絶対に 常駐させないで下さい。
フォーマッタ使用後は常駐解除してください。解除せずにWIN.COMでWindowsを起動 したりWindowsセットアップを続行すると、ただしく動作しない可能性があります。
そもそも読み書きに問題がありそうなHDDは使用すべきではありませんが、 本ツールを常駐させると、フォーマット時のチェックも無効となるわけですから、 そのようなHDDを使おうという場合はとくに本ツールを使用すべきではありません。
DOS版のディスクのベンチマークテストを走らせる前に本ツールを常駐すると、 異常な数値を示したり異常終了することがあります。
UIDE-xxボードや一部のSCSIボードには、そのBIOS自身にフォーマット高速化 の機能があります。この機能はおそらく本ツールと同じですので、これらの機能が 有効となっている場合には、本ツールを使用しないで下さい。重複的に使用すると 予期せぬ結果を招く恐れがあります。
サードパーティ製のフォーマットツールでも効果はあると考えられますが、そも そも高速に動作するように作られている物が多いので、本ツールは不要のはずです。
PC/AT用に、ACCFMTA という同様のプログラムも付属しています。しかしPC/AT のDOSおよびDOS/Vでは、いまどき(2019年時点) 問題のあるDOSやDOS/VのFDISKを 使用すべきではありませんので、本ツールも使用すべきではありません。 使用してもよいのは、2000年以前のPCに2000年以前の仕様のHDDを載せ、2000年 以前のOSを入れようというような場合に限ります。
ソースプログラムが付属しています。これをもとに何かのフリーソフトを作る ことは妨げません。フォーマット時の書込みチェックのみバイパスさせるなどの 改良を行っていただいて構いません。ソースプログラムでお気づきの点があり ましたらメールでご連絡下さい。
本ツールはフリーソフトウェアとしますので、ダウンロードして実行することは 自由です。しかし著作権は作者である私にありますので、作者の意向に反する 使い方は禁止とします。このソフトウェアを、不特定多数のダウンロードできる 場所へ「転載」することは、禁止とします。リンク先の紹介についてはなんら制限は ありません。
プログラムは、ある程度のテストを経て公開していますが、動作が完璧に行なわ れるということを、作者は保証するものではありません。ユーザが本ツールを使用 したことによる起動不能などのトラブルの補償には一切応じません。
システムが起動しなくなったことや、それに付随した逸失利益、精神的損害に ついても作者は一切責任は負わないものとします。これらの点を了承できない方 には、使用(ソースファイル含む)を認めません。
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