本プログラムは、ハードディスクを丸ごとコピーするプログラムです。 先頭セクタから最終セクタまで、PCシステムが使用できるセクタを全てコピーします。 ほとんどのPCシステムでは、HDDをコピーと取り替えるだけでそのまま動作します。 ただしOSからのHDDのファームウェアに対する問い合わせについては区別されます。 HDDのファームウェアの内容を厳重にチェックしているシステム(映像録画再生機器など) では、クローンコピーでも動作しない可能性はあります。
本プログラムでコピー可能なHDDは、ブートBIOSのあるインターフェイスで認識できている ものです。マザーボードオンボード、BOOTROMを持つストレージインターフェイスボード 接続のものは基本的にOKです。一部USBもOKですが、USB接続のHDDのコピーはあまり 推奨しません。DOSではUSBの転送速度が相当に遅いことや、IBM-MS形式のMBRで フォーマットされていないUSBストレージが存在するためです。
MS-DOS(DOS/V)またはWindows95/98のMS-DOSモードのコマンドラインから
DSKCPY
と打つと実行が開始されます。コピー元とコピー先のHDD選択メニューが出るので、 どれかを↑↓キーで選び、enterキーを押してください。 HDDはシステムのDISK BIOSで認識されているものに限られますが、 HDDのベンダ名などは表示されません(BIOS情報から拾えません)ので、 普通には総容量値で判断するしかありません。間違って、対象とするつもり でないHDDを選ばないよう充分注意してください。HDDの選択後は、 装置番号80〜87のような番号で識別することになります。通常は、 起動できるシステムがあるのは装置番号80のHDDです。 コピー先のデータは、コピーが始まった時点で新しいものに上書き されて消滅しますから、コピー先とコピー元を間違えないようにしてください。
なお最近のマザーボード機種では、USB接続のストレージ全般が BIOS管理下にあることが多いので、どれが目的のHDDかがわかりづらい かもしれません。あらかじめマザーボードのBIOS設定で、USBストレージ デバイスをHDDとして見えないようにしておいたほうがよいでしょう。
コピーが開始されると、コピーしたセクタ数が刻々と増えながら表示されます。 またコピーしたセクタのメガバイト単位での表示もなされます。 全セクタ数や全容量も表示されていますから、残り作業量はそれらから推測してください。 「あと何分」や「あと何%」のようなインテリジェントな表示は行っていません。
図1
コピー元HDDとコピー先HDDを取り違えないように注意してください。 もしコピーを途中で止めたいときは、実行中にESCを押してください。 しかしコピー先のデータは、コピーが始まった時点で新しいものに上書き されており、復旧はできません。またこの状態のまま放置すると、このHDDは システムからの認識で問題が生じることがあります。OSから認識できるうちに、 全てのパーティションをOSのディスク管理機能で削除し、未使用状態にして おいてください。
コピー中にセクタへのread/writeでエラーが発生した場合には、
"DISK I/Oエラーが発生しています. COPY_ERR.LOGファイルで確認してください."
というメッセージが出ます。カレントディレクトリにCOPY_ERR.LOG
というテキストファイルが作成されるので、エラーがどこでどのように
起こったかを確認してください。エラーがあった場合は、コピーは完全には
行われていないと考えるべきです。
コマンドラインオプション /F を追加すると、コピー先 容量がコピー元容量より小さくても強制的に実行します(図1もその例)。 コピーされないパーティションがある場合は、このHDDはシステムからの 認識で問題が生じることがあります。OSから認識できるうちに、存在 しないパーティションをOSのディスク管理機能で削除してください。 なおコマンドラインオプション /Fがないときは、コピー先の容量が 不足の場合、実行は最初にキャンセルされます。
コピーは61440バイト(120セクタ)単位で行っていますので (バージョン1.08より)、物理セクタサイズが4096バイト(8論理セクタ)の Advanced Format Technology(AFT) ドライブに適用しても通常は遅くなることは ありません。 ただし、Western DigitalのAFT driveでジャンパピンを挿している状態では、 論理8セクタアラインメント境界が本来とはずれた状態にあるため、 コピー速度は非常に遅くなります。
DOSが英語モードのときは、メッセージは全て英文となります。しかし
内容の正確さや日本語からの翻訳の品質については全く保証できません。
またDOSの種類によっては(DR-DOSやFree DOSなど)、日本語/英語モードの
判定を誤る可能性があり、英語モードなのに半角8bit文字のバケ文字が
現れたり、日本語モードで枠線などがおかしなカナ文字で表示される
場合があります。英文の誤りや言語モード判定の誤りが認められた場合は
ご一報くださると幸いです。
このプログラムはフリーソフトウェアです。自由に使用してよい代わりに サポートのようなものはありません。直接・間接的に、このプログラムの運用の 結果に何があっても、作者は一切責任をとることはないものとします。
2010. 4.30 1.00 新規掲載 2010. 8.15 1.00a ANSI.SYSが組み込まれていないときの文字表示を修正 2010. 9. 1 1.01 英語モードでも使用できるようにした 2010.11. 1 1.03 /s オプションでパーティション構成の表示ができるようにした 2010.12. 1 1.04 一部のストレージボード接続の場合にデバイス検索できない問題を改善 2010.12.17 1.06 動作不良デバイスがあってもデバイス検索が中断しないようにした 2010.12.22 1.08 容量小→大にコピー時に出る不要なメッセージの削除 2011. 1. 1 1.10 無駄なメッセージの削除