無意味な VGA BIOSをDOS起動前に取り消すプログラム

MASKVGA2.LZH 使用説明書

Copyright (C) 2002 まりも

1. 【目的】

 一部のPC/AT用のビデオカードは、Windows2000,NT限定で PC-9821で動作 させることができます。しかし、それを挿した状態でMS-DOSやWindows9xを 使おうとすると、C0000h〜からの EMS ページフレーム空間=拡張BIOS ROM 空間をVGA BIOSが占有してしまうために、EMSページフレームが確保できなく なってしまう問題があります。そこで、DOSが起動する途中の config.sys の段階でこの不要なVGA BIOSの出現を取り消すプログラムを、作成しました。

2.【使い方】

 MS-DOS または Windows 9x のconfig.sysファイルの先頭行にdevice文 として記述して下さい。メモリ関係のデバイスドライバよりも先に記述する 必要があります。himem.sysや emm386.exeよりも先です。hsbをお使いの方は、 それよりも前に記述して下さい。 [記述例] ★起動ドライブのrootディレクトリにある場合(フロッピーなど)

device=maskVGA.exe 
★maskVGA.exeを A:\Windows\Commandのディレクトリに置いてある場合。
device=A:\Windows\Command\maskVGA.exe 
要するにmaskVGA.exeファイルが存在するpath名をつける必要があります。

3.【注意】

 このプログラムは、Windows 2000,NT用にPC/AT用ビデオカードを入れた場合、 MS-DOSまたはWindows 9xで使うときにEMSページフレームが出現できなくなって しまう問題を解消するためのプログラムです。PC-9821で動作しないビデオカード が動くようになるためのものではありません。動作するかどうかは、 ドライバやハードウェア設定の問題です。このプログラムとは無関係です。

 ビデオカードによっては、VGA BIOSが見えないと、ドライバが動作しない ことが考えられます。たとえばチップではなくBIOS内情報でOEMベンダを 調べて動作させるようにするなどです。アイオーデータのGA-VDB16などは、 そうであると言われています。

 PC-9821 St15,St20に対応していません。それ以外の、 Wildcat chipset機、Intel chipset機、RCC/NEC機はOKです。

4.【お約束】

 このプログラムの著作権は、私、「まりも」にあります。コピーフリーな ソフトウェアとします。しかし不特定多数がダウンロードできる場所への転載は 認めません。

 このプログラムを使用したことによる動作不良、それに起因する損害などの クレームには応じられません。ご自身の責任でお使いください。

5.【改版履歴】

Ver. 1.00 2002. 4.24 IPL版新規作成,まず wildcat,intel chipset machine用
Ver. 1.01 2002. 4.28 wildcat対応
Ver. 2.00 2002. 5.14  Config.sysデバイス版に変更
Ver. 2.02 2002. 6.16  Rv(Rs)II26にも対応
          2005. 5.10  html説明書作成

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