地位や名誉、財産、自分を装飾するもの、自分を特別視する思いこみ、その他自分を取り巻き、自分を飾り立てているものすべてを取り除き、本当に素の自分自身になったとき、その自分自身に対して「大好きです!」と言える人間は、強い。
一切の偽りなく、虚飾も誇大妄想もなく、素の自分を好きだと言えたなら、その人間は既に人生の勝者である。その者は、自分自身が存在することの喜びを知っている。その者は、生あることの喜びを知っている。
生あることを心から喜ぶ事の出来る人間は強い。今、生きていること、そのことをこの上ない喜びと感じることが出来る。たとえ悲しいことに遭っても、生あることの喜びを知っているから、生きることを諦めない。
生あることを心から喜ぶ事の出来る人間は喜びも大きい。命あることの喜びの上に、もらった幸せを積み重ねていけるのだから。
生あることを心から喜ぶことの出来る人間は優しい。生命の大切さを強く強く知っているから、他の生命を心から大切に出来る。
生あることを心から喜ぶことの出来る人間は美しい。強くて、優しくて、喜びに溢れる心は、強く美しい生命の輝きを放っている。