エッセイに込める思い

 このコーナーのエッセイの題材は大きく分けて二つあって、一つは身近な「友達」等に関すること、もう一つは自分が社会などに対して良く思うこと、感じること。で、自分ではどっちの題材が好きかっていうと、もちろん「友達」などに関すること。

 「友達」のことをエッセイを書こうとするたび、オレっていい友達に、いい人に恵まれてるよなあ、世の中まだまだ捨てたもんじゃないよなあって思える、うれしくなる。エッセイ書こうと頭の中整理してると、友達の何気ない一言、ちょっとした出来事がはっきりと浮かんできて、その優しさや想いを再認識できるから。時には、今まで気付かなかった優しさに気付くことさえあるから…。

 「隣の誰か」がそのいい例かな。中学生だったころ、そのいろんな事に巻き込まれてたころ、助けてもらったことは確かにうれしかった。荒っぽい奴も多かったが結構いい奴も多くて、なかなかいい学校かなとも思った。でも、その時はその程度の感じだった。

 中学を出て、高校に来て、大学に来て、いろんな人に会って、時間も経って、ふとしたきっかけでエッセイを書こうとした時、中学の時のことを思い起こした時、当時気がつかなかったいろんな事に気付くこととなった。友達を思う気持ち、傍観しない勇気、小さな事でもほっとかないまっすぐな心。今になって考えると、すごいもんだなって。つくづく僕って人に恵まれてるんだなって。

 そんな、今まで気付かなかったり、見過ごしていたいろんな事をこのまま見過ごすのはもったいなさすぎるから、見過ごさないために、忘れてしまわないためにエッセイを書こうとしている。そして、このエッセイを読んで、読んだ人が何かに気付くことができたとしたら、何かを感じ取ることができたとしたら、エッセイ書きとして冥利に尽きます。

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