エアフロトラブル?


kappaと同じGC8G STi6-RA Limに乗っているS氏から、走行中にエンストするトラブルのレポートをいただきました。
以下がその詳細です。


S氏の愛車
S氏の愛車

新車購入
慣らし(2000年5月〜10月)
走行距離[Km]回転数[rpm]コメント
0000〜05002000〜3000エンジンオイル&エレメント交換
0500〜30002000〜3000エンジンオイル&ミッション交換
3000〜50002000〜4500エンジンオイル&エレメント
ミッション、リアデフオイル交換
5000〜80002000〜80001000Km走行づつに、1000回転上げて運転
オイル交換サイクル
エンジンオイルは3ヶ月おき、オイルフィルタは6ヶ月おきに交換。
ミッション、デフオイルは6ヶ月おきに交換。
予兆?
ファーストインパクト(2000年11月)
3速走行中で2000→4000[rpm]に回転を上げた時、突然2500[rpm]に低下し、約1秒後にアクセルの位置に合った元の4000[rpm]に復帰した。
この時エンジン警告灯の点灯などは無かった。
たまに発生(2000年12月〜2001年2月)
同様の現象が4回発生した。
本格化(2001年2月)
雪道走行中に3分間程度エンジン警告灯が点灯していた。
後日車載ビデオの映像で判明したため、走行中には気がつかず、トラブルの発生自体も感じなかった。
夏タイヤのため、低速(30〜40[km/h])走行中だった。
急死
1ダウン(2001年3月)
平日に国道を4速50km/hで約30分走行し、3速シフトダウンでアクセルを踏み込んだ時(3000→4000[rpm])にエンジンストール発生。
この時、背後にダンプカーが迫っていて追突されそうであったが、バス停留所に飛び込んで事なきを得た。

エンスト時は失火しているような状態で惰性でピストンが動く。
スロットルを空けても反応無し。
その後、エンジンは掛かるが、エンジン警告灯が点灯状態でアイドリング不安定。
回転をキープしての自走は可能だった。

ディーラーに持ち込んだ所、エアフロ交換で改善。
2ダウン(2001年6月)
走行13000km程度の、どノーマル状態。
深夜の峠をエボ6と走行中に突然死。

30km自走し、ディーラーに持ち込んだが、エアフロ交換を行っただけ。
不安なので予備をよこすよう言ったら、貰えた。
3ダウン(2001年10月)
走行17000km程度。車高調を入れた。
峠走行のスタート直後に急死。
自分で予備のエアフロに交換し、復活。

翌日ディーラーに壊れたエアフロを持ち込むものの、「(3個のエアフロは)何も調査せず捨てているし、お客の乗り方が悪いみたいので、今後の修理は有料とします。」と言われる。
ディーラーとの戦い
あまりにいい加減なディーラーに腹を立て、根本的解決を図ることにした。
クレームその1
インプレッサは前車を下取りに出した中古車屋から購入したため、中古車屋経由でディーラーにクレーム修理およびECU交換を依頼。
クレームその2
クルマをディーラーに渡して待つものの、10日経っても連絡無し。
外から除くと、駐車場に置きっぱなし。
中古車屋経由で問い合わせたところ、「乗りまわすけど、症状発生せず、修理のしようがない。」との回答。
クレームその3
らちが明かないので、国土交通省自動車交通局審査課リコール対策室に車の症状を報告。
クレームその4
富士重工業に書き留めにて文書を送付。
・上記リコール対策室に報告したのと同内容を記載
・2回以上も走行中にエンジンが止まる車を修理せず、そのまま返却している事。
・現象発生時の車載ビデオ映像があること。

本社からの回答は「現在、状況を確認中」とのこと。
その後、内部調査でディーラーにて情報の隠蔽があったことが発覚した。
先日、某スバル販売会社の部長と、スバル本社から謝罪の電話があった。

修理
某スバル販売会社より、「責任をもって、修理します。」と言われ、エンジンと駆動系を除いた燃料ポンプからの電気配線が全交換になった。
「不良部品が特定できているわけではないので、再発の可能性がある。その時は原因調査のため、確認させて欲しい。」とも言われた。


引渡
修理内容
部品交換(燃料ポンプ、エアフロ、ECU)
電気配線チェック
タイヤ交換(クレームその2の後に、その直前に履き替えたタイヤの肩がガビガビになっていたため、新品交換を依頼してあった)
ディーラーのコメント
・吸気配管を断熱シートで覆っている
  純正フィルタは10μm以下の塵を濾過できないので、断熱材の成分がエアフロに付着した可能性が高い。
・STiのエアフィルタ使用の有無
  STiフィルタはクレームが効かない。
・ブーストメーターのホース取り付けが悪い
  ホースを取り外し、純正の配管に直した。
・オーバーレブ
  7600rpmでリミッタだが、車載ビデオの映像では8000rpm付近まで回している。
・吹き返しによるエアフロセンサ不調の可能性が高い
  エアフロに吹き返した空気がホットフィルム(GC8G型なので)のまわりで乱気流を起こし、エアフロの出すデータと実際の空気の吸入量がズレる為。
S氏の返答
・断熱材取り付けは2回目の停止以降である。
・STiフィルタが無保証であることは認識している。
・ブーストメーターのホースは工賃を払うので正しい位置に取り付けて欲しい。
・カタログによると7900rpmからがレッドゾーンなので、オーバーレブでは無い。
・......(そうだろうねぇ)。
S氏の友人(メカニック)も、現象から吹き返しが原因と考えている。

その後
電装系を総交換して以降、現時点でトラブル再発は無い。
峠と街乗りの燃費が4〜6km/Lだったのが5〜7Km/Lに上がった。
ディーラーの対応が変わった(苦笑)


[以下2003/4追記]
S氏より現象再発の連絡あり。某サーキットを走行中(爆)に発生とのこと。
なお、走行前に交換したエアクリーナーフィルタのエンジン側にオイルっぽい汚れがあった点から、ブローバイガスのオイルなどがエアフロに付着していると思われる。
なお、ブローバイガスの浄化にはオイルキャッチタンクが有効だが、低速トルクが細くなる場合があるため今回は見送った。
トラブルの種である純正エアフロに見切りをつけたS氏はエアフロとECUをBNR32エアフロと社外ECUに交換し現車セッティングをショップに頼む方向で考えているとのこと。
[追記以上]


教訓
クルマを購入する時は、ディーラーを選ばないと苦労する。


もう一つ、ダメダメなディーラーも本社からの視察が来るようにクレームを付けると、普通になるかも





以上がS氏よりいただいたレポートを元にkappaが編集したものです。
敢えて文体を硬くしてあります。また、文責はkappaにあります。
内容に関しての意見・感想などはkappaまでお願いします。
なお、いただいた意見・感想などで特に断りが無い場合はS氏に転送しますので、あらかじめご了承ください。

同様のトラブル発生時の対処・確認事項
  ・アイドリングが不安定→ISCバルブ汚れの可能性もあり
  ・給排気系(毒キノコ、ブローオフ、マフラー)変更→すべて純正に戻して確認
  ・Check Engineランプ点滅→トラブルコード確認
  ブースト0.5病も参照してください。


クレームの連絡先
  お客様相談センタより
  富士重工業株式会社   お客様ご相談センター
  フリーダイヤル:0120-052215
  受付時間:月曜日〜金曜日9:00〜17:00(当社休日を除く
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