WEP(Ver0.93)

目次

  1. はじめに
    1. 概略
    2. 動作環境
    3. インストール
    4. アンインストール
    5. 起動方法
    6. その他
  2. 使い方 - メインウィンドウ
    1. 処理ファイル(入力ファイル)の選択
    2. リサンプリング
    3. エフェクト
    4. タイムコレクト
    5. テスト再生
  3. 使用に際して
    1. 免責
  4. サポート
  5. その他
  6. バージョン履歴

1.はじめに

1−0.注意

現在、このソフト(wep.exe、以下WEP)は開発途中版です。動作時の不具合や、ヘルプ(このファイル)には不備な部分が存在します。処理対象のファイルの破損なども起こらないとは言いきれませんので(多分無いと思いますが)、使用には十分ご注意願います。

1−1.概略

WEPは、WAVE形式のファイルの
  1. フォーマット変換
  2. タイムコレクト処理(早口・スロー再生)
  3. 各種エフェクト処理
を行うためのツールです。
Ver0.91からエフェクトのリアルタイム再生機能(この時はファイル出力しない)を追加しました。(ただしエフェクトの処理が重いと、いわゆるバッファアンダーランが発生してしまいますが)

1−2.動作環境

Microsoft Windows95/98上で使用できます。

1−3.インストール

インストーラは無いので適当なディレクトリに以下のファイルをコピーして使って下さい。wep.exe    (実行ファイル)
wep.htm    (このファイル)
wep_eff.htm(個々のエフェクトの説明ファイル)

1−4.アンインストール

レジストリは使用していませんので、上記のファイルを削除するだけです。

1−5.起動方法

wep.exeを実行してください。
起動オプションは以下の通りです。
wep /e<セットアップファイル>このオプションを使わない場合、wep.exeのあるディレクトリのwep.iniが使われます。wep /o<出力ファイル>出力ファイル名を起動時に指定できます。wep <入力ファイル名>入力ファイル名を起動時に指定できます。使用例:wep infile.wav,/ooutfile.wav,/ec:\wep\setting1.ini入力ファイルをinfile.wav
出力ファイルをoutfile.wav
エフェクト設定ファイルをc:\wep\setting.iniそれぞれのオプションや引数はカンマで区切ります。 

1−6.その他

WEPという名前の由来はWavefileEffectProcessorのイニシャルを取ったもので、オフラインでエフェクト処理を行うツールです。
コマンドラインから立ち上げてバッチ処理も行えるようにしたいと考えています。
処理速度が許せばリアルタイム(ライン入力=>エフェクト処理=>ライン出力)処理も入れたいです。

2.使い方 - メインウィンドウ

2−1.処理ファイル(入出力ファイル)の選択

処理したいファイルを予め選択しておく必要があります。

2−2.リサンプリング(Resamplingボタン)

リサンプリングボタンを押すとダイアログが開き、ここでサンプリング周波数やチャンネル数、ビット長、および出力ファイルを選択します。
設定が終わったらリサンプリングボタンを押します。ダイアログが閉じてリサンプリング処理を始めます。

[Sampling Rate]

出力したいサンプリング周波数を設定します。ダイアログを開いた時はオリジナルのサンプリング周波数が表示されています。サンプリングレートに比例して出力されるファイルサイズは変化します。
[Fs field unchange]チェックボックス
リサンプル後のファイルの属性のサンプリングレートを元のまま変えません。たとえば44.1KのWAVファイルを22.05にリサンプルすると、データとしては半分になりますが再生周期が元のままなので結果的に1オクターブ音程が上がり、かつ再生時間が半分になります。
[Channesl]
出力したいチャンネル数(ステレオ・モノラル)を指定します。
ステレオのファイルに対してモノラルの指定をするとファイルサイズはほぼ半分になります。
[Data Length]
出力したいデータビット長(8ビット・16ビット)を指定します。これもチャンネル数と同様に16ビットデータのファイルに対して8ビットを指定するとファイルサイズはほぼ半分になります。
[Level Correct]チェックボックス
あらかじめデータをチェックして最大レベルを検出し、リサンプル後のデータの最大振幅が指定出力ビット内でフルスケールになるように増幅します。WAVファイルに落としたが、レベルが小さかった時などの補正に有効です。
[Panpot]スライダー
出力ファイルのパンポット設定。ステレオ入力をモノラル出力する場合は入力信号のパンポットとなります。

2−3.エフェクト(Effectボタン)

wep.iniというファイルを作り、下記の内容を書いておくと起動直後のエフェクトの並びが指定できます。

例:wep.ini
------ ここから ------ (この行はファイルには書かないで下さい)
[LEFT]
TREMOLO
PITCH
ST_REVERB
[RIGHT]
TREMOLO
PITCH
------ ここまで ------(この行はファイルには書く必要はありません)

詳細はこちらをご覧下さい

エフェクト設定ファイル(デフォルトではwep.ini)が無い場合、初期状態でエフェクト設定ウィンドウにはエフェクトが表示されませんが、右クリックでエフェクト選択メニューが表示されるので、そこでエフェクトを追加することができます。
灰色のカラーバーの上ではLEFTエフェクトもしくはステレオエフェクトを設定できます。赤(灰色がかっている)のカラーバーの上ではRIGHTエフェクトを選択できます(ステレオエフェクトも選択できますがRIGHTエフェクトとして扱われます)。

[Run Over]チェックボックス

これをチェックすると、その右側のエディットボックス内の値で指定する時間[sec]ぶん、入力ファイル終了後に無音が入力される。これにより、リバーブやディレイなどの遅延系エフェクトで余韻部分も保存できるようになります。(最大100秒)[Test Play]チェックボックスこれをチェックするとエフェクトのかかった音がリアルタイムで再生されます。ただしエフェクト出力ファイルは作成されません。再生音が途切れる(Buffer Under-Run)場合、入力ファイルのサンプリングレートを落とすと正常に再生できるかもしれません。

2−4.タイムコレクト

TimeCorrectウィンドウが開きます。ここで入力ファイルに対しての時間比率、または再生時間を指定します。OKを押すとファイルの生成を開始します。
早口再生、スロー再生しても音程は元のままです。(リサンプルとピッチシフトを組み合わせて実現しています。)

2−5.テスト再生

[Original]ボタン
現在入力ファイルに指定されているWAVファイルを再生・停止します。
[Effected]ボタン
現在出力ファイルに指定されているWAVファイルを再生・停止します。

3.使用に際して

3−1.免責

このソフトを使用したことによる、直接あるいは間接的に被った損害、機会遺失による損害等に関して著作者は責任を負いません。また、バグなどの不具合には出来る限り対応したいと思っていますが、これを行う事が保証されているものでは有りませんのであらかじめご了承下さい。

サポート

このソフトウエアに関する質問・意見・バグ等はEメールにてお願いします。
orca@cocoa.freemail.ne.jp

また、バージョンアップ等は下記URLにて行う予定です。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA013995/index.htm

(リンクは変更される場合がありますので、ここから適宜探して下さい。)

5.その他

開発環境はWindows98SE、WATCOM C/C++ Ver11.0

6.バージョン履歴

 
0.93 0.92 0.91 0.90 0.80 0.70 0.60 0.50 0.40 0.30 0.20 0.12 0.11 0.10
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