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IME の登録単語の整理


 以前「IME への単語登録」のページで単語登録を積極的に行うことのメリットについて紹介しました。IME への単語登録を積極的に行うと、不必要になった単語の削除も大切になります。

 登録単語の削除は ATOK なら、読みを入力して変換キーを押し、[Enter] キーで確定するタイミングで [Ctrl] + [Del] キーを押せば、登録を削除する確認メッセージが表示され、削除できます。文書入力中に気がついた不要単語の削除には便利ですが、たくさんの単語を削除したいときには面倒です。そこで、一括して単語を削除する方法を紹介します。

 一括して削除するためには、まず登録単語をテキストファイルに書き出します。ATOK12 での手順は次の通りです。
  1.  ATOK の辞書ユーティリティを起動して、ダイアログ上部のメニューで「一覧出力」を選択。
     単語出力のタブを選択。下図参照。

    dic_out.gif

  2.  ATOK 辞書が「標準辞書」になっていて、種類で「登録単語」と「自動登録単語」にチェックが入っていることを確認。
     (種類の「システム単語」は ATOK の持っている単語なので書き出す必要はありません。)
  3.  出力ファイルにパスとファイル名(たとえば、mydic.txt)と入力。
     (参照ボタンでパスを指定できます。)
  4.  「実行」ボタンを押す。
 以上のようにすれば ATOK に登録したすべての単語と自動登録されたすべての単語が、テキストファイル mydic.txt に書き出されます。どのような単語があるか、テキストエディタ(「メモ帳」など)で確認してみてください。

【注意】
 このテキストファイル(mydic.txt)は貴重なデータです。ぜひ、登録単語のバックアップとして保存しておいてください。ATOK を再インストールしたときに、このファイルがあれば、登録単語を復元できます。方法については、以下の記述を参照してください。

 あとは、このファイルを編集することになります。
 テキストエディタでこのファイルを開いて、不要な単語を残して必要なものを削除します。行単で削除すればいいので楽です。行の先頭で [Ctrl] + [↓] を押せば行全体が選択されるので、削除したい分だけ行選択した状態で [Del] キーを押せば一気に削除できます。不要な単語を削除するのではなく、不要な単語を残すことに注意してください。
 編集が終わったら適当な名前、例えば deletedic.txt と名前を付けて保存してください。

 次に ATOK の辞書ユーティリティで登録単語の一括削除をします。ATOK12 での手順は次の通りです。
  1.  ATOK の辞書ユーティリティを起動して、ダイアログ上部のメニューで「一括処理」を選択。
     単語一括処理のタブを選択。下図参照。
    dic_del.gif

  2.  ATOK 辞書が「標準辞書」になっていることを確認。
  3.  単語ファイルに、削除したい単語をリストしたテキストファイルのファイル名(たとえば、deletedic.txt)とそのパス名入力。
     (参照ボタンでパスを指定できます。)
  4.  「削除」ボタンを押す。
 ATOK を再インストールしたときに登録単語を復元したい場合は、このダイアログ上でバックアップしておいたテキストファイル(mydic.txt)を指定して、「登録」ボタンを押せば登録単語が復活します。

 MS-IME の場合も、ほぼ同じような手順で同様の処理が可能ですので、お試しください。

 登録単語の一括削除は、不要な単語を削除できるだけでなく、誤入力等で自動登録されてしまったゴミも消すことができますし、過去に登録したのに忘れていた単語が思い出せるという効用(?)もあります。
 IME の登録単語の整理とバックアップをお薦めします。



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