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IE5.0 便利な新機能の概要紹介


更新 : 1999,3,2.

1-1 ●便利な新機能の概要紹介

  1. ページ丸ごと完全保存機能
    今までは、ページを保存させても、画像ファイルなどは一緒に保存はされませんでしたが、ページを保存するときに、 「Webページ 完全」を選択すると、そのページ内の画像ファイルも一緒に保存されるようになります。
    今まで、ページの保存に苦労していたユーザには、非常に便利な機能でしょう。
    PC-VANのフォーラムで、β版を使用したユーザの方も、この機能は便利だと評価しておられました。

  2. サーバからのエラーメッセージを自動的に日本語化&詳細解説
    「File Not Found」や「Forbidden」などの、サーバ側から送られてくるエラーメッセージは、従来はそのまま表示されていたが、 IE5.0では、自動的に内容を解析して、分かりやすくエラー内容の説明を表示するようになります。
    これによって、URLが間違っているのか、CGIプログラムのエラーなのかなど、様々なエラー情報を得やすくなります。

  3. 「検索」機能がカスタマイズ可能に
    従来はあらかじめ用意された検索サイトしか「検索」ウインドウに表示されませんでしたが、IE5.0では自由に設定できるようになりました。
    これにより、今まで、検索サイトを「お気に入り」に登録させて、わざわざサイトへ移動してから検索していた場合は、かなり検索速度が向上するでしょう。

  4. 「リンク」バーも自由にカスタマイズ可能に!
    「リンクバー」といっても何のことか分からない方もいらっしゃるでしょうが、普通は「アドレスバー」(URL入力欄)の右側や下側に表示されています。
    IE4.0以前では、マイクロソフト関連のサイトしか登録されていないので、利用頻度は限りなくゼロに近かったのではないでしょうか。
    IE5.0では、このリンクバーに表示するサイトを、自由にカスタマイズできるので、最も頻繁にアクセスするサイトをここへ登録しておけば、 「お気に入り」からアクセスするよりも速く、そのサイトへ移動できるようになります!

  5. 「履歴」内容が検索可能に!
    「履歴」機能は、IE4.0からありましたが、いまいち使い勝手が悪かったように思います。しかし、IE5.0の履歴機能は、 履歴内容の検索ができるようになったので、「何日前だったか忘れたが、この前アクセスしたページへもう1度行きたい。」という場合に、 非常に便利になるでしょう。
    キーワードを入力すると、過去に訪れたページの中で、その語句が含まれるページを、リストアップしてくれます。

  6. 使い勝手が向上した「オートコンプリート」機能
    IE4.0から搭載された、URLのオートコンプリート(自動補完)機能ですが、IE4.0では、入力しているその場所で補完されていくので、 非常に見づらいものでしたし、複数の候補がある場合に選択するのが難しく、活用できている人は少なかったと思います。
    しかし、IE5.0からは、補完候補は、入力欄の下にリスト表示されるようになったので、入力の邪魔にもならず、複数の候補を一度に見られるため、 選択も容易になり、非常に役立つ機能になったと言えるでしょう。

  7. ページ上の入力フォームにも適応される「オートコンプリート」機能
    URL入力だけでなく、様々なウェブページ上にある入力フォームにも、オートコンプリート機能が働くようになり、 IDやパスワード入力を行うページや、掲示板でクッキーの有効でない入力部分などでの入力が、非常に楽になります。
    一度入力したフォームに対して、再度入力しようとすると、過去の入力内容を自動的に参照して、補完してくれるという機能です。

  8. アクセス認証のIDとパスワードも保存可能に!
    アクセス認証が必要なページへのアクセスは、従来は、毎回IDとパスワードを入力しなければなりませんでしたが、 IE5.0からは、それらの情報も保存しておくことが可能になりました。
    初回入力時に「このパスワードを保存する」にチェックを入れておけば、次回アクセス時からは、自動的に、それらの情報が入力された状態で、 アクセス認証ダイアログが開くようになります。

  9. FTPアップロードに対応
    従来は、FTPサイトへは、ダウンロードしかできませんでしたが、アップロードもサポートするようになりました。
    ドラッグ&ドロップでアップロード可能ですし、表示は、エクスプローラやマイコンピュータと同じ形式なので、 非常に操作しやすいでしょう。

  10. 「お気に入り」機能がパワーアップ
    「お気に入りの整理」画面では、それぞれのサイトの、「表示回数」や「最終アクセス日」などが表示されるようになり、 整理が行いやすくなりました。また、画面構成もツリー表示になり、階層構造が分かりやすくなっています。
    また、Netscape Navigatorのブックマークを取り込むことも可能で、逆に、Netscape Navigator形式に書き出すことも可能になっています。

  11. Media Player 6.0を搭載
    インターネット上でよく利用されるマルチメディアファイルの大部分をブラウザ上で再生できるようになります。
    主な対応形式は、MPEG、QuickTime、AVI、NetShow、RealAudio、MP3、AIF、WAVE、MIDIなど。

  12. XMLに対応 & DynamicHTML・CascadingStyleSheets対応強化
    IE4.0ではスタイルシートをサポートし、従来よりも表現力の高いブラウザになりましたが、今度は、XMLをサポートします。
    「XML」は、最近話題になっている Markup Language で、HTMLの拡張版のようなものです。HTMLに取って代わるものではありませんが。 詳しくは、パソコン雑誌などを参照して下さい。
    「Microsoft Office2000」では、保存形式にHTML(HTML&XML)がサポートされるようになります。従来、HTML形式での保存というと、 属性の欠落などで、再度読み込んだ際には、元の状態を保てていないというのが普通でしたが、HTMLで表現できない部分をXMLで実現することで、 全く属性を欠落させることなく、HTML形式での保存が可能になるのです。「Microsoft Office2000」では、「Word」や「Excel」などのデータを HTML形式で保存させることができ、「Microsoft Office」の導入されていない端末でも、ブラウザを利用してファイル内容が読めるようになるわけです。
    (ここでの「HTML形式で保存」というのは、ウェブページ製作用ではないので注意。)

    Dynamic HTML や CSS のサンプルが、マイクロソフト社のサイトに用意されています。

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