シフトのルール

五十音シフト(A 方式)

A 方式は文字に従って、一文字単位のシフト操作を行なう。五十音の順は以下の通りとする。

ア段イ段ウ段エ段オ段
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行
撥音
  1. 「あ → い → う → え → お → か → き → く → ・・・ → わ → を → ん → あ → い」 の順にシフトさせる。
  2. 上表で空欄になっている部分は、該当する要素が無い事を示す。 従って「や」を 2 文字後ろにシフトした結果は「ゆ」でなく「よ」となる。
  3. 濁音のシフトは清音に準じ、シフト後も濁音になる。 ただしシフト先が濁音になり得ない場合(例えばマ行)は、清音を用いる。
  4. 半濁音のシフトは清音に準じ、シフト後も半濁音になる。 ただしシフト先が半濁音になり得ない場合(例えばマ行)は、清音を用いる。
  5. 促音字(「っ」)はシフト操作前に大文字(「つ」)に直す。
  6. 拗音字(「ゃ/ゅ/ょ/ゎ」))はシフト操作前に大文字(「や/ゆ/よ/わ」)に直す。
  7. 小文字母音字(「ぁ/ぃ/ぅ/ぇ/ぉ」)はシフト操作前に大文字(「あ/い/う/え/お」)に直す。 ただし、ア行内にとどまる限りは大文字に直さない。

五十音シフト(B 方式)

B 方式は音韻に従って、一音節単位のシフト操作を行なう。五十音の順は以下の通りとする。

ア段イ段ウ段エ段オ段
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行い/ゐえ/ゑ
  1. シフト前の文字列が以下のいずれかに当てはまる場合は、エラーとして処理を中止する。(「/」は「あるいは」を表す)
  2. 「あ → い → う → え → お → か → き → く → ・・・ → う → え/ゑ → を → あ → い」 の順にシフトさせる。
  3. シフト操作前の文字列にある母音は、全てア行とみなす。
  4. ワ行の「い、え」と「ゐ、ゑ」の切り替えはオプションとして選択できるものとする。
  5. 撥音(「ん」)はシフト操作の際にも保持される。
    (例) 「あんまん」 → (5 字シフト) → 「かんやん」
  6. 濁音のシフトは清音に準じ、シフト後も濁音になる。 ただしシフト先が濁音になり得ない場合(例えばマ行)は、清音を用いる。
    (例 1) 「ぞう」 → (5 字シフト) → 「どく」
    (例 2) 「どき」 → (5 字シフト) → 「のし」
  7. 半濁音のシフトは清音に準じ、シフト後も半濁音になる。 ただしシフト先が半濁音になり得ない場合(例えばマ行)は、清音を用いる。
    (例 1) 「ぱく」 → (1 字シフト) → 「ぴけ」
    (例 2) 「ぱき」 → (5 字シフト) → 「まし」
  8. 促音字はシフト操作の際にも保持される。
    (例 1) 「そっか」 → (5 字シフト) → 「とっさ」
    (例 2) 「いった」 → (5 字シフト) → 「きっは」
  9. ヤ行拗音のシフト順を以下に示す。
    ア段イ段ウ段エ段オ段
    ア行
    カ行きゃきゅきぇきょ
    サ行しゃしゅしぇしょ
    タ行ちゃちゅちぇちょ
    ナ行にゃにゅにぇにょ
    ハ行ひゃひゅひぇひょ
    マ行みゃみゅみぇみょ
    ヤ行
    ラ行りゃりゅりぇりょ
    ワ行い/ゐえ/ゑ
    濁拗音・半濁拗音のシフトもこれに準じる。 「てゃ」〜「てゅ」・「でゃ」〜「でゅ」はタ行にあるものとして扱う。
  10. ワ行拗音字は一律「ぁ」に読み替え、以下の小文字母音字の規則に従ってシフトする。
  11. 小文字母音字
    以下、小文字母音字の直前にある大文字を音節頭字と呼ぶ。(例:「せぃ」の音節頭字は「せ」)
    音節頭字と小文字母音字、それぞれの母音が一致するか否かで、(a), (b) の 2 ケースに分ける。
    (a) 音節頭字と小文字母音字の母音が一致する場合 : 小文字母音字が長母音を構成するとみなし、音節頭字は五十音順に従って一字ずつシフト、小文字母音字は「ぁぃぅぇぉ」の 5 字内でシフトする。以下に「さぁ」からシフトした例を示す。
    ア段イ段ウ段エ段オ段
    ア行あぁいぃうぅえぇおぉ
    カ行かぁきぃくぅけぇこぉ
    サ行さぁしぃすぅせぇそぉ
    タ行たぁちぃつぅてぇとぉ
    ナ行なぁにぃぬぅねぇのぉ
    ハ行はぁひぃふぅへぇほぉ
    マ行まぁみぃむぅめぇもぉ
    ヤ行やぁいぃゆぅえぇよぉ
    ラ行らぁりぃるぅれぇろぉ
    ワ行わぁいぃ/ゐぃうぅえぇ/ゑぇをぉ
    (b) 音節頭字と小文字母音字の母音が一致しない場合 : 音節頭字は段を保持したまま、5 字につき一行ずつシフトする。小文字母音字は「ぁぃぅぇぉ」の 5 字内でシフトする。以下に「すぁ」からシフトした例を示す。
    ア段イ段ウ段エ段オ段
    ア行うぁうぃうぅうぇうぉ
    カ行くぁくぃくぅくぇくぉ
    サ行すぁすぃすぅすぇすぉ
    タ行つぁつぃつぅつぇつぉ
    ナ行ぬぁぬぃぬぅぬぇぬぉ
    ハ行ふぁふぃふぅふぇふぉ
    マ行むぁむぃむぅむぇむぉ
    ヤ行ゆぁゆぃゆぅゆぇゆぉ
    ラ行るぁるぃるぅるぇるぉ
    ワ行うぁうぃうぅうぇうぉ
  12. 大文字母音字は、それが長母音/拗長音を構成していると認められる場合でも、独立してシフト操作を行なう。
    (例) 「ばあさん」 → (5 字シフト) → 「まかたん」
    (例) 「きょう」 → (5 字シフト) → 「しょく」

いろはシフト

  1. いろはの順は以下の通りとする。
    いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑひもせすん
    「い → ろ → は → に → ・・・ → せ → す → ん → い → ろ」 の順にシフトさせる。
  2. 濁音のシフトは清音に準じ、シフト後も濁音になる。 ただしシフト先が濁音になり得ない場合(例えば「ろ」)は、清音を用いる。
  3. 半濁音のシフトは清音に準じ、シフト後も半濁音になる。 ただしシフト先が半濁音になり得ない場合(例えば「ろ」)は、清音を用いる。
  4. 促音字(「っ」)はシフト操作前に大文字(「つ」)に直す。
  5. 拗音字(「ゃ/ゅ/ょ/ゎ」))はシフト操作前に大文字(「や/ゆ/よ/わ」)に直す。
  6. 小文字母音字(「ぁ/ぃ/ぅ/ぇ/ぉ」)はシフト操作前に大文字(「あ/い/う/え/お」)に直す。

アルファベット・シフト

  1. アルファベットの順は以下の通りとする。
    ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
    「A → B → C → D → ・・・ → X → Y → Z → A → B」 の順にシフトさせる。
  2. 大文字/小文字の別は、シフト後も保持される。

キーボード・シフト

  1. DOS/V 機で一般的に使われている 106 キーボードのキー配置に従い、 基準となるシフト前のキーから、上下左右へシフトを行なう。 水平方向へのシフトならば、左方向をマイナス、右方向をプラスとする。 垂直方向へのシフトならば、上方向をマイナス、下方向をプラスとする。 いずれの方向へシフトするにせよ、キー列の端まで行ききった場合は反対側の端へ戻り、シフトを続ける。 (下図参照)
    キーボード上でのシフト方法
    (例 1) 「mp]」 → (左右へ 0、下へ 2 シフト) → 「u/[」
    (例 2) 「せいろ」 → (右へ 3、上下へ 0 シフト) → 「たんそ」
  2. シフト操作前の「英数/かな」「大文字/小文字(Shift キーの状態)」の別は、シフト後も保持される。
    (例 1) 「AwD」 → (右へ 1、上下へ 0 シフト) → 「SeF」
    (例 2) 「たぁん」 → (右へ 1、上下へ 0 シフト) → 「てぅな」
  3. シフト後の字が一意に定まらない場合は、候補を複数示す。
    (例 1) 「\7」 → (左へ 3、上下へ 0 シフト) → 「04」あるいは「,4」
    (例 2) 「せり」 → (左右へ 0、上へ 1 シフト) → 「をら」あるいは「わら」
  4. 「水平方向へのシフト」「垂直方向へのシフト」いずれを先に行なうかの順番は意味を持つ。順番を入れ違いにした場合、必ずしもシフト結果が一致するとは限らない。 (例 1) 「pk@」 → (右へ 5、上へ 2 シフト) → 「c1v」
    (例 2) 「pk@」 → (上へ 2、 右へ 5 シフト) → 「v\b」
    従って、「水平シフト → 垂直シフト」という順番でシフトした結果を元に戻すには「垂直シフト → 水平シフト」という順番でシフトしなければならない。

半角英数・かな入力シフト

  1. DOS/V 機で一般的に使われている 106 キーボードのキー配置に従い、 同一キーにおける「半角英数記号」と「全角ひらがな・記号」を切り替える(シフトする)。
  2. 切り替え後の字が一意に定まらない場合は、候補を複数示す。
    (例) 「ほう」 → (半角英数記号へ切り替え) → 「-4」あるいは「=4」

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