1997/09/20 | Sonya@yomi (Lv.7) |
普段 battle.net に入るとすぐ、"Diablo Retail JPN-PK" というチャンネルを作り、
入るパブリック・ゲームを物色し始める。
もとより "Public Only" という「シバリ」をかけているので、
一般のチャット・チャンネルには用が無い。
しかし他人のチャットを ROM するのも、それはそれで楽しいので、
土曜の夜、30 人以上でごった返す "Diablo Retail JPN-1" でボンヤリしていたら、
Lvl.12 の Sorcerer から Whisper が入った。
Sorcerer > issho ni mogurimasenka
うーん・・・。
相手が Armor か Mail を着用しているなら、そこそこ勝算がある。
マナ・シールドを使わないなら、なお良し。
こちらとのレベル差からみても、申し分のない獲物だが。
Sonya@yomi > gomen nasai. privete ha yaranai nodesu
Sorcerer > sounandesuka. sumimasen (^^;
Sonya@yomi > public senmon no pk desu yo
Sorcerer > gege (^^;;;
Sonya@yomi > ja, mata...
やはりシバリ優先にした。
ただ、もし Sorcerer 氏が「うん、PKだって知ってるよ」と答えてきたら、承諾するつもりだった。
しかしどうも違ったようだ。
PKKに限らず、こっちがPKだという正体を承知で襲ってきたのは、
9月5日の Ria ただ一人である。
いや、そういえば以前、Diablo Retail USA-1 で
**** > Sonya@yomi is a bitch name.
Sonya@yomi > sure. thanks.
と Whisper してくれた人がいた。( Whisper でなくても良かったんだけど・・・。)
そのくらいか。PKとして名前を売るのは、案外むずかしいのかもしれない。
考えてみると、もう一週間以上も Sonya@yomi はレベル7のまま、レベルアップしていない。 その間、毎日のように battle.net に乗り込んでは、 あちこちで火矢を散々ブッ放して歩いてるのだが。万年曹長だかなんだか知らんが、 ちょっと恥ずかしくなってきた。
しかしこちらのレベルが上がれば、それだけ獲物のテクニックや警戒度も上がり、
仕事の効率も落ちてくるだろう。
かえって今のままの方が、いいかもしれない。
まさに「弱きをくじき、強きを避ける」、だな。
Karyou (lv.8 Warrior) も口数の少ない人だった。
もしかしたら日本人で、こちらを外人と思い遠慮しているのかもしれない。
(話はそれるが、私はゲージが緑のゲームにしか入らないので、どうしても日本人相手が多くなる。
Sonya という毛唐っぽい名前は、あまり考えてつけたものではないが
(Dungeon Master ってゲーム知ってる?)、
これが日本人の口数を減らす役に立っているとしたら、予期せぬ嬉しい効用だ。)
挨拶省略でしばらく協力プレイし、Karyou が豚にトライするのを待った。
やがて Karyou は無言のまま、豚小屋のドアを開いた。 彼はドアから身を引き、壁際に豚と並びあう形で戦いはじめた。 私も壁に張り付き、豚をはさんで Karyou と向き合うように矢を射ちはじめた。
Sonya → 豚 ← Karyou
豚が倒れても何食わぬ顔で連射を続け、Karyou も屠ろうというわけだ。
が、さすがに Karyou も分かっていたようだ。
「(わっ、危ねえな。なに考えてんだコイツ。)」
と思ったかどうか知らないが、豚が倒れて、即座に真横へよけようとした。
Sonya の弾道も負けじとそれを追いかけ、Karyou にも止めをさした。
Karyou は RES されるのを、黙って待っていた。
Karyou がこれを PK と思ったか、事故と思ったか分からない(多分前者だろう)が、
この種の小技は今後慎もうと思う。
以前 "Oh, sorry. It's just an accident. Hahaha."
が口癖のPKに会ったことがあり、ひどく腹が立ったのを思い出した。