shun.i の「こまち」日記 (3月24日)


秋田新幹線開業から3日目のこの日、遂に実際に「こまち」に乗ることになりました。 乗る列車は大曲 17:24発「こまち6号」。 (275km/h 走行する列車を選んで指定席を買っていました。(^^;) 遠方にライトが見え始め、やがて「こまち6号」が姿を現わし始めました。

ここで、ちょっとした不安が頭をよぎりました。 「こまち」も以前の「たざわ」と同様に大曲でスイッチバックします。 「たざわ」のとき、秋田発車時に座席を進行方向に向けられてしまい、大曲で(周囲の同意が得られず)向きを変えられなくて盛岡まで後ろ向き、ということがしばしばありました。 もし「こまち」で同様の事態になったら、今度は(私の場合)仙台までの1時間40分ずっと後ろ向きになってしまいます。 しかしホームに入ってきた「こまち6号」を見た結果、この不安は杞憂に終わりました。 秋田から乗ってきた乗客のほとんどが後ろ向きで大曲にやってきました。

いよいよ乗車。 ここで早速ちょっとした混乱。 車内販売のワゴンが車両の中ほどにあるときに前後から乗客が乗り込んできたため、前にも後ろにも動けなくなってしまいました。 なんとか、接客中だった車内販売嬢も意を決してその客を待たせて移動し、解決。

私が乗った「こまち6号」が、改軌された田沢湖線を盛岡方面へ走り始めました。 最初の大きな右カーブを過ぎると、角館まではカーブが少なくなっています。 ロングレール化ともあいまって、快適なスピード感と乗り心地です。 ホームが1線のみの北大曲はわけなく通過。 やがて、ホームが2線ある羽後四ッ屋にさしかかります。 一線スルー化工事が施された2番線を通過。 2日前に通過列車を見たときの印象と同様に、ほとんど減速しないようです。 また、車両が左右に振られることもないわけですから、乗り心地も向上しています。

やがて、角館にさしかかりました。 角館は一線スルー化は施されていないようで、少々減速してしまいました。 残念。 とはいっても、角館を通過する列車は1日2往復だけですから仕方ないでしょうか。

角館を過ぎると、少々カーブが多くなってきます。 そのためか、あまり加速しません。 刺巻付近の連続カーブ地帯に差し掛かると、もはやロングレールでもなくなってしまい、すっかり「在来線特急」になってしまいました。(^^;)

「こまち6号」は盛岡に近づき、高架橋アプローチを上り始めました。 それと共に、左から東北新幹線が近づいてきます。 やがて合流。 一旦停車し、いよいよ E2'系「やまびこ6号」との併結です。 ちょっと動いて止まり、を2度ほど繰り返した後併結。 思ったより衝撃がありました。

「やまびこ・こまち6号」が盛岡を出発。 ぐんぐん加速していきます。 275km/h に達したかどうかは定かではありませんが、やはり窓の外を風景が流れるスピードが一回り速くなった気がします。 また、モーター音も一段と気合が (^^;) 入っているように聞こえます。

新花巻を過ぎた辺りで早くも「間もなく仙台です」のアナウンス。 随分気が早いな、と思っていると、放送の機械にトラブルが発生した旨アナウンスがありました。(^^;)

「やまびこ・こまち6号」はその後もほぼ一定の速度を保ちながら走り続け、仙台が近づいてきました。 減速し出すと、ギヤが切り替わったらしいモーター音の変化が何度もします。 そして仙台に停車。 車両の乗降口とホームの隙間を埋めるステップを踏みしめ、仙台駅に降り立ちました。

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