Excel2HTMLはひたすらシンプルなのが特徴でしたが、用途によっては、スタイル指定を入れた方がよいこともあります。
HTML 4.0 がスタイルシートに対応していることもあり、ものは試しとばかりに HTML 4.0 + CSS1 の仕様に書き直してみました。
もちろん、指定項目をもっと増やすことは可能です。しかし、項目を増やすに従って処理速度が低下する上、フォント指定などの解釈は環境に依存する(特に日本語フォントは正しく表示されないことがある)ので、これだけに絞りました。また、省略時と同じ指定になるもの、例えば TH の太字指定などは飛ばすようにしています。
実装済みのものについても、使用に際しては、不必要な機能はなるべく削除することをお薦めします。
使い方は、今までのExcel2HTMLと同じです。プログラミングに当たっては、できるだけ軽く動作するよう心がけたものの、どうしても処理過程が多くなってしまいます。もともとのコンセプトである、『シンプルにして軽快』という特徴は薄れてしまったかもしれません。
マクロですから、Excelだけで動きますし、いまさら使い方を説明する必要もないかと思いますが。マクロの使い方がわからない人は、以下の手順に従ってください。
マクロの登録
マクロをモジュール内に記述します。
- ツールバーの『挿入』からマクロ→モジュールを選ぶか、ワークシートのタブを右クリックして挿入→モジュールを選ぶと、モジュールが現れます。
- 全コードをコピーして、モジュールに貼りつけます。
既にファイルを保存していれば、ツールバーの『挿入』から『テキストを読み込み』が使えます。マクロの起動
マクロを開始します。
- 変換するワークシートを開きます。
- ツールバーの『ツール』からマクロを選びます。対話窓が現れます。
- 登録済みのマクロとして対話窓に Excel2HTML4 が現れますので、クリックして選びます。
- 『開始』ボタンを押すと、処理を開始します。
以上です。マクロの詳細については、ヘルプを参照してください。
とすれば、Aドライブ(おそらくフロッピーディスクドライブ)へ保存するようになります。これを応用してFilename:="A:\ファイル名"
file_name = Application.GetSaveAsFilename( _ "C:\HTMLDOCUMENT\TABLE\" & Format(Date, "yy-mm-dd"), "HTMLファイル (*.htm), *.htm", _ 1, "変換済みファイルの保存" _ )と書くと、いきなりCドライブ(おそらくハードディスクドライブ)にあるHTMLDOCUMENTフォルダの中のTABLEフォルダを開くことになります。保存する場所が決まっている場合は、これはなかなか便利です。
となります。 ただしこれは、GetSaveAsFilenameメソッドでは、同じようには指定できないようです。Filename:="\\マシン名\フォルダ名\ファイル名"
このマクロの使用や改変、配布などは利用者の自由にまかされます。利用によって生じた損害の一切について、魔術幻燈は関知しませんので、御承知置きください。
ただし、著作権は放棄していません。というより、現行法の許では放棄できません。しかしながら、コードを独占あるいは読み取り・改変不可にしない限り、一切の再利用を認めます。
参考のために、GNUライブラリ一般公有使用許諾書を置きました。この許諾書に添えてある訳文は、魔術幻燈において訳出したものです。この翻訳の発表についてRichard Stallmanへ打診したところ、これを公式の邦訳として認めることはできないものの非公式のものとして発表できる旨、回答がありました。この翻訳により、『フリー・ソフトウェア』の正しい理解が広まることを望みます。
ソフトウェア使用の対価として、金品を請求したりはしませんが、作者は以下のものを求めます。
このうちのいずれかをぜひ作者宛ご教示ください。
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