ホンコンオタクレポート!

■エロビデオCDを買おう〜信和中心(その2)〜

 おたくビデオCDを買おう〜信和中心(その1)〜では,アニメのVCDを中心に書いたが,信和中心には他にもいろんな店が入っている。先ほども書いたように,B1,2から4階までこまい店が大量に並んでいるのだが,入り口に近い2Fは,先ほどのアニメVCD・アイドルCDの他に,なぜか旅行会社が並び,高校生くらいの女の子グループが店のおやじと交渉していたりした。ってな感じで2Fは普通な感じなのだが,3Fはおたくな店が増え,そして4Fには,なんとほとんどがエロVCD屋ばっかだった!ってなわけでそんなエロVCD屋について簡単にまとめてみた。

 エロVCD屋はちょっと雰囲気が違う。まず,店が殺風景。店にはVCDを並べる簡単な棚と,おやじしかいない。そして,おやじは声を張り上げて客寄せをする!ちょっと雰囲気がコワい。あと,店には大きく分けて2種類ある。「3級」と書かれた店と,「4級」と書かれた店だ。このなになに級ってのは,映画の年齢制限を表しているらしい。ちなみに1級が子供向け,2級が普通,3級が18禁らしい。「4級」は俗語で,3級よりもすげー,すなわちウラモノ(無修正モノ)を表しているそうだ。ってなわけで男なら「4級」をゲットだぜ!(ぉぃぉぃ)。

買ってきたエロVCDを撮影
買ってみたエロVCD(ぐは)

 ってなわけで店に入ってみよう。だいたい半分がいわゆる洋モノ・半分が和モノ(日本モノ)である。さすが同じアジア,和モノのほーが人気のようだ。この和モノは,いわゆる日本のウラビデオを輸入し,VCD化したものと,日本のメーカーが海外に輸出したDVD(日本のメーカーが製作したものだが,販売は米国などなので,当然修正なんかされていない)を輸入し,勝手にVCD化したものの2種類があるようだった。当然というか,基本的にオリジナルがDVDのモノの方が,画質は良い。

 パッケージはどのよーになっているかは横の写真のとーり,ビニール袋の中に,オリジナルのDVDなどを元にカラーコピーしたパッケージと,ちゃんとプレスされたCDが入っている。

 値段は4枚100HK$(約1,400円)。日本のウラビデオ通販は7本1万円くらいであることを考慮すると,破格の安さだ(ぉぃぉぃ)!ただし注意しなければならないことは,4枚はCDの枚数のことであり,例えば1つのパッケージの中にCDが2枚入っていたら,2枚分の値段として換算されることだ。んだから買うときは,中のCDの枚数をチェックしつつ,買うことになる。CDの枚数を確認し,店のおやじにお金と共に渡すだけ。あっけないほど簡単に買える。

 ってなわけで買ってみて,チェックしてみた(当然だが,日本への持ち込みは禁止です(ははは))。まずひとつ言えること。パッケージと中身が合っていないのが多い…(ぐははは)。しょうがないですな。んだから買うときは,パッケージに惑わされず,心の目でさがすのだ!そしてもう一つ。先ほどのアニメVCDよりも,CDの質が悪い!記録面を見ると,なんかムラが…。一緒に行った友人たちが買った分を合わせた16枚中,3枚が不良(この3枚全部オレが買ったヤツ…ついてない…)。ってわけで,エロVCDを買おうなんて思っておられる方は,不良品を考慮して,大量に買おう!

そそ,作品によっては,わざわざ字幕が入ったもの,一部吹き替えのモノまで存在した!男の吹き替えが棒読みっぽくて,笑いを誘ってしまう…。

 あともう一つ。これは重要だ!いくら香港といえども,4級VCDを売ることは認められていない。当然警察に売っているところを見られると,店員であるおやじは捕まってしまう!んだから,店員やいつも警察の動きを,まわりの店と情報をやりとりしつつ売っているらしいのだ!そしてある時,警察が見回りに来るらしいと言う情報が店のおやじに流れてくるとどうなるか!

 …。いきなし店のシャッターを閉めてしまうのである。中に客がいても(ぐはは)。

 なぜたかが4日間のツアーで行っただけで,そんなことを知っているか?いやー,実際一緒に行った友人S原が,遭遇しちゃったらしいのね(ははは)。

エロまんが雑誌を撮影
VCD付きのエロまんが雑誌

ってなわけで,そんな貴重な経験をした彼に言わせると,まず,シャッターがいきなし閉じられたら,あわてず騒がず,ぼけーっと待つしかない(逆に騒いでは危険だと思う…)。その間は店員にイスを勧められるは,タバコは勧められるは,けっこうな待遇だったらしい(ちなみにその店では何も買っていない)。4,5分ほど店員のオヤジと狭い店でぼけーっとしたのち,外からの合図が。その合図のあと,少しだけシャッターを開けて解放されたそーだ。

 その後すべての4級エロVCD屋はその日,シャッターを開くことはなかった…。そんなことがあるので,売ってたらそっこー買いまくろう!

 香港は道教の国なので,エロには厳しそうなイメージがあったのだが,そんなことはなく,かなり平気に安直に売っていた。黄金電脳中心や,泊まったホテルの近くのショッピングセンターにある本屋でも,平気にエロ本が売られていた。ちなみに「香港97」という名前のエロ本が人気で,なんと100号近くも続いている恐るべきエロ本だ。無修正なのでモロ見えなのだが,なぜかカラミのシーンなどは全くなく,おねーちゃんがきわどいポーズを取っているだけなんで,ちょっと物足りないかも。香港返還前,この「香港97」はかなり思想的にカゲキだったらしく,ねーちゃんに軍服や人民服を着せたり脱がせたりしてたらしい。値段は1冊40HK$(約600円)。

ちなみにオレは,黄金電脳中心の本屋で,エロまんが雑誌を購入(おたくなので)。1冊38HK$(約550円)。なぜかVCD付き。やっぱしというか,日本のエロまんがが訳されて入っていた(ちなみに作者は山口之者・山口七夕明・藤真拓哉って書いてありました。誰のことなんでしょう(ははは))。ヘンなのが,最初の数ページのおねーちゃんのグラビアは無修正。んが本編のエロまんがは,もともとの修正の上に,さらにマル禁マークを追加して隠しまくっている。写真はよくて,まんがはダメなのか?謎。おまけのVCDを見たら,香港の風俗情報などが入っていた(おねーちゃんが,胸にはさんだ卵を割る,という訳の分からない映像が入っていた)。1枚はちゃんとモザイク入りだったのだが,もう1枚は途中から「4級VCD特集」なるものが入っており,1作品につき10分ほど,そのまま入っていた(そのままなんで,とーぜん無修正)。どーゆーこと?この国のエロ規制は…??

 


文章を書いた人:SUZUKI Mitsuteru.


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