つける薬 説得劇場「これでもか!」   
(大工事中!!!)    



◆◇◆ 用途 ◆◇◆

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◆◇◆ 注意 (劇薬!)◆◇◆

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◆◇◆ 用法 ◆◇◆

“説得劇場”は殆ど冗談なのですが、もし使用することになるとき
には“劇薬”であることを充分理解した上でご利用ください。

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◆◇◆ つける薬(説得劇場) 「これでもか!」 ◆◇◆


MOさん 「血液型は何型? よく当たるんだ。」
  ・ 来ましたか...。まあ、よくあることです。でもこれを機会にMOさんを少し“こちら側”に引っ張っても良いかも...。
 「O型ですけど、本当に当たるんですか? 当たった試しがないと思ってますけど...。」

MOさん 「ダメだな〜。まず信じなくっちゃ。疑り深いのも考えものだヨ。」
  ・ 「疑り深い」ったって、何にも疑わない方がよっぽど考えものじゃないかな...。
 「いや、でもこの間読んだんですけど、実はかなりの数の研究がなされていて、殆どが否定的な見解らしいんですよ。...ほら、この本です。」

MOさん 「本当だ。でも、よく読んでみると、そう言う関係は殆ど無きに等しい...ということで、厳密には否定じゃないネ。」
  ・ 鋭い! 厳密に否定されていないって所に気付けるのは、たいした人だな...。
 「まあ、そうなんですが...。 でも、“これだけ調べても、ほぼ無い”っていうのは、もう無いのと同じじゃないんですか? つまり、意識しても意味が無いと思うんです。」

MOさん 「うん、でもね。先輩の市議会議員さんと、あと××病院の先生とよく3人で飲むんだけど、大体その話で盛り上がれるんだよ。当てるのがうまいのは、勿論、僕が一番だけどネ。」
 「はあ、そんなもんですかネェ。」
  ・ なるほど。もしOK様だったら、「議員さんや、お医者さん、まして“この私”が間違うはずも無い。おまえのような若造に何が解かるんだ。」とでもなるのか...。

MOさん 「だって、テレビでも毎日のようにやってるジャン。これだけ証拠があるんだから...。」
 「そうですか? 僕にはそんなにやっているようには思えないんですが...。多分...。それと、“これだけの証拠が”って、じゃあこの研究報告はどうなるんですか? 僕にとっては“証拠”に近い。」
  ・ 自分に有利な証拠ばかりが見える、集める。更に、根拠が薄いところにでも根拠を見出してしまう。...と、いったところだな。研究報告を見ていた“さっきの鋭い目と正確な判断力”は何処へ行ってしまったのか...。

MOさん 「そうか。そういえばそうだったね。」
  ・ オッ、気付いてくれたかな?
 「ゆうに10年間以上、世界中の心理学教室とかでの調査らしいですから...。」

MOさん 「う〜ん。でも、これは断言するけど、“15分以上話せるなら、100人いたら98人は当てる自信があるよ。”というより、当ててきたんだ。飲み屋じゃ、話のキッカケとしては最高だから...。」
 「98%っていうのは凄いですね。でも、まず疑いたくなるのは、“当てた”という記憶の方が残り易いから、そんな数字になったンじゃないんですか?」
  ・ さっきまで、アレだけ錯誤ってたんだから、きっとそうだ!

MOさん 「いや、それは無い。他の二人に確かめてみてもいいヨ。でもまあ、10%ぐらいは引いて88%とでもしておくか。」
 「ん〜じゃあ、“飲み屋のお姉さん達は、決してお客に反論しない。”ってのは無い? チョッと苦しいけど...。」
  ・ それでも10%引くとは、なかなか科学的態度だなぁ。

MOさん 「だいぶ苦しいけど、あと10%引いて78%でいいヨ。まあ、7割当ててれば、確率的には有意だネ。どう説明する?」
 「そうですか...、。だとしたらこんなのはどうです? 一億人が同時にジャンケンするんです。隣の人とやって、負けたら座っていくってやつです。」
  ・ 論文の根拠を連ねても、MOさんにとっては意味がなさそうだから、一気に“最終兵器”まで飛んじゃおうかナ...。かなり遠まわしだけど、この論法の方がカドがたたないし...。本当は、MOさんが“確立をひいきめにみてしまった”ダケなんだろうけど...。

MOさん 「ふむふむ。続けて...。」
 「最終的に一人は必ず残りますよね。これに近い状態に、MOさんがなっちゃてるって言うことです。最後まで勝ち残った人は、それこそ物凄い戦歴ですよネ。ザッと考えても26連勝、一度も負けてないんですから。...ここでこれを、戦歴だけに注目してみてください。MOさんが次々と26人の相手に勝ち続ける状況を想像した方がいいかな。26連勝は、チョッと有り得ないですよね。超能力者と呼んでもいい。...でも、今度はまたさっきの、“ジャンケンをどうやったか?”を思い出すと、当然一人は勝ち残る。一億人に一人は超能力者が発生しちゃうんです。...つまり、MOさんのように確率的に飛び抜けて“他人の血液型を当てられる人”は、極少数ですが登場して当たり前、何ら不思議ではない。っていうのはどうでしょう。」
  ・ さあ、どうだ!

MOさん 「なるほど...。すると俺は一億人分の一ってことか...。う〜ん。面白い話だけど、まだ強引に聞こえちゃうなぁ。」
 「いや、ここで勘違いしちゃいけないのは、確かに26連勝は一億人の中でたった一人なんですが、じゃぁ20連勝は? 15連勝は?ってことになって...、15連勝だって凄いでしょ! ...でも、これもザっとなんですが、3000人はいるんですヨ。」
  ・ これでもか!?

MOさん 「3000人ねぇ...。」
 「その3000人が自分の戦跡に驚いて、日本中のマスコミに、“私こそは超能力者だ”ってやっちゃったらどうなります? 毎日のようにTVで、“私はこんなに強かった。”なんて色んな人が出てきたら、超能力ってあるんだなぁ。ってことになっちゃいますヨ。“一回も勝てなかった人が5000万人もいる。”なんて事は、知ってるくせに解からなくなっちゃってる。」
  ・ これでもか!?

MOさん 「なるほど! それが超常現象のカラクリってこと?」
 「勿論、全部じゃないでしょうが、かなりの人が、この錯誤に陥っていると思います。 予言、占いのいたぐいなんかは良くある話ですネ。世界中で何万人の“自称予言者”が毎日のように予言を繰り返していますから、時には当たっちゃうんです。当たった事例ダケを追求したら“そこに超能力を見い出してしまう”のも当然ですネ。 あとは、“正夢、予知夢”なんかも同様に説明できますし...。」
  ・ やったか?

MOさん 「あっ、でも、これ見て! この××大学の研究報告。相関関係を認めてるヨ。」
  ・ いい所に気がつきますねぇ。さあ、“最後の仕上げ”に入りますか...。
 「ええ。それも今の“一億人のジャンケン”で説明がつきますよネ。沢山の機関で調査が行なわれたんですから、そう言う結果になっちゃう所も当然幾つかは出てきます。...でも、再試すればそれに気が付く。...結果、否定的見解に落ち着くんです。例え26連勝の人でも、27回目の勝率は2分の1って事ですから。」

MOさん 「そうか。...っていうことは、次回飲みに行ったときの当たる確率は、まあ人口比は大雑把にして、A、B、AB、Oの4分の1程度。外す可能性が高いわけか...。」
 「そうなると思います。」
  ・ ふ〜。よかった、よかった。

MOさん 「“確立の話”関連なんだけど、こんなのよく聞かない? 例えばチンチロリンみたいに、1、1、1、と連続してきてて、次に賭けようって時に、“まさかもう1は出ないだろう”って人と、“もう一回くるゾっ”て人といるけど、どっちが本当だと思う?」
 「まあ、あくまでも“各目が出る確立が六分の一”のサイコロを振っていると仮定すれば、次もその次もず〜っと、“一が出る確立は六分の一”ですけど。」
  ・ 基本だな、基本。

MOさん 「そうなの? でも、“もう一は来にくいンじゃないか?”って感じしない? だって、もし全部で60回振ったら、“各目が10回づつ出るのが一番自然”なんだろ?」
  ・ “来にくい”ったって、基本なんだよ、基本。
 「うん。でも考え方が違います。“各目が出る確立は六分の一”って前提じゃないですか? 前提なんですヨ。 だから、“いつ振っても六分の一”って始めに言っちゃってるんです。...変な例えですが、もし、1が10回連続出でたら、“サイコロが自分のしてしまったことを反省して、次の50回は一を避けて、均等に2から5の目を出そうとする。”ってことになっちゃいますよネ。サイコロに“記憶と意思がある”っていうのは変です。」

MOさん 「なるほど。そりゃそうだ。...でも、何でそんなに人を信じないの?」
  ・ 話が行ったり来たリ...。
 「いや、そうじゃなくて、...。確かに、MOさんの周りにいる人のことを否定し続けているようには聞こえますが、...言ってみれば、僕が信じたのは“世界中の学者さんの言い分”なんです。何十万人、いやもっとでしょうけど、毎日研究してるんですよネ。それに比べたら、失礼かもしれませんが、MOさんの友人は“ほんの一握り”なんです。 つまり、僕にも“素直に人を信じる心”はあるんです。対象が違うダケだと思います。」

MOさん 「確かに、一握りの、しかも、特別な教育を受けていない半端なヤツらなんだけど、やっぱり信じてやりたいな〜。...じゃあ、血液型と性格の間には“相関関係が無い”ってことを証明してみてヨ。」
  ・ わぉ 出た。ヤッパリ出た。
 「その場合、MOさんは2重に間違ってますヨ。...まず、相関関係は無い。のではなくて、“有ったとしても、全く役に立たない程度のもの。”と言ってるんです。“有るかもしれないけど、たいした事じゃない。”って、読みかえられるんです。...それと、“証明して”って事ですが、それは、“当たるんだ。と主張しているMOさんの責任”だとは思いませんか? だって、MOさんのお友達全員と、その他、信じている人の“全ての証言を否定しなければならない。”ってことになっちゃいます。」

MOさん 「いや、そこまでは言ってないけど...。」
  ・ 言ってるだろ! 言ってるよ〜!
 「でも、“無い”という事の証明はそういう事だと思いますけど...。」

MOさん 「そうかな〜。」
  ・ いくら考えたってやっぱ、言ってるよ〜! 言ってるのと同じなんだよ〜!
 「更に言わせてもらえれば、一般から見れば、“相関関係があるという主張”の方が遥かにブッ飛んだ事を言っているわけですから、“自ら証明しよう!”というのは当たり前だと思いますけど。...だって、突然、こんな凄いことがあるんだ!って言われたら、“ふ〜ん嘘でしょ。って感じ”でしょ。...そこで、“あるんだ!って言った人”は、“じゃぁ見せてやるよ。って証拠を提出する”んじゃないですか?」
  ・ 優しく言ってるつもりだけど、MOさんにとっては厳しい話だよな〜...。大丈夫かな?

MOさん 「言われてみれば、その通りだネ。」
 「解かってもらえました? よかった。...いつもこんな事ばかり言ってるわけじゃないんですけど...。」
  ・ いや〜、本当によかった! ふ〜。

MOさん 「まあいいヨ。...でも、今度飲みにいく時は、また血液型を当てるつもりだヨ。だって、自信があるからネ。」
  ・ “まあいいヨ”って、あの〜、今までの話はいったい...。
 「ハハハ...。」

お後がよろしいようで...。m(_ _)m

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◆◇◆ つける薬(説得劇場2) 「ちょっと解かりにくいんですが...」 ◆◇◆


コンサルさん 「こんにちは。某経営コンサルで研究員をしております。××と申します。」
  ・ 経営コンサルタントですか...。よく解からないなぁ...。
社長 「どうも。社長の○○です。 うちは今までコンサルなどというものを受けた事が無いんで、お宅のような職業が理解できないんですが、どんな仕事なのかな?」

コンサルさん 「そうですか。一般的な理解で正しいと思います。つまり、会社を」
社長 「。」
(大工事中!!!)

お後がよろしいようで...。m(_ _)m

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“ Always On My Mind ”  
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