第2回:ちょっといじってみる
前回作ったプログラムは実行した瞬間の時間しか表示されません。
またすみっこに小さく表示されるのもさみしいですよね。
そこで今回は少し手を加えてみようと思います。

時間が進むようにする

(1)タイマーコントロールの取り付け

フォームの上にタイマー(Timer)コントロールを取り付けてください。
タイマーコントロールはどれだか分かりますか??

コントロールがどれだか判らない時は
アイコンの上でマウスを止めてみてください。
ToolTipTextと呼ばれる簡易ヘルプのようなのが出ます。

ちなみにタイマーコントロールはこれ Timerのアイコンです。
場所はフォーム上のどこでもいいです

(2)プロパティを変更する

※変更する前に
プロパティとはなんぞや?

わかりやすく言えば「コントロールの性質を表すモノ」です。
例えば私カジにもプロパティがあるとすれば
カジのプロパティ
身長160cm
体重55kg
結婚してない
みたいな感じです。

VBではフォームやコントロールのプロパティは
右下にプロパティウィンドウに表示されます。

プロパティ2

例えば起動直後に表示されるFormのプロパティはこんな感じです。
下の方には説明が表示されますが、全体が見えない場合には
矢印のあたりを上に引っ張る感じにすると見えると思います。
さて本題に戻りましょう。

フォーム上のTimerのアイコンをクリックするとプロパティが表示されます。
タイマーコントロールのプロパティはこんな感じです。

Timerのプロパティ

Formに比べるとかなり少ないですね。
今変更するのは青くなっている"Interval"のところです。
1000にして1秒単位でイベントが発生するようにします。

(3)コードを書き換える

フォーム上のTimerのアイコンをダブルクリックすると
コードを書くためのウィンドウが表示され、
下の2行がすでに書き込まれていると思います。

Private Sub Timer1_Timer()

End Sub


この2行の間に先ほども書いたコードを書き込みます。

 Label1.Caption = Now

さぁ実行してみましょう
今度はちゃんと時計のように動いていますね?

今回やったことのおさらい

今書いたコードは
Private Sub Timer1_Timer()
 Label1.Caption = Now
End Sub


というようになっています。
またさきほどタイマーコントロールの"Interval"プロパティを
0から1000に変更しました。

このことは
 @1000ミリ秒(=1秒)ごとにTimer1_Timerイベントが実行されます。
 ATimer1_TimerイベントではLabel1のCaptionプロパティにNow関数を代入します。
 BNow関数とは現在の日時を取得するための手段です。

すなわち
「1秒ごとにLabel1に現在の日時が表示されるようになる」
ので時計として機能するようになったのです。


プログラムの見た目をきれいにする

難しいことは考えずにプロパティを次のように変更しましょう。
Form1のプロパティ
BorderStyle1-固定(実線)
CaptionMyFirstProgram
Height300
Width2220
Label1のプロパティ
Autosizetrue
Fontsize:12
  スタイル:Bold

たったこれだけで結構きれいになったでしょ?
プロパティの中にはプロパティウィンドウから設定できなくて
コードから設定できるものや、両方で設定できるものがあります。

第3回ではプロパティについて説明したいと思います。
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