第7回:実用的プログラムをつくる その2


いよいよコードを書く

まずは変数の宣言からです。

フォーム上で右クリックしてコードの表示を選びます。
第1回の時にも言いましたが、1行目のOption Explicit
おまじないみたいなものと思ってほっといて下さい。
その下に下記の関数の宣言を書きましょう

dim strColor as string,strSize as string,strSpa as string

最後まで入力してからENTERキーを押すと

Dim strColor As String, strSize As String,strSpa As String

となって、いくつかの文字が自動的に大文字に変換されて
スペースもいくつか挿入されましたね。

この下にコメントを付けておきましょう。
先頭に’(半角のアポストロフィ)を付けるとプログラムには影響しません。
下の1行を追加して変数がなにか分かるようにしておきましょう。

strColorは色、strSizeはサイズ

つぎに起動直後フォームが表示されたときの動作を設定します。
フォーム上のグレーの部分をダブルクリックして
こんな画面を表示させて下さい。(上に3行ありますけど)


Private Sub Form_Load()

End Sub

の間に記入したコードがフォーム(Form)がロード(Load)されたとき
すなわち起動時の動作になります。

まず下の2行で変数の初期化を行います。(入力はすべて半角です)
左側はTab1個分開けておきます。

 strcolor=”黒”
 strsize=”12”


今度も自動的に大文字になったりスペースが入りましたよね。
ちなみに””は「空の文字列」という意味です。


次は右側のコンボボックスの項目をAddItemメソッドを用いて設定します。
AddItemメソッドでは
 コンボボックス名又はリストボックス名.AddItem 追加する項目

という形式で項目を追加していきます。
文字サイズはpt単位なので「9・12・24・72」にしましょう。
コードは下記の通りです。

cboSize.AddItem 9
cboSize.AddItem 12
cboSize.AddItem 24
cboSize.AddItem 72


これでようやく起動したときの設定が終了しました。
試しに実行して2個のコンボボックスの項目を確認して下さい。

タグを作る

コマンドボタンを押したときにSPANのタグの必要なパラメータ(色やサイズのこと)を
変数に代入してタグを完成させます。

 SPANタグとは?
HTMLにスタイルを適用する場合に使用するタグです。
一般のFONTタグより多様な設定が可能ですが、
NN3.0やIE2.0などでは対応していないので注意が必要です。

書式は
 <SPAN STYLE="◇">〜</SPAN>
です。
この◇の所に”なにを:どうする”といった形式でスタイルを設定します。

例えば「色は赤・サイズ12pt」というときには
 <SPAN STYLE="font:12pt;color:red">〜</SPAN>
といった感じになるわけです。

ということは色とサイズの数字を変更すればよいことになります。
つまり変数は色とサイズだけというようになったわけです。

コマンドボタンをダブルクリックすると
Private Sub comMake_Click()

End Sub

が表示されるのでこの2行の間にコマンドボタン(CommandButton)が
クリック(Click)されたときの処理を書いていきます。

条件分岐を使って

条件分岐とはわかりやすく言うと
「もし〜なら…する」というような場合分けのことです。

VBでは大きく分けるとIf文とSelect文を使う2種類の方法があります。

まずSelect文を使って色の指定をします。
漢字以外はすべて半角で入力して下さい。
(特に漢字の前後の”は注意して下さい)

コード解説
Select Case cboColor.Text
 Case "黒"
  strColor = "Black"
 Case "赤"
  strColor = "Red"
 Case "青"
  strColor = "Blue"
 Case "黄"
  strColor = "Yellow"
 Case "緑"
  strColor = "Green"
 Case Else
  strColor = "Black"
End Select
cboColorTextによって分岐します
 もし「黒」の時は
  strColorの値が"Black"
 もし「赤」の時は
  strColorの値が"Red"
・・・






End SelectでSelect文が終わります

つぎにIf文を使ってサイズの指定です。

コード解説
If cboSize.Text = "9" Or "12" _
 Or "24" Or "72" Then
 strSize = cboSize.Text
ElseIf cboSize.Text = "サイズ" Then
 strSize = "12"
Else
 strSize = "12"
End If
もしcboSizeTextが9又は12,24,72なら
 strColorの値はcboSizeTextの値
(1行目の右端の下線_は次の行に続くという意味)
cboSizeTextが"サイズ"なら
 strColorの値は"12"
それ以外の場合は
 strColorの値は"12"
End IfでIf文が終わります

次回ではここで得られた変数の値と文字列の結合を行って
ソフトの機能を完成させていと思います。
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