第8回:実用的プログラムをつくる その3


文字列の結合をおこなう

前回までに書いたコードで変数の値も指定できました。
ということでいよいよタグを作るようにして
その結果をtxtKakkaに表示するようにします。

下記のコードを書き加えて下さい

txtKekka.Text = "<SPAN STYLE=" & """" & "font:" & strSize _
& "pt;color:" & strColor & """" & "> </SPAN>"

&は " で囲まれた文字列を連結するために使う演算子です。
途中に出てくる"""" はVBで " を1個表示させるためです。


いよいよ完成です

ここまできたら実行してみて下さい。
前回の説明のようなタグができましたか?

できあがったタグをコピー&ペーストしてもいいのですが
簡単なのでそれも自動でできるようにしておきましょう。
コピー、ペーストなどにはClipboardオブジェクトのメソッドを用います。
下記のコードを追加して下さい。

コード解説
Clipboard.Clear
Clipboard.SetText txtKekka.Text
Clearメソッドでクリップボードの内容をクリアします。
SetTextメソッドでクリップボードにコピーします。

コピーがうまくいったかはメモ帳などで確認してみて下さい。

もっと実用性を持たせるには

これでも結構使えると思いますが、
もっと改良できるところはいっぱいあると思います。
こういうときに大切なことは
使う人の立場で考えること
それと
実際に使ってもらって意見を聞くこと
だと思います。

改良できそうなことは例えば
 1.表示するコメントを入力するところを作る
 2.サイズの単位をpt(ポイント)以外も選べるようにする
 3.色数を増やす(または作れるようにする)
 4.ToolTipTextプロパティを使って説明を入れる
 5.常に手前に表示されるようにする

などなど考えればいくつでも出てきます。
あとはみなさんのアイデア次第です。
(ただし5は難易度が高いので後で説明します)

今は結果を表示するテキストボックスを入力用に変え、
新しい変数を作りそれに完成したタグを入るようにします。
また見た目をちょっと改良しました。
新しいことはやってません。

見た目はこんな感じです。

コードはこちらです。

実行ファイルを作る

これまではVB上でしか動かすことが出来ませんでしたが
実行ファイルを作って実際に使えるようにしてみましょう。

メニューの「ファイル」→「spaspa.exeの作成」を選んで下さい。
ファイルを作成するフォルダとファイル名を決定して
右下の「オプション」を選びます。
すると下のような画面になります。

プロジェクトプロパティ
バージョンの番号や情報は好きに付けてもかまいませんが
情報の中の「会社名」はちゃんと見て下さい。
パソコン本体と同じになっているので
きちんと直さないと間抜けなことになることもあります。

あとは「OK」を押すだけです。
なおソフト配布の際にはランライムライブラリを持っていない人のために
注意書きを添えるとよいとおもいます。

ご注意・お願い

今回作成した「SpaSpa」は自由に改変・配布していただいて結構ですが
著作権はカジにありますのでその旨を記載するようにして下さい。
また会社名は「温泉社」にしておいて下さい。
そのさいメールを頂けると嬉しいのでよろしくお願いします。


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