1999/3/7更新
◎パソコンで作ったワープロのデータを、他のパソコンへ移動して
作業したいが、フロッピーディスクに収まらない。
◎いろんなデータがたまった。
そのデータは削除したくないが、ハードディスクは節約したい。
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こんな時に便利なのが、データのファイルサイズを小さくしてくれる
圧縮プログラム(アプリケーション)です。
初めて使うときは「一体どーなるんだろう、元のデータは大丈夫か?」、
「どうすりゃうまく圧縮出来るんだ」、「***.DLLってなんだ!?」
などなど心配な事はいろいろあると思います。
そこで大した知識も有りませんが、知っている限りの情報と説明をさせていただきます。
尚、この関係に詳しい方はどうぞ飛ばしてください。(^^;)
またとんでもない嘘を書いてたりしたら是非ご指摘ください。
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アーカイバー |
圧縮解凍ソフトの総称 |
書庫、書庫ファイル |
圧縮されたファイルのこと |
圧縮形式 |
圧縮したときに使った方法(DLL)により変わる。
代表的なものとしてLZH、ZIP、CABなど |
マルチボリューム |
1つファイルを複数に分割すること。Cab、Rar、Tarなどで使える。 |
圧縮率(圧縮実行時) |
数値を高くするとより仕上がりサイズが小さくなるが、
その分時間もかかる。数値やその表現方法はDLLによって違う。 |
圧縮率(圧縮後) |
元のサイズと比較してどれだけ小さくなったかの度合い。
パーセンテージなどで表される。 |
レベルヘッダー |
LZH形式の圧縮時に使う圧縮率のこと |
展 開 |
圧縮する前の状態に戻すこと。解凍。Melt。伸張。 |
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圧縮の原理
いろいろな圧縮方法(アルゴリズム)がありますが、簡単な例をあげます。
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仮に、このデータを保存したとして、8こ×3列で24のサイズになったとします。
これを他の方法を使って表現することにします。
一行目には0が8つあります。だから08と表現します。
二行目は1が8つだから、18とします。
三行目は1が4つ、0が4つだから1404とします。
これを並べると
これを保存すれば8こ×1列で8のサイズまで減りました。
これが圧縮の基本形見たいなものです。
元に戻すときは、逆に0が8つだから00000000、1が8つだから11111111という
具合いにすれば元に戻ります。
これはあくまで簡単な例でしかありません。実際はもっとすごい計算方法でやっています。
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現在よく使われている圧縮形式として「LZH」「ZIP」「CAB」「TAR」等があります。
この形式名そのものが「ファイルの拡張子( .cabゃ.zipなど)」になります。
LZH形式
国産の圧縮形式です。
と言っても基本のアルゴリズムはLZ法とハフマン法の組み合わせみたいですが。
北海道在住のお医者さんが作ったものだと記憶してます。
その昔、私がまだ98互換機の386マシンを使っていた時代、
いやいやMSXのZ80CPUの時代からあったと思います。
当時はコマンドライン(現在のwindowsの”MS-DOSプロンプト”)から
プログラムを実行するのは普通の事で、
A:\>LHA -x ***.lzh
こんな風に使ってました。実際はFD(ファイラー)を鬼のように使ってましたが(^^)
圧縮後の拡張子は .lzh になります。
圧縮率を上げるためにレベルヘッダーの設定というのがあります。
圧縮率(レベルヘッダー)を上げると解凍するときの方法が違うため、
一部の解凍ソフトでは解凍出来なくなることがあります。
しかし、現在では古いソフトを使わなければ問題ないと思います。
日本国内で定番の圧縮形式と言えばやはりLZH形式でしょう。
国内のインターネット上やNifty Serveなどでは、ダウンロードするときの
時間を少なくするために、ほとんどがLZH形式で圧縮されています。
なお、使うDLL名がUnlha32.DLLとなってますが、圧縮機能もあります。
ZIP形式
あちら版(アメリカだと思う)の圧縮形式です。雑誌付録のCDで
あちら版のソフトや、インターネット上などでよく見かけます。
圧縮率は1から9まで設定でき、1では無圧縮で保存するだけです。
パスワードも付けられます。
拡張子が.zip のものです。
CAB形式
マイクロソフトが自分のソフトの配布用に作った圧縮形式と聞きます。
通称キャビネットファイル。CAB形式では2つ圧縮タイプがあります。
またマルチボリューム分割ができます。拡張子が.cab のものです。
TAR形式
UNIXの世界(オフコンなど)で使われている形式です。
拡張子がTARのものは無圧縮で複数のファイルをまとめただけのものです。
これを圧縮したものの拡張子として.z.bz2.tz ・・・などいろいろあります。
その他海外では、Rar、Ace、国内ではYz1、Gcaなどいろいろあります。
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windows時代になってから”****.DLL”というDLLファイルをよく見るようになりました。
何かソフトをインストールすると必ずと言っていいほど、DLLファイルが入ってきます。
MS-DOS時代に私は見たことがありませんでした。
windowsに移行した当初、「何でこんなのがいっぱいあるのだ!?
実行ファイルでもないし、一体何に使うのだろう?」と思っていました。
またwindowsやアプリケーションの具合が悪かったり、動作が変な時に
DLLのバージョンが古いから、とか必要なDLLが無いからなどと言われるのをよく聞きます。
ではDLLとは何でしょう?これから簡単な説明をしたいと思います。
DLL
DLLとはダイナミック・リンク・ライブラリーの英語の頭文字をとったものです。
よくある難しい説明通りに表現すると、
あるプログラムが実行されているとき、そのプログラムが必要なときだけ、必要なプログラムを随時メモリーに
読み込んで実行したり、プログラム本体が終了していなくてもメモリーから解放できるプログラムです。
要はメモリーの節約と、一度作ったプログラムを使い回しが出来るようになる(自分以外の人でも)
直接実行不可能な、呼び出され専門のプログラムです。
どうでしょうか? (^^;;)な感じですか?
それではまたまた簡単な例をあげてみます。
ABC.EXE ・・・三角形や円の面積を計算する電卓のプログラムとします。
KEISAN.DLL・・・中にはいろいろな図形の面積を求める計算式が入っているとします。
あなたは電卓のプログラムを使っていて、底辺が3cmで高さが10cmと指定して計算を
実行させたとします。
そのときコンピューターの中で、プログラム達はこんな事をしています。
底辺が3cmで高さが10cmの面積ってどうするんだ?三角形の面積の出し方を
知らないABC.EXE君はKEISAN.DLL君に計算してもらいます。
そうするとKEISAN.DLL君は3cm×10cm/2=15平方cm。
「ABC.EXE君。答えは15平方cmだよ!!」。
と答えを返してやります。
その後ABC.EXE君は
何食わぬ顔をして「答えは15平方cmです」などと、
さも自分がやったことの様にあなたへ教えます。
こんな感じですか。
実際はもっと複雑になおかつ計算だけにとどまらず、YES,NOを表示して選択用のダイアログを
表示するなどのいろいろなタイプのDLLがあります。
アッシュ君で必要なunlha32.dllやcab32.dllは
ファイルを圧縮したり、解凍したりするための計算式(!?)が入っていると思ってください。
ですからアッシュ君本体だけでは何もできない無能の人なわけです。
DLLの置き場所
よくある説明文で「パスの通ったフォルダー(ディレクトリー)に置いてください」とあります。
置く=コピーすると考えてもらって結構です。
パスとはアプリケーションにとっての道しるべや表札みたいなものです。
パスが通っていないと、いくらハードディスクにコピーしても使えません。
先の例に戻りますが、ABC.EXE君がKEISAN.DLL君に
計算を頼もうと思ってもどこにいるのか探せないのです。
彼らにとってパスが通っていないと言うことは、「大都市の中からたった一人しかいない、
しかも名前しか知らない他人」を探す様なものなのです。
そこで、最初からパスの通っているフォルダーとして、
Win95/98/me ・・・ Windowsフォルダの中のSystemフォルダかSystem32フォルダ
WinNT/2000 ・・・ WINNTフォルダの中のsystem32フォルダ
WinXp
・・・ Windowsフォルダの中のSystem32フォルダ
もしくは使うプログラム本体があるフォルダーに置きます。
これなら同じ部屋の中にいるようなものですから、いやでも顔が見えるので大丈夫(^^)。
DLLのバージョン
これは出来るだけ新しいものがいいでしょう。なぜならば新しい計算方法や処理方法が追加されていたり、
プログラムミス(バグと言う)を修正してあったりするからです。
しかしながら、アプリの中には***.DLL Ver *.**で動作確認してあります。などとかかれてあったら
そのバージョンを選んで使った方が無難かもしれません。アプリが新しいDLLに対応していないのに、
DLL側に仕様の変更があると、うまく動作しないことがあります。
新旧の簡単な見分け方として、エクスプローラーを起動して目的のDLLを右クリックすると
制作年月日やバージョン情報がみれます。
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バスの通し方
どうしても自分で独自のパスを通したい。
こんな方は、c:¥にあるautoexec.batをメモ帳などで開き編集します。
これは私のautoexec.batの内容です。
みなさんのとは違いますが気にしないでください
PATH=C:\JUST\JSLIB32;C:\JUST\JSLIB <<ここにパスを追加する
loadhigh C:\WINDOWS\COMMAND\nlsfunc.exe C:\WINDOWS\country.sys
set tz=jst-9
set tmp=d:\tmp
set temp=d:\temp
PATH=C:\JUST\JSLIB32;C:\JUST\JSLIB の後に追加したいフォルダー名を書きます。
^ちなみにこれは一太郎のパス情報です。
d:\ashというパスを追加したいときには、
PATH=C:\JUST\JSLIB32;C:\JUST\JSLIB;d:\ash とします。
”;”を必ず付けてその後に書きます。
今まで書かれているのを消して、思いっきりPATH= から書いてしまうと
何かが起動出来なくなるのでご注意を。
自信がなかったらやめましょう。わたしも責任が持てません。(^^)
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どうもなりません。そのまんま残ってます。
ただし、使うソフトが元ファイルを消してしまう仕様になっていない限りですが。
通常圧縮するソフトの場合は、圧縮対象ファイルを読みはしても、削除や書き換えなどはしません。
解凍用のソフトで、解凍時に元ファイル(圧縮ファイル)を削除してくれるものもあるようですが、
わたしは使ったことがありません。
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一般的にLZHやZIP形式では「**KB(キロバイト)に圧縮したい」という、
仕上がりのファイルサイズを指定する事はできません。
アプリを作ってくれる方がファイルサイズを調整する等をして作ってくれない限り不可能です。
現在DLL側にこの機能が無いためです。
将来はバージョンアップによりどうなるかはわかりませんが。
しかしCAB形式の圧縮なら、仕上がりのファイルサイズを指定できます。
圧縮したファイルを保存するメディア(fdやzip、moなど)のサイズに合わせて
指定して圧縮してください。
指定できる単位は1KB(1024Byte)ごとです。
自分の使うメディアの最高サイズを確かめるには以下の通りです。
1.エクスプローラーで保存用のドライブを右クリックして、プロパティーを表示します。
2.空き容量が*,***,***Byteというふうに出ますのでこれを1024で割って
端数(小数点以下)を切り捨てます。
3.出た答えを、仕上がりサイズとして指定して圧縮します。
MOやZIPは持っていないので、わかりませんがフロッピーの場合はこの計算でやります。
もしかしたらクラスタサイズが違うからどうなんでしょう?詳しい方教えてください。(^^;;)
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自己解凍型とは解凍ソフトが無くても、圧縮ファイルをダブルクリックするだけで
解凍することが出来る便利な形式です。
ただし、通常の圧縮ファイルよりLZH形式で30数KB、CAB形式で60数KB大きくなります。
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ディレクトリ付き圧縮すると、圧縮ファイル内にパス情報(位置情報)がつきます。
たとえば、aaaのディレクトリにあるbbb.txtをディレクトリ付き圧縮すると、圧縮ファイルの中に
bbb.txtを圧縮したほかに、元はaaaというディレクトリーにあったよ。と言う情報が付いてきます。
この圧縮されたファイルを、Cドライブのルート(エクスプローラー見ると”c:¥”と書かれている位置)へ
ディレクトリ無しで解凍すると、ただ単にCドライブのルートへbbb.txtだけが出来ます。
ディレクトリ付き解凍をすると、Cドライブにaaaというディレクトリがなかったら作成して、
その中にbbb.txtができます。もしaaaというディレクトリがあったら、ディレクトリ−は作成されず
直にaaaのに解凍されます。
ここでご注意ですが、既存のディレクトリーの中でディレクトリ付き解凍をすると更にその中へ
ディレクトリ−が出来てしまうことです。
例 c:¥aaa¥bbb.txtをディレクトリ付き圧縮したとします。
出来たのをc:¥aaaの中でディレクトリ付き解凍します。すると
c:¥aaa¥aaa¥bbb.txt
となって解凍されます。文字だけではわかりずらいのでエクスプローラーなどで
確認してみると良くわかります。
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結果からいえば、現在のところはCAB形式の圧縮率を"21"に設定したのが一番かと思います。
私の個人的見解ですが。
しかしながら、他のタイプと比較して圧縮の実行には少々時間がかかる事があります。
私としては、ホームページ上からファイルを配布したり、他の人のPCへデータを持って入って
使用する場合などは、圧縮率より圧縮形式の方が重要かと思います。
日本国内ならどこに行ってもLHA関連の解凍ツールは手に入れやすいし、
アメリカとか"あちらの方なら"ZIPの方が融通がきくとか。
バックアップやコピーに使う媒体の容量が許せば、圧縮率より圧縮形式の方を
優先することをお勧めします。
またこれも個人的私感なので、皆様のお好きなように。
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ファイル
先ずコンピューターにおいてファイルとは、”01000100”などのコンピューターが理解できる
2進数のデータの集まりです。アスキー形式とバイナリー形式があります。
ワープロのデータでも、プログラムファイルでも全てがそうです。
これらを再利用するためにファイルという形で、フロッピーやハードディスクへ保存するわけですが、
全てのものには入れることの出来る容量の限界があります。フロッピーなどは特に容量が小さいため
すぐにいっぱいになってしまいます。そこで「ファイルのサイズを小さくして保存しよう」となるわけです。
ファイル属性
なんだか難しそうに見えますけど大したことはありません。要は「簡単に削除出来ないように仕掛けしてしまおう」と言うことです。
エクスプローラーなどで適当なファイルを選択し、それを右クリックしたときに出てくるプロパティーを表示してみてください。
その前に、エクスプローラーの「表示」の「オプション」で全てのファイルを表示にしてみてください。
でないと隠しファイルやシステム属性のものは表示されません。
ファイル属性には読み取り専用・隠しファイル・アーカイブ・システムの4つがあります。
タイプ |
エクスプローラー
での属性表示 |
意 味 |
読み取り専用 |
R (Read only) |
読んで字のごとく読み取りだけで、書き込みや変更が出来ません。 |
隠しファイル |
H (Hidden) |
普段は表示されず隠されています。 |
システム |
S (System) |
C:¥にあるMSDOS.SYSやIO.SYSなど使用OS内で重要なファイルです。 |
アーカイブ |
A (Archive) |
これは私も今一つ説明に自信がありませんが、
一度以上コピーされたものに付く属性だったと思います。 |
これらの隠す機能は、MS-DOSの状態(DOSプロンプト)でフルに有効になります。
MS-DOSプロンプトで
C:\>DIR
と入力して、同時にエクスプローラーも起動しておけば違いがわかると思います。
この様に、エクスプローラーなどを使って表示する時に、前述のようなオプションに変更されれば
表示の抑制は全く効かず、全部表示されてしまいます。誤削除にきをつけてください。
ファイル名と拡張子
MS-DOS時代には、ファイル名は半角や英数で8文字まで(日本語なら4文字)、
拡張子は同様3文字までの制限がありました。いわゆる8.3ファイル形式ですね。
WINDOWS95以降はこの規制が緩和されてファイル名で255文字までに拡張されています。
しかしながら癖とは抜けないもので、未だにファイル名をつけるときに「自然に8文字に収まるように気をつけている」
私は何なんでしょう。
拡張子
他のファイルと種類ごとの区別を付けるための名前です。3文字が一般的です。
エクスプローラーなどでファイルをダブルクリックすると、勝手にプログラムが
立ち上がりますが、これはWINDOSに拡張子が登録してあり ”.AAA”だったら
このワープロソフト、”.BBB”だったら、あの表計算ソフトといった具合に関連づけされています。
ファイル名
さらに詳しく識別するための名前です。
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ディレクトリーとフォルダーは似ていますが、若干違います。
Windows95以降にディレクトリーをフォルダーと呼ぶようになりましたが、
MS−DOS時代はディレクトリーと呼んでいました。
やはりMacを意識しているのでしょうか。
ディレクトリー
ハードディスクやフロッピーディスクの中に、物理的に存在しているもの。
フォルダー
プリンタやコントロールパネル、タスクなど実際(HDD上)には存在しないが、
ディレクトリーやファイルみたいに扱うために仕掛けがしてあるもの。
エクスプローラーではディレクトリーに見える。
これには物理ディレクトリーも含まれます。
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