湿気が多い場合
畳の中は稲わらで作られています(最近は化学畳もあります)。
ですから湿気が多いなど条件がそろえば ダニがわきます。
ダニに刺される、畳が妙に柔らかい、表面にかびが生える等の 「湿気」の多い家では、
以下の点をチェックしてみてください。
1.家の土台(縁の下)の換気口は開いているか。
2.普段、窓や戸を閉め切っていないか。
3.家の土台が30p以下で、すぐそばに田圃や川がある。
4.昔板の間だった所に、又は床板に「コンパネ」(合板)が使われてる。
5.万年床 (^^;)
1、2だったら、それぞれ対処すればすぐに改善されます。
3の場合だったら、家の土台を大工さんに上げてもらう。
もしくはあきらめるか、家を建て直す。(^^;)
4だったら、思い切って床板にドリルか何かで、いっぱい穴を開ける。
(通気を良くするため) しかしながら、床下には床板を支える角材が、
約45pか30p間隔で入っているので、 気を付けてください。
5・・・やめて下さい。さあ!!今日からたたみましょう。
特に汗かきの方 布団の下だけ「妙に黒い」、「何故か柔らかい」これはちょっとやばいです。
逆に乾燥し過ぎると畳が詰まって小さくなります。 2階の部屋などは乾燥し過ぎる傾向があるので、
ここも窓や戸を開けて 少し湿度を調整した方がいいです。
でも湿気は少ないので、「だに」の付く心配は あまり無いでしょう。
湿気が少なすぎる場合
ファンヒーターやアエコンをガンガン使っている家では、その風が直接当たるところは、
畳が詰まったり(短くなる)、表面のけば立ちがいっそう早くなります。
そこで直接風が当たらないように、何か敷物をしてください。
それだけで大分違います。
いずれにしても適度に窓や戸を開けて換気し、湿度を調整した方がいいでしょう。
畳屋としては「畳の上」には何も敷かない事を勧めるのですが、どうしてもという方の為に。
一応断っておきますが、「新しい畳にしたから、痛むのがもったいない」といって、
カーペットやござを敷いたりすると「だに」や「のみ」が喜ぶだけで、 これらはあまりお勧めではありません。
きずやよごれを隠す一時的な物以外は、あまりしない方が良いでしょう。
特に小さいお子さんのいる家庭では、アトピーや小児喘息の元です。
どうしてもこれらを敷きたい場合は、畳の上に新聞紙を2枚かさねにするか、
厚めの紙を 敷いた方が良いでしょう。でないとカーペットやござの間から、
灰のような小さいゴミが 畳の目に詰まって、かえって畳を痛めてしまいます。
またそうじをする際にも、時々はがして掃除機をかけた方が良いでしょう 。
アパート住まいの方で「家は子供がいて、すぐ汚れるからカーペットでも」と 考えている方は、
一応部屋の縦横を測ってから買いに行った方がいいでしょう。
4.5、6、8畳など大体の大きさにあわせてありますが、アパートなどは大抵部屋が小さくできてますので。
もし近くに「畳屋」があったなら、そこで サイズを言って注文すれば、合わせた上で売ってくれると思います。
ついでにカ−ペットなんかも取引先の問屋には ありますから、相談してみては如何でしょうか。