一般的には「回り敷き」と、大広間や寺院などによくある「四囲敷き」があります。
廊下にべたべた並べたり(延敷き)、四畳半の「卍敷き」や「逆卍敷き」以外は、
6畳でも10畳でも基本的には「回り敷き」と同じです。
ではなぜ「回り敷き」が基本なのか? べたべた並べようが、縦横交互に敷こうが勝手じゃないか。
といろいろ考えたりするわけですが、 "たたみや"の考え方としてはこうなります。
☆ 床の間や押入の前には「通し物」を敷く。(横長に2枚並べる)
☆ 大黒柱等の中心に通し物の合わせ目をもってくる。
☆ 畳を敷いて四つ辻を作らない。(縁起が悪い)等です。
上の二つはトータルコーディネイト上の考えみたいなもので、見た感じの落ち着きが いいとか、
昔からある「茶室」つくりから来ているものと思います。 「茶室」の作りはかなりむずかしい理屈があります。
かく言う私もあまり詳しくはありません。
もっと詳しい畳屋さんがいたら是非教えて ください。リンクはります。(^^;)
うちの親方曰く、「畳屋は作る技術だけでなく、茶道や書画など全てに精通して こそ一人前」。
ちなみに親方は、全てに精通しています。
最近は書くだけに飽きたらず、 「掛け軸」そのものや「ついたて」まで自作しています。
3つ目ですが、日本では昔から「四つ辻」というのは、不吉な所。あの世とこの世の
交わるところ、
とか、魑魅魍魎の出入り口とか、またまた「辻斬り」などそういう所から ですね。
でもまあ人それぞれ感じ方は違いますから、 「こりゃいいかんじ!!」と思う敷き方なら、
わたしは「お客さん」の"リクエスト"に お答えしますけど。(ポリシーが無いのかも)
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