「バナナでやせる」などというのまで出ていたらしい。広告ネタ、目次へ
バナナというと、体重を増やしたいプロレスラーが食べるもの、という印象が強い私はびっくり。「あるある大事典」の納豆ダイエット事件のほとぼりが冷めると、また妙なのが出てくるなあ。
ちょうど「あるある大事典」事件のときに、それならといくつか体重を減らす方法を考えたのだが、書くのは控えていた。どうやらほとぼりが冷めたということらしい。そろそろ解禁!するか。嘘とは言えないのでエープリルフールネタにはできなかったのだ。体重減らすメカニズムはシンプルで、エネルギーの摂取を減らすか、消費を増やすか、である。
で、エネルギーの摂取を減らには胃腸を弱くするという手法もあるが、これは副作用が大きそうなので考慮しない。まずは、当時のもう1つの流行「脳トレ」と組み合わせたダイエット法。
全身の酸素の1/4を脳が消費するということにヒントを得て、「じゃあ脳を沢山使えば、酸素の消費量が増えやすい=つまりエネルギーの消費が増える→やせる。運動するより効率がいいぞ」と発想し、「脳トレをやるとやせる」という方法を考え付いた。マジで流行りそうだった。脳トレで更に一儲け、の人たちが絶対乗ってくるぞ、と。しかし脳トレ側の人からはこういう発想は聞こえてこない。脳トレをやっているのだから頭は良くなっている筈なのだが、ということは私がおかしいのか?
そこで、ニョーボからの一言「脳が消費するのはブドウ糖でしょ。脂肪は燃えないよ」で挫折。脂肪をブドウ糖に戻すのは体の中でいくらでもやっているはずなんだけど。水を大量に飲む、というのも考えた。そうすると細胞の浸透圧が下がる。これを元に戻すためにエネルギーが大量に消費される。なにしろ基礎代謝のおよそ半分は逆浸透圧の維持である。というわけで労せずしてエネルギーを消費するはずだ。
で自分で実験。毎日3リットル程度ではたいした差がないらしい。
(下の子の食べ残しを消費しているうちに、当方もじわじわと太ってきたのだ。65キロを超えると、少々腰が痛い。)たしかに「水を飲む」というのは、ダイエットの常識にそぐわない。ということで、今度は水を排出する、ことを考えた。簡単である。塩をなめればよい。塩分の排出には多量の水を必要とする。これで減る。
ただしおもいきり体に悪そうだ。もともとダイエットが体のバランスを崩すものなのだから仕方がないが、味覚が狂うのはいただけない。ご飯がおいしくなくなる。
水分を排出、だけならビールを飲むと気持ちよくやせられそうだが、カロリーは結構とってしまうのでボツ。体のバランスを崩さずにやせるのは、人間の進化の過程からして「夕食代わりに草の根をかじって、空腹を我慢して寝る」なのだが、これでは流行らない。
ということで最も人間らしいやせ方。精神力でやせる。なに、難しいことはいりません。「地球温暖化」とか「新型インフルエンザ」といった心配をあおる本を沢山読んでやせる(やつれる)。ここで従来のダイエット法の共通の問題点が分かった。これらの本は「これをやれば安心」という書き方をしている。安心すると食欲が出るじゃないか。太って当たり前だ。