回転寿司で特許を取る方法

 ビジネスモデル特許、という奴を誤解していたようだ。
 こういうビジネスをすればよい、というのが特許になるように法の運用が曲げられたという訳ではなく、こういうビジネスをやるためにこういうシステムを構築する、ということが特許になるのだそうだ。
 まあ、こんなことを講習で習ったのだが、その時の講師の例がイマイチ。100円ショップというのは、単に相対商取引の契約を100円でまとめるということなのでビジネスモデル特許にはならないーこれはよく分かったのだが、ではどうすればビジネスモデル特許になるかの例は出せなかった。
 しかたがないので僕がその場で考えた。回転寿司である。「寿司を次々と顧客の前に提示して、欲しいと思ったものをとってもらい後で精算する」ならビジネスモデル特許にならないが、それをベルトコンベアで回すとか、舟で回すとなるとその回し方がビジネスモデル特許になる、ということではないかなあと。
 講師の方はブレインストーミングにはボケと突っ込みが大事だなどと関西人の風上にも置けないようなことをいうとったので文句はあるまい。それに多分この人今後このネタを使うだろう。それはね、本人がプロとして多分ずっと使っていたネタをわずか数分で超えられてしまったわけだから、少々むかついているかもしれないが。

 なお、寿司ネタの価格を皿の色で分けて、会計の労力を簡素化するというのは、つまり絵皿は高く金皿は更に高い!というので直感的に行えるようにしたというのは、ものすごーい業務効率化アイディアであり、自然法則を利用しているともいえるので特許の対象になりそうだなあと思うのだが、こいつは微妙らしい。

 自分でもよく考えつくなあと思う。プロがずっと使っていた例をあっという間に超えたのだから先方も少々傷ついたかも。まあこれは僕とある程度話をした人の半分くらいは感じているかな?分かりやすい陰口を無関係なところで叩いてくれる。堂々と文句を言ってくれればいいのに。だったら「5分で考えつく頭を僕は数十年かけて作ってきたんだ」と納得いくように答えてあげられるんだがな。僕にこう言ってくれる人がいたら、僕は逆に爽快感を感じるだろうなあ。

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