もっともドラえもんっぽいひみつ道具、3Dプリンタなんてのを遅ればせながら見てきた。広告ネタ、目次へ
コピー機が故障して、見ると部品が一つ割れただけ。結局保守の人を呼んだがメーカーサイトから部品のデータをダウンロードして3Dプリンタで作ってやれば済む、なんてことになれば便利だろうな。その場合保証の問題が発生するが、当社純正の3Dプリンタで作れば保証範囲内、ということでコピー機メーカーがシェアをバックに販売をのばす、なんてのもありかな、と思いついたところ、丁度量販店でデモをやっていると知ったので行ってきたわけだ。プリンタメーカーとコピー機メーカーはかぶっているが、3Dプリンタメーカーとは今のところかぶってないのは適当に無視。ブラザーあたりが3Dプリンタ作ると似合いそうだなあ。3Dプリンタの仕組みはいちいち書かないが糸のような細いプラスチックを柔らかくして空間を埋めていくわけだ。糸で形を作るなんていかにもブラザーの得意技ではありませんか。昔の特許が生きるかもしれないぞ。3Dプリンタの特許は米社に押さえられてますが、対抗できるものを二つ三つはもってそうだ。
デモ機は言ってみれば安物で、型を起こして作れそうなものしかできないというもの。良く見ると糸状のプラスチックの接合跡が見えて、ひどいときには隙間があったりして、前途多難なイメージ。まだまだ普及には遠いようだ。
しかし見せてもらったからにはおみやげを置いていくのが私。
「デモ用として超小型の縄文土器を作ってもらえませんか。作り方としては円柱状の材料を曲げて重ねてゆくのだから、縄文式土器と同じでしょう。そんでもって縄文式土器と並べて『ものづくり日本の原点』とでも書いておくと、見ている人への訴求力が出て急に親しみやすいものとなるし品質自体も良さげに感じるでしょう」。
説明の人にどこまで通じたか不安である。今のところ多品種少量生産、しかも時間とコストがかかるという3Dプリンタ。普及を目指すのであれば需要を作らないといけない。スピーカーキャビネットとか作ってみたいんだけどね、それに耐えられるものとなると数十万ではきかない。ちょっと高価すぎるおもちゃだ。今10万円台のもので何を作らせるか。せいぜいオリジナルアクセサリ程度のものしか作れないぞ。するとだなあ、やはりブラザー得意の「刺繍」に類似した方向になるわけだ。編み機を売りまくったときのノウハウはまだ残っているだろう。「糸」を重ねるという点でも蓄積がある。しかし、色が・・・。3Dプリンタから取り出したサンリオ系のマスコットにプラカラーで色を塗る主婦というのはどうも想像しにくい。初音ミクに色を塗っている男性というのは容易に想像できるのだが。