みまもり体重計

 うちの親は地方在住である。さすがに弱ってきて「みまもり」の必要性も感じる段階になってきた。特に心配なのは体重。腎臓が悪く余分な水分を控えるように医者から強く言われている。とりあえず毎日体重は測定しているらしいのだが、体重だけでいいのかあ?世の中には体重のほかに体水分率を測れる体重計もあるらしい。なるほど、こんなのがあるともう少し詳しくわかりそうだ、便利だな。(健康な人間を前提にして体水分率を算定しているだろうから誤差が生ずるかもしれないがのかもしれないが、それでもないよりましだろう。)
 最近よくあるパターンで「スマホ」連動らしい。つまり体重や体脂肪、筋量、骨量、体水分率の記録がスマホに残る。これは便利かもしれない。

 ということで、試しに我が家で購入。アンドロイドのタブレットはあるのでスマホがなくともこれで何とかなるだろう。
 ものすごーく苦労したが、設定終わり。何も考えなかったらすんなりセットアップできたのかもしれないが、用語がいちいちつまづく。(後で出てくる測定結果も、単位がパーセントなのかキログラムなのか分からん程度にいい加減。)動き出してしまえばなかなか快適。体重計に乗る際に足を置く位置がずいぶんとシビアなことと(国産の体重計はかかとを置く場所が分かりやすかったりするのだが、さすがはおフランス製、見た目優先みたい)、結構長く乗ってないといかんということと、その辺があれである。とりあえず動き出した。タブレットでチェック。少しは痩せる余地がありそうだ。ちなみに娘は「この体重計はおかしい」と主張している。

 わりかしよさげで、かつ自宅でも使いでがあるので、親用にはさらに一台購入することに決定!つまりそれはタブレットをもう一つ買うことを意味する。1台のタブレットで2台登録できるのかもしれないが「ソフトのインターフェースを見ている限り、そんな期待はしない方が良い」。が、セットアップしていて気が付いた「ユーザー登録するとWebに専用のサポートページができるみたい」。ログインすると「まあ、データが見られるわ」。
 ひょっとして親の体重その他、自宅でも確認できる?
 できるとすればこれは大きい。そういうところを使いやすくカスタマイズして、セットアップ手順にも明記すれば需要が生まれるんじゃないかしら。

 実家にインターネット接続環境はあるが(電話替えた時についてきた?)、無線LANはない。以前構築したのだが「線が分からなくなって動かなくなった」そうな。あの程度で混乱するかぁ???と思うのだが、いずれにせよ取っ払われてしまった。(高性能の無線LANルーターは整理を協力してくれたひとへのお礼になったようだ。)今回極力シンプルに、ということで無線LANルータはコンセント一体型で、差せばあとはLANケーブル一本で済む奴を買ってきた。電源アダプタいらないし、USBケーブルでの給電いらないし、安いし、旅行用にもう一個買おうかしら。
 本体はタブレットがないとセットアップできないわけで、タブレットもう一台購入ということになり、今や投げ売り左前の会社製。秋葉原で付属品欠品の特売を買ってくる。格安SIMを差しなおして設定終了。以前のタブレットにあったプリセットの設定を移しただけだが、そこそこしんどかった。ようするに「刺しただけでは使えない」ということ。元々が携帯電話会社ひも付きのタブレットなので、格安SIMのプリセットがない場合はそこそこ苦労するということ。でもそれを何とかする自信があるなら安さ優先である。

 LCCで飛んで帰り、ふうん、結構変わったね。以前は空港からのバス、大手航空会社の到着時間に合わせていてLCCだと不便を強いられたのだが、そこはバス会社としても「お客さん」。市内直通のリムジンが増発されていた。かなり楽になった。
 そうそう、今回初めて出くわして面白かったのが、座席案内の順序。普通は先に機体の奥の人を乗せて、次に前の人ではないですか。ところが今回は「窓際の人」を先に案内していた。座席の間隔が狭いLCCならではの工夫といえよう。

 無線LANは差したら使えるようになった。当たり前とはいえうれしいものだ。さっさとタブレットにアクセスポイントを登録して、あらかじめダウンロードしておいたAndroidアプリから体重計の設定、あっという間に完了。むしろ本体の充電がポイントになりそう。USBケーブル。付属のはそんなに速くない。念のために持ってきた奴を使いました。今度帰省するのはしばらく先になりそうだしね。

 というわけで測定。確かに私より体水分率が10%高い。むくんでいるはずだ。
 この体重計、乗り方も作法があり、心拍数とかを測る関係からある程度長いこと立ってなくてはならない。体重計は乗ったら終わり、の先入観を持つ親にそれを説明するのは大変だが、体重計の「どーでもいい」と思われる機能が役に立った。どこからか「天気予報」を読み込んで表示してくれるのだ。なので「しばらく乗っていると天気予報が出るから」と説明すると、面白がってか分かりやすいからか素直に乗っかってくれるようになった。
 当初、こっちに戻って2日ほど、データが飛んでこなかったので心配していたのだが、天気予報のおかげできちんとデータがとれるようになった。すると「あ、今朝、もう起きたな」と分かる。毎朝電話はしているが、客観的に起きて歩いている様子が分かるものがあると、割と安心である。

 父親は若干窮屈かもしれない。なにしろ水を飲みすぎると翌朝息子から「水分取りすぎ!」の指摘の電話がやってくる。本当は有りがたいことだ、と捉えてくれていると思うが。

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