オリンピックで優勝したら秋田犬を買ってあげる、ザギトワの両親の約束は守られることはなかった。それを聞いたどっかの団体が秋田犬をザギトワに直接贈ってしまったからである。どうして「ザギトワの両親に」贈らなかった。私は少々怒っている。広告ネタ、目次へ世界一有名となったであろうところの秋田犬「マサル」君は、さらに商業主義に走り寝具メーカーと契約、宣伝活動に従事することになった。(ザギトワ本人の出るマギカのCMだと商業主義の前にその完成度に感動して何も言えない。最後の1ピクセルまで詰めたんだろうなあ、あの編集。ザギトワ自身生で見たことがあるが、3回転ジャンプの風切り音が3階席まで聞こえてきたのはさすが。)
確かにマサルはかわいいが、どうしても商業主義が鼻につく。とネガティブな方向でかの布団を見ていたのだが「ひょっとして、これ3Dプリンタで、作れない?」
プラスチック製の紐で中空構造を作ることにより、弾力と支持力をいい具合に両立させている。3Dプリンタが行う「積む」構造ではないが、紐一本をうねうねと曲げてゆくわけだ。素材と時間(硬化剤?)によっては何とかなりそうだ。(そういうプラスチックの「紐」を成型することができたのがこの会社の技術だろうから一瞬で真似の仕方が分からなくとも恥ではなかろう。)
さすがにマットレスは大きすぎるが枕なら。
つまりこの構造だと「人のアタマに合わせて」成型することが「かなり」容易である。頭の形をスキャンして、それに合わせた枕を一個一個製造できる。人による硬さの好みはあろうが、硬さなんて〜そのう〜枕の形がピタリ合わないからバッファーとしての好みの差が多くを占めているんでしょ。あと寝返りの頻度かな?形が完全に合えば(形分かれば重さもだいたいわかるだろうしい)、弾力なんてほぼ一定でしょ。低反発枕なんて「頭の形に合わせて沈み込みますから、あとはお客様がその位置をキープしてください」って逃げにしか思えない。首が凝ってかなわんわ。「ぴったり合わせる枕をお作りします」なんて店があるが、正直行ってがっかりした。寝かされた状態で「今、真上を向いていますか?」どうやって判断しろと。基準がないと分からない。真上に棒でもたらしてくれれば分かると思うが、先端恐怖症の人には耐えられないので店としては提供できない。ようするにお客様に合せた枕を提案することすらできないのだ。(お客様の試行錯誤に付き合うことができる程度。)
が、頭を測定して、この会社の技術でそれに合わせた枕を整形すれば極めてシンプルに「作れる」。この考えをまとめるまでにモノを見てから1分近くかかったが、実際にその製品を開発した人なら作っている途中に思いつけることだろう。でもやらないってことは元々技術的にできないのかな?
ひょっとして怒っちゃったのかもしれない。「おれはこの技術を、犬のベットのために開発したわけじゃない!」