習近平、国賓訪日ドタキャンへ

 せっかくエープリルフールネタとして書いていたのに、延期になってしまったじゃないか。どうしてくれる。とりあえずアップしますけど。

 習近平の来日を控え、マスコミの観測がいろいろなされている。
まず安倍首相には、今回の武漢ウィルスでいたずらに中国人の入国制限などせず、武漢封鎖などの対応策を中国が行うたびに一呼吸おいて国内向けの対策を後追いで実施し、中国の顔を立ててくれたことに対する感謝の意を示すのではないか。
 天皇陛下との会見で今回の武漢ウィルスのお詫びをするにちがいない。
 さらには国賓として招かれた以上はお土産を持ってくるのは当然で、ODAの借款の一括返済に加えて、(名目はいろいろと修飾が付くだろうが)日本の景気後退への補償金として1兆ドルを無償援助くらいは当然であろう。

 確かに日本が中国の冊封体制に組み入れられていたのは事実だが、あれは朝貢のお礼としてその数倍に値するお土産を持たせるのが慣行であって、朝貢権というのはとんでもない利権であったわけだ。日本はODAやその他技術協力、投資でさんざん朝貢してきたわけであるから、1兆ドル程度の返礼はむしろ遅きに失したとさえ言えよう。武漢ウィルスというのはよいきっかけになったと思う。

 私が心配しているのは、このマスコミの盛り上がりが日中両国の友好に水を差すのではないかということである。ロシアの大統領エリツィンの来日が予定されていた時「手土産に北方四島を変換するのでは」という論調でマスコミが盛り上がったのがお気に召さなかったらしく、「すべての責任は日本にある」とドタキャンしたという前例があったからである。
 しかしエリツィンは2000年問題に恐れをなして1999年の大みそかに大統領を辞任した小心者であったことを考慮に入れるべきであろう。習近平はさすが大国のトップにふさわしく「1兆ドルなんてことは言わない、10兆ドルだ」と太っ腹なところを見せて我々の度肝を抜いてくれるに違いない。
 逆に受け取った日本側の人物が妙にせせこましく動いて国家の品格を世界的に下げてしまいそうでそっちのほうがあとに残す影響は大きいかもしれない。

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