サージカルマスクは洗って再使用すると効果がどっと落ちるそうな。広告ネタ、目次へ
理由はウィルス花粉をキャッチしている静電気が消えるからだとか。
本がなければ作ればいい。じゃなかった静電気でウィルスや花粉を吸着するフィルタを作ればいい。
ようするに「エレキテル」を内蔵したフィルタを作るといいのだ。
しかしながら、この文明社会において手回しで静電気を起こすなどというアナクロなことをするのははばかられる。情報化社会のトレンドとしては「USBで充電でしょ」。
というわけでサンコーレアモノショップに…ってこのネタ連投だな、ということでやめた。
時代は「エコ」自然に起きる静電気を使ってこそ現代社会の問題を解決するにふさわしい。(ものはいいようである。)では静電気はどうやったら起こるのか、髪の毛を下敷きでごしごしやるといいのは経験的に知っているが、フィルタを髪でごしごしやってマスクに入れるのはどう考えても衛生的ではない。というわけで調査開始。フムフム、起こりやすい素材というのがあって、プラスとマイナスに分かれるのね。イオン化傾向かオノレは。というわけでできるだけ対極の素材を重ね合わせるといいということになった。プラスに帯電しやすいNo1(当社調べ)の毛皮だと息ができないから2番目のガラスを採用できないものか。うーんと、ああ換気扇用フィルターでグラスファイバー素材があるわ。これは使えそう。マイナスに帯電しやすいのと組み合わせるとすると、ポリエチレン?アクリル?100円ショップに行くと今度は「ポリエステル」の換気扇フィルターが売っていた。つまりグラスファイバーとポリエチレンの換気扇フィルターを組み合わせると「空気が通りやすく静電気が起きやすい」はずである。ただしグラスファイバー、ある程度まとまった数でないと売ってくれないのよね。網戸用のネットも考えたんだけど。
というわけで妥協。ポリエステルとナイロン。恥を忍んでナイロンストッキング買ってきたよ。ポリエステルの上にナイロンストッキングを切り裂いた布をかぶせて、ゴシゴシすれば・・・おお、置いただけでまとわりつくほどには静電気が発生したぞ。とりあえずこのまま重ねて、マスクに入れて、さあ実験開始。
さすがに2時間も使うと「静電気起こってます」感がなくなるね。改良のために考えられるのは呼気で湿気にさらされ続けても静電気を保つようにすること。あるいは日中静電気を供給する方法を探ること。となると撥水素材を使いたい。
ポリエステルの撥水加工をした風呂敷があるようで、これを使うといいかも。しかしコーティングしているものが何かわからないというのが不安。ナイロンだとナイロンオックスという撥水加工の生地もある。これはアクリルコーティングと書かれている、帯電しやすさは十分なので採用するとしたらこっちかな?しかし目が詰まりすぎて息が通るかどうか不安。抵抗が大きすぎて横から空気が通るようになるとフィルタとしては全く意味がなくなる。しかし目の粗い撥水加工生地なんてあるわけ・・・ありうる。のれん。やはりポリエステルですか。重いのが難点だなあ。
ポリエステル&ナイロンのコンビを見ていると、これだけ静電気が起きやすいのなら、息を吸ってはいてのときにフィルタが揺れる程度の動きで、静電気が供給され続けるのではないかしら。呼気による振動で静電気が起こってくれればいいのですが。少し角度をつければ空気の動きを受けて羽のように動いてくれないかなあ?洗っても大丈夫かしら。先行する製品はないようですが、三菱電気が空気清浄機に静電気を使うというアイディアを発表しております。ブラシでゴシゴシして静電気を補給するのだそうです。やはりUSB給電は無理があるみたいだ。
今年の夏の「自由研究」のテーマくらいには使えそうだ。動機「マスク不足に対応して、花粉やウィルスを吸着しやすいフィルタを作りたい。」実験としては、そうねえ、水槽をフィルタで区切って片方に線香を立てる。煙の動きで、フィルターとしての効果を視覚的に判断する、でいいかな。
とりあえず、お休みに針と糸でちくちく縫ってみました。あたしぶきっちょなんだけどね。針に糸を通すのは少しだけ上達しました。
比較実験としてやってみたいのが縦糸アクリル、横糸ウールで布を織り(強力に静電気を起こす組み合わせのうちこれを選んだのはアクリルで毛糸の代用品を作るから相性がいいだろうというその程度の理由)、その際にちりめん加工を施せばいいのでは?こうすると呼気を受ける面積が広がり、凹凸があるのでできたわずかな隙間が呼気の圧力で開閉することにより摩擦が起こる。二枚重ねればさらに良いかも。これで静電気の供給量が増える。となるとうまくいきそう。さすがにこれは設備がないと作れない。
ここまでくるとこの布で外側のマスク本体を作り、呼気の水蒸気を吸収する素材でフィルタを作るという分担のほうがよさそうです。