イギリスは紳士を輸出した、日本は…

 新型コロナの対策、イギリスはとりあえず爆発的拡大から免れている日本をまねた対策をとった。ようするに「検査はしない。かかったらおとなしくしていてね。重病人であれば対処する」という方針を立てたようだ。ここで日本と違うのは、集団免疫を形成する、という着地点を示したことである。イギリス人的にはまさか日本が事なかれ主義で何もしていないだけだ、とは想像できなかったのだろう。(そういう点では情報隠蔽の悪評高い中国政府と日本政府は同類、と先方には思われていると考えたほうがよい。)

 しかしながら、きちんと「政策の方向」まで解説して、国民の協力を得たにもかかわらず、イギリス国内でもまた、感染が広がってしまった。

 では、日本とイギリスの違いはどこにあるのだろう。考えてみた。要するに習慣の差なのだが一言でいうと
「女子高生」
の有無が大きい。
 日本の女子高生は商品を企画すればヒットし、指揮者をやればオーケストラが立ちなおり、国連ではラオスの代表まで務めるという大当たりマルチタレントである。感染症防止の観点から言うと、厚生労働省やWHOが「不要」と力説したマスクを平常時から着用していることが多いし、首相の「一斉休校」という思い付きを形にしたのも彼女らである。(男子高校生は甲子園がどうの、と往生際が悪い。)
 更には彼女らを主人公にしたアニメやドラマがあれば、かならずお風呂に入るシーンがあることからもわかるようにきれい好きである。

 かくして、感染爆発に悩むヨーロッパやアメリカに日本の女子高生を派遣して指南役とすることが閣議決定された。これで武漢肺炎も終息に向かうと思われている。
 各国に女子高生を派遣することは世界を救う点からも重要であることに加え彼女らがセーラー服を着てゆくと、各国の市民、特にイタリア人には好かれるので(セーラームーンは中学生だが)、国益を増すことにもつながるという判断だ。派遣される皆さんも、あえてヨーロッパの感染爆発点、イタリアはロンバルディア地方の中心地、ミラノへの希望が殺到するなど意識も高く乗り気である。WHOを立て直したい、とジュネーブに集団で行きたいというグループもでてきているようだ。

 もっとも女子高生だけでは荷が重い。きれい好きのためのインフラが不足しているからである。これについてはゼネコンが後追いして、例えば「カラカラ浴場」を再建する、といった必要があろう。もっともイタリア政府、ここは中国のゼネコンに依頼するつもりらしい。こうなることは承知の上ということだ。

 なお、武漢肺炎を小池知事は利用しようとしていたのだが、どうやらこれは半分失敗だったようだ。満員電車ゼロの公約を果たすため、なかば強制的に在宅勤務や時差勤務を奨励する手段として使うのは、道義的には許せないとしても徐々に効果を出しつつある。しかしながら都職員から派遣した北海道知事に命じて検査件数を増やし、北海道の感染者数を多くしようとする意図である。これにより札幌は危ないというイメージを醸成し、東京オリンピックマラソン、やはり札幌はやめて東京に戻そうという世論を形作るためである。この程度のこと、当然計算していないはずがない。

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