基本的にマスクというのはウィルス対策にならない。広告ネタ、目次へ
飛沫の通過を多少防ぐ程度の効果しかない。なので厚生労働省もインフルエンザ防止策として推奨していない。
にもかかわらず新型コロナで妙にこだわる人がいる。うっとうしくてたまらん。
私が提唱した「呼気で静電気を発電する」布地とか、ドームテント型マスクというものが多少は普及していればいいのだが、ぜーんぜん工夫がない。
なので夏になっても「マスクが蒸れる」ことへの対策がまるで進んでいない。ジュコルの一例だけである。
工夫がない奴が夏だろうと冬だろうとマスク装着を勧めて、でも熱中症には気を付けて、と付け加える。一方では空気のよく通る「エチケットマスク」という伊達マスクが流行る。どう考えても健康的とは言えない。なので作った。要するに風通しの良いように、吸気と排気をしてくれるマスクである。
しかし吸気と排気からウィルスを、少なくとも飛沫を取り除く必要がある。
それほど難しくはない。水を通せばよろしい。飛沫は水に溶けてくれるだろう。
連想したのはパスツールの「白鳥の首フラスコ」。あれ?これ単純に首を曲げただけだっけ?小学生の時の記憶によると、管の途中に水があって、細菌は水に吸着される、というのでは?これを覚えていたから、ウイルスの吸着のため水を通すという発想が沸いたのだが。
もうちょっと調べると、ああ、やっぱり水滴にウィルスを吸着させるという発想があったのね。パスツールと同様の実験をした人にシュレーダーというのがいて、この人は脱脂綿に細菌を吸着させるという実験をしたらしい。よし!これで格好がついた。
「細菌の存在を証明した実験は2つある、従来のマスクは微生物を遮断するためにシュレーダーが用いた手法の延長にあったが、私はパスツールの手法に基づいてマスクを再発明した。」
ものすごく大げさだが、間違いではない。簡単に実現しようとすると、息を吐くときにストロー咥えてコップの水に通してブクブク、なのだが肺が疲れる。泡ブクが大きいのでホントに飛沫が溶けているのか気になる。それに吸うときも対策したい。
そうなると当然に目を付けたのは「金魚の水槽にブクブク空気を通すポンプ」。
でも高いのだよ。そこでもっと安い空気ポンプはないかと、
amazonは「連想」を促進する装置である。金魚のポンプから始めて適当にサーチをかけていると、類似商品を提示してくれる。その類似商品の商品名で検索を繰り返す。次第次第に絞れてくる。
2個二千円ちょっとでモーターにポンプがついたようなのが売っている。ぽちった。
電源はとりあえずモバイルバッテリーに頼るかの。100円ショップで充電用ケーブルを買ってきて。
ホースやアダプタ、ブクブクの泡を細かくするやつはホームセンターのペットコーナーで買ってくる。水をためておく容器を何にするか?すごく悩んだ。倒してもこぼれるようなのは嫌だし、あんまり大きかったり重かったりするのも不便だし、100円ショップはイマジネーションを刺激するものが(わりと)ある。見つけたのは「醤油さし」。完全な円柱形がよかったが仕方あるまい。空気穴をふさげば倒しても中身がこぼれない。ついでに手芸用のグルーガンも購入。あちこち目止めしないといけないからね。
届いたポンプを眺めまわしたが「吸気口がない!」どうやら隙間から空気を取り込むという仕様らしい。分解して中身を確認。空気室にドリルで穴をあけてそこに金魚さんのホースをつけるアタッチメントを貼り付ける。隙間がありそうなところはグルーガンでふさぐ。
醤油さしに穴をあけてポンプの排気口を突っ込む。その際穴の周りにグルーガンで樹脂を回しておき接着&隙間ふさぎ。吸気用の醤油さしはもう一つ穴をあけてパイプをつなぐ。
一番苦労したのが、そしてまだ解決してないのがマスク本体。以前は防塵マスクに改造できそうなのがあったのよ。でも今では不織布マスク、つまり従来のシュレーダー式マスクが主流なので、しかたない動作確認と割り切ってN95マスクに穴開けて使ってみるか。
さて、その生まれからして優雅な「パスツールマスク」、最大の欠点は「かさばる」ことである。
モーター二つに醤油さし2つ。細いとはいえホースでつながれるさまはうっとうしい。さらには電池まであるのだよ。しかしこれで人類は飛沫感染の恐怖から解放された。さらには吸気側の醤油さしに氷水を入れておくと涼しいという何物にも代えがたいメリットがある。殺菌力を重視してアルコールを入れる人もいるかもしれない。アロマオイルくらいにしておきましょう。
ただ何よりの問題点は「ポンプが小さくて呼吸する空気をどうやら必要量送り込めない」。このポンプ6V定格で12くらいまで行けそうなのを5Vで動かしているからなあ。