AmazonのカートになんかのはずみでハインラインのSF小説『夏の扉』が入っていたようで、うちの子の元に送られてきた。実はこっそり興味があって読んでいる・・・わけがない。広告ネタ、目次へ
捨てるのもなんだから、ノリはがして裁断して、つまり自炊電子書籍にして暇な時間に読んだ。いやおもしろい。ストーリーは。巧みな伏線。どんでん返しのラスト。SFと思わなければ、であるが。
つまり全然SFっぽくないのである。理由は簡単。
21世紀になったのに、主人公が手紙を出したり、手紙を書いたりしているのである。
ロボット掃除機を予言したのはなかなかである。もちろん現物の方がはるかに洗練されているが。しかしインターネットはどこにも出てこない。
そこにものすごく違和感を感じるのだ。かといってヴェルヌのSF読み返しても、そう違和感ないのだなあ。彼の作品を今から思い返すとものすごくよく作られていることが分かる。
下手に社会科学に踏み込んで、ラノベのテイストを入れると一気に現実離れする。現実が空想を超えてしまったからであるけども。結論。SFに社会科学を入れてはいけない。
しかし、SF作家に誰かインターネットを予測してた人はいないのだろうか?