英語を元の語順のまま理解できるようにしましょう、とかいう目標が英語学習において立てられることが多いが、とおっても即物的に身につける方法を編み出した。広告ネタ、目次へ
元々は日本ユニシスが開発した「読書アシスト」という速読支援レイアウト割見て、英文の構造を教えるのに適用できるんじゃないかと思ったことから始まる。
この調子で英文をインテンドをつけて分かち書きしたのを読ませれば、文の構造がわかりやすく、英文に馴染みやすいのではないかと考えたわけである。
というわけで「かなり英語のできない人間」向けに作ってみた分かち/インテンドのルールはざっとこんなもの。
というわけでケインズの一般理論の第一章の2つめの文を分解する。
- 意味の成立する最小単位で分ける。
- 名詞と動詞は同一のインテンドとする。ただしThereは動詞と一体。
- 並列するものは接続詞も含めて同一インテンドにする。
- 前置詞はそのたびごとに見やすいように、ただしto不定詞は動詞の側。
- 挿入は()、位置を表すものは[]、時間を示すものは{}で囲んで「いざとなれば読み飛ばしてもなんとかなるよ」のサインとする。
- 代名詞が語順で前に来る場合は<>で挟む。これをやると熟語を一行に持ってこれる。
最初読んだ時に背筋がゾクッと反応した among which という部分が分かれてしまって感動も台無しという感じがしなくもないが、いかにも英語になれてない人を念頭に組み上げたルールだ。さらにはandで繋がれたものがわかりやすいように前置詞で改行してインテンドを増やすという無駄をしているのもそのため。仕方がない。
The object of (such a) title is to contrast the character of my arguments and conclusions with those of the classical theory of the subject, upon which I was brought up and which dominates the economic thought, both practical and theoretical, of the governing and academic classes of this generation, as it has {for a hundred years} past.この方法でVOA learning Englishの記事を整形して多聴多読をアシストしている。プログラミングによる自動化はあきらめた。が、そのおかげで嫌でも頭から英文を読んで係り受けを推測することになり、あっという間に慣れてしまった。「いちいち日本語に訳すのがめんどくさい程度に」。そりゃあたしはある程度そのへんできている人間だから、ってところはあるがほんの一週間で相当上達したような気がする。もちろんこれには「日本で報道されない(報道できるところまで進んでない)新型コロナワクチンの海外での事情がわかる」ということで集中的に読んでいることも有るだろう。更に言うとある程度「コロナ」というテーマが決まっていると文体も似てくるので推測しやすい、ということもある。「ナンタラカンタラさんは、どこそこ大学あれこれ研究所に勤務してますが、こんなこと言ってます」。このパターン多い。
なわけで、おすすめです、この勉強法。当面の個人的目標はニュースを話す速度で、つまり聞きながらまず改行できるようにすることである。
しかし恵まれた時代になったものだ。アーティクルをコピペしたあとは[Ctrl]+[→]と[改行]キー、更には[tab]キーor[BackSpace]キーを叩くだけでできるのだ。あたしの高校時代ならまず「ノートがもったいない」ので思いつきもしなかっただろう。余白がたっぷりあるので、いろいろ書き込みやすいという長所に気がついたとしても。