英語を前から読み下す練習法

 英語を元の語順のまま理解できるようにしましょう、とかいう目標が英語学習において立てられることが多いが、とおっても即物的に身につける方法を編み出した。
 元々は日本ユニシスが開発した「読書アシスト」という速読支援レイアウト割見て、英文の構造を教えるのに適用できるんじゃないかと思ったことから始まる。
 この調子で英文をインテンドをつけて分かち書きしたのを読ませれば、文の構造がわかりやすく、英文に馴染みやすいのではないかと考えたわけである。
 というわけで「かなり英語のできない人間」向けに作ってみた分かち/インテンドのルールはざっとこんなもの。

 というわけでケインズの一般理論の第一章の2つめの文を分解する。
The object 
	of (such a) title 
is 
to contrast 
	the character 
		of my 
			arguments 
			and 
			conclusions 
	with those 
		of the classical theory 
			of the subject, 
			upon 
				which 
					I 
					was brought up 
				and 
				which 
				dominates 
					the economic thought, 
					both 
						practical 
						and 
						theoretical, 
						of the 
							governing 
							and 
							academic classes 
								of this generation, 
				as 
					it 
					has 
						{for a hundred years} past. 
 最初読んだ時に背筋がゾクッと反応した among which という部分が分かれてしまって感動も台無しという感じがしなくもないが、いかにも英語になれてない人を念頭に組み上げたルールだ。さらにはandで繋がれたものがわかりやすいように前置詞で改行してインテンドを増やすという無駄をしているのもそのため。仕方がない。

 この方法でVOA learning Englishの記事を整形して多聴多読をアシストしている。プログラミングによる自動化はあきらめた。が、そのおかげで嫌でも頭から英文を読んで係り受けを推測することになり、あっという間に慣れてしまった。「いちいち日本語に訳すのがめんどくさい程度に」。そりゃあたしはある程度そのへんできている人間だから、ってところはあるがほんの一週間で相当上達したような気がする。もちろんこれには「日本で報道されない(報道できるところまで進んでない)新型コロナワクチンの海外での事情がわかる」ということで集中的に読んでいることも有るだろう。更に言うとある程度「コロナ」というテーマが決まっていると文体も似てくるので推測しやすい、ということもある。「ナンタラカンタラさんは、どこそこ大学あれこれ研究所に勤務してますが、こんなこと言ってます」。このパターン多い。

 なわけで、おすすめです、この勉強法。当面の個人的目標はニュースを話す速度で、つまり聞きながらまず改行できるようにすることである。
 しかし恵まれた時代になったものだ。アーティクルをコピペしたあとは[Ctrl]+[→]と[改行]キー、更には[tab]キーor[BackSpace]キーを叩くだけでできるのだ。あたしの高校時代ならまず「ノートがもったいない」ので思いつきもしなかっただろう。余白がたっぷりあるので、いろいろ書き込みやすいという長所に気がついたとしても。

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