日経平均がバブル期の史上最高値を超えて4万円台となった。広告ネタ、目次へ
日銀短観あたりと見比べると過熱しているような気もするが、こういうときでも「もっと上がるよ」と理屈をつけるのも一度やってみたかった。
バブル期の最高値は1989年末。ドル高基調で1ドル=144円。ドルベースの日経平均株価は270ドル。現在は1ドル=150円だから269ドル程度。
株価の上がり下がりはフローで見ると外国人買いで決まるから、重要なのはドルベースでの株価である。つまり、まだ最高値を更新していない。最高値を基準としても上がる余地があるということだ。1989年初頭の昭和天皇崩御が株式市場に自粛ムードをもたらし、当年の株価は弱含みから出発した面も否定できないことを考え合わせると、潜在的な株価はさらに上に行けたかもしれない、であれば今後とも最高値を更新する可能性は十分にある。
さらに国策としてNISAを拡充している以上、株価を下げることは国家として行えない相談だ。現政権の基盤が緩くなっていることを考えると絶対に守らねばならないであろう。ここでバブル期とは異なり日銀が積極的に株を買い入れて下支えする制度が作られ、実績を積み上げているということを鑑みれば、事実上の「株価国家保証」が行われているとさえいえる。合衆国の利下げで円高に振れること、ダウ平均株価が下落することが唯一の懸念材料であるが、合衆国以外からの外国人投資家も増えており、さほどの下げ要因とはなるまい、というのが観測筋の見方である。
人のゆく、裏に道あり、花の山(死語)