パソコンを父親向けにセッティング(その1)

 よくある話であるが、定年を過ぎた父親がインターネットをやりたいそうだ。
 ともかくWWWと電子メールとインターネットの区別を丁寧に説明すると、どうやら分かったようであるし、むしろ仰天するほどの鋭い理解を示したので(あー、さすがわが父)、感激してしまい。パソコンを一台買わせていただいた。ちなみに機種はCompaqのArmada1500cである。選定理由は「安いオールインワンノートだったから」。
 今となっては中途半端な12.1inchTFT液晶も、800×600という解像度を前提とすれば文字が大きくて読みやすくなるはず。いきなり切っても大丈夫な電源スイッチもある。プログラマブルキーも4つ備えている。モデムはカードモデムがあまっているしまあ液晶の質も悪くない。それなりに気に入っている。
 マウスも気を遣った。もちろんMicrosoftの光学式マウス。割と手が大きいので小ぶりのマウスではかえって疲れてしまうだろう。握りの大きなMicrosoftマウスがいいはずである。さらに「マウスのボールの掃除などするわけがない」ので、高いけれども光学式マウスにした。これだと「マウスパッド」というものの説明をしなくてすむというメリットもある。

 これで適当なプロバイダにオンラインサインアップして、メーラーとブラウザの設定をしてやれば終わりなのであるが、今回はそうは行かない。私は関東、父は四国。近くに住んでいれば何か問題が起こる都度説明していったのでなんとかなるのであるが、そういうことができないのである。
 そもそもプロバイダ選定からして困難である。うちの親はクレジットカードなど持っていない。かといって毎月支払いの手間を取らせるのも心苦しい。アクセスポイントは田舎にもなくてはならないし。。。というわけでDION。電話代込みという料金体系。DDIの料金といっしょに払えばいいというのは、親にとっては楽であろう。こちらとしても全国共通アクセスポイント。こちらで行った設定をそのまま使えるというのは心強い。

 あとは、どうやって誤操作させないか、操作を簡単にするか、である。
 これはもう、必要ないものをアンインストールして、直接起動することがないものをスタートメニューやデスクトップから削除して、の連続につきる。Windows98に勝手に入っているプロバイダへのサインアップはことごとくアンインストールの対象となりスタートアップメニューもばっさばっさと切捨てとなった。

Windowsファイル
アンインストール
OutlookExpress
インターネットツールすべて
オンラインサービスすべて
通信、ダイアルアップネットワーク以外
ツールバーから削除 InternetExplorer
ActiveChannel
デスクトップからアイコン削除 MSN
インターネットに接続
オンラインサービス
Armadaクイックリファレンス
Compaqインフォメーションセンター
スタートメニューから削除 InternetExplorer
MS-DOS Real ModeのLS-120.txt、キーボード設定の変更
 もちろんここまでは「デフォルト設定から削除したもの」である。

 自分向けであれば、OSの安定性、ウィルスへの耐性を考えて、ie-offでIEをレジズトリ的に切り離すのであるが、そうなると画面がデフォルトとは変わってしまい、市販のWindows解説本と照らし合わせた際、父親が混乱するのはわかりきっているので、間違えて立ち上げることはないだろうと思われるようにするにとどめざるを得なかった。

 アプリケーションは何を入れるか?まずはブラウザとメーラー。ブラウザはネットスケープナビゲーターしか選択の余地がございません。でもナビゲーター本体だけというのはもうないんですよね。全部コミュニケーターになってしまっている。コミュニケーターはあのメーラーがうざったいんですよ。父親は目が悪い。あんな小さなフォントでデザインの悪いメーラーなんぞ使えるわけがない。
 そんなわけでメーラーは別に探す。AL-Mailが単純そうで気に入ったのですが・・・もうひとつの用件とバッティングしてしまいEdMaxになりました。

以下、次号

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