父親用パソコンを購入したものの、アプリケーションになにを入れるか。結構悩みの種だったりする。コンピュータネタ、目次へ
インターネットクライアントとして使いたいというだけであっても、ブラウザとメーラーはもちろん、その他あった方が便利なものというのがある。具体的にはプラグインの類と、ファイル解凍ツールである。そのぐらいのインストールはお願いしたくもあるが、父親にやれというのは、あまりに酷である。そんなわけでポピュラーなものはこちらでインストールした。
プラグインとしてインストールしたのは圧縮解凍ツールとしては
- RealPlayerG2
- Acrobat Reader
- ShockwaveMovie
- Flash
- QuickTime
まあこんなものであろうか。といいながらフロントエンドはLhasaしか入れていなかったりする。DLLは不要の奴である。
- unlha32.dll
- unzip32.dll
- tar32.dll
- cab32.dll
tarとgzipも入れておこうかなあ。しかしこれをやるとマニアックになりすぎてしまう。さらに電子メールで送られた添付ファイルを見るために「自在眼」をインストール。展示会で安く売っていたので使いもしないのに買ったものである。とりあえず添付ファイルを開くのには使えるだろう。マクロウィルスが発症する心配もない。
あとは衝動買いしてライセンスが余っていたLotusSuperOffice2000なんぞが入っている。これは私のデスクトップではCD−ROMが読み込めずインストールできなかったのでそのままほっぽっておいた。ユーザー登録もしていないので、問題はなかろう。さて、必須なのはScriPlayerPro32である。Windowsオペレーション自動化ソフト。これでスクリプトを作って「ボタン一つで、ダイアルアップ接続&内部時計合わせ&ブラウザ起動&ブラウザを落とすとメール送受信&ダイアルアップ切断」ができるようにした。
もちろん「ボタン一つでメーラーが立ち上がり、新規作成画面になってアドレス帳を開く」というパターンもあるし、「ボタン一つで、ダイアルアップ接続&メール送受信&ダイアルアップ切断」ということもできる。
このへんのスクリプトがほしいといわれる方は、送付いたしますのでメールをください。
ScriPlayerPro32は1年以上前に2000年対応テストを自動化するという野望に燃えて購入したのだが、全然使い物にならず(フォームに入力するという作業をやってご覧なさい、まるで動いてくれませんぜ)、スクリプトをテキストに書き出せば読み込むこともできないというかけ声倒れの仕様に「金かえせー」と思いながら、さすがに捨てずに置いていたためライセンスが余っていたのである。それでも譲渡しちゃ駄目よ、とはAIソフトも言いますまい。あ、実行環境の再配布は自由だから言い訳しなくて良いのか。ちなみにAIソフトのイメージキャラクター小川範子さん。とてもはまっていると思います。
まあ、ここまで作り込めば、いくら父親でも何とかなるであろう。ともかく、父親はワープロ専用機なら十数年使い続けておりキーボードアレルギーではないということだけは安心できる。
ちなみに、こんな風に余っているライセンスって、結構多いんじゃないでしょうか。我が家にはまだまだあるでよう。特にMicrosoft Windows。インターネットで電子メールを使うためには、メーラーが必要。当然OutlookExpressなんぞ使うわけにはいかない。そこでいろいろなメーラーを漁った。条件は「ボタン一つで送受信処理」ができること。メーラーにも「自動化しやすいメーラー」と「自動化しようのないメーラー」というものがある。
電信八号は、メール作成時、宛先を指定するのが大変。(右クリック必須のようだ。)
EdMaxは、立ち上げただけでは送信待ちのメールを認識してくれないという問題がある。(マウスでつつけば済むことだが、せめてキーボードで指定できないと全自動オペレーションは不安だ。)あちこち設定してなんとか自動化できるようにしたものの、やはり予期せぬ動作をすることがある。
AL-Mailはメールがないときはダイアログボックスを表示し、ある時は何も出ないというふうに結果の戻りが定まらないのでメールサーバーとの接続が切れたということが、イベントとして把握できない。メール送受信中も、メール送受信のメニューが無効にならないので、そこからもわからないのだ。
Shuriken,WZmail,Eudraあたりも見てみたが全自動は大変そうだ。結局、仕方なくEdMaxフリー版をカスタマイズしてなんとか使えるようにした。そうこうしているうちにBecky!の作りが丁寧でなんとかなりそうな気がしてきた。メールの送受信設定も丁寧。ScriPlayerとの相性も悪くない。
そんなわけで結局Becky!を使って送受信を自動化した。技術評論社から解説書が出ているのも良い。
Netscape Mail Dispatcherをインストールして(あ、作者にお礼のメールを出していない)NetscapeNavigatorからBecky!が立ち上がるように設定もしている。あとはc:\windows\tempディレクトリの中身を毎回クリアしてくれるようにautoexec.batを書き直したり、スタートメニューから不要なものを取り除いたり(スタートメニューから起動できるアンインストーラーなんてとてもそのまま残しておけません)、いろいろやりました。いつ何をインストールしたか。どういう設定にしたか。メニューを同カスタマイズしたかという記録はきちんととっており、結局100行を超えました。
あとは解説書を自作。とりあえず電灯線と電話線とマウスを繋ぐやりかた。電源の入れ方、電源の切り方。インターネットの接続方法。写真入りの解説をワープロで作ります。
つづいて、Windows98、Netscape、Becky!の解説書をそれぞれ一冊づつ。これは市販品です。でも書き込みびっしり。このページは上級者向けだからとりあえず読み飛ばして良い。ここの設定はこう変えた。と殆ど一ページ毎にコメントしたりして。
極めつけは、操作解説ビデオの自作。なお、マウスの持ち方と、クリックの仕方のインストラクターはうちの娘(一歳半)です。
で、ようやく宅急便で発送しました。父親の誕生日には間に合いました。アフターサービスは、毎日のように送る孫の写真入りメール。
無料メールマガジンも登録させてもらいました。父親の仕事関連です。もうひとつアフターサービスがいるなあ。Windows Scripting Hostを無効にしなければ。ラブウィルスに限らず、あんなものが動いてはたまりませんからね。
しかし、私が指摘したようなことに気がついている人って本当に稀なんですね。今朝、週刊アスキーでトレンドマイクロの誰かが偉そうに対策を呼びかけているのを読んでちょこっと腹が立ちましたぞ。というのは、コマンドライン版ウィルスバスター(vbscan.exe)では今回のワームを検知できませんし(vbsファイルを読み飛ばす)、ウィルスバスター98のデフォルト設定でもvbsファイルをチェック対象といたしません。
きちんと仕事してほしいものです。少なくとも[検索]-[手動検索]の検索オプションをいじらなければならないというアナウンスはするべきでしょう。しかもトップページにででーんと書かなくては。なのにパターンファイルだけアップデートすればよいような書き方をしている。(ついでに拡張子JSのファイルもチェック対象に加えておきたいですね。)それはさておき、この父親のパソコンが大変な波紋を、、、呼びそうです。