パソコンを父親向けにセッティング(その3)

 父親がパソコンを抱えてやってきた。実は父親に発送してから、そのパソコンを見るのはこれがはじめてである。
 父親が自分でソフトをインストールしているということはまずないが、こちらがインストールしたソフトを使えていないということはいかにもありがちで、今回も最初の質問は「(ワープロで)字を大きくするのはどうすればいいんだ」であった。

 気にしていたのはウィルスチェック。MicrosoftOfficeは入っていないし、OutlookExpressは外したし、常用ブラウザはNetscapeだから、比較的耐性は高いだろうが、ワクチンソフト一つ入れていないというのはやや問題。
 TRENDMICROのウィルスバスターをどこからかコピーしてきて入れても、文句を付けられることはないが、父親は一応公僕(責任ある立場)なので(^^;それはまずいなとNortonAntiVirusを買ってきてインストールした。なぜかバージョンは5.0である。つまりEudoraProを買ってきて、バンドルされた奴を使っているのである。多分問題はない。クレームを付けるなら、約束通りEudora Liteを出してから言ってくれ。>クニリサーチ。
(私は、Eudoraが無料化されると信じて、Niftyの発言をEudoraに変換するプログラムを書いたんだからね。もちろんフリーで公開している。自分で書いたフリーのプログラムを使うために有償でプログラムを買うというのはどうしても気分的にしっくりしないものがあるが、まあこれはがまんしよう。)
 もちろんウィルスパターンファイルは最新版を落としてきた。チェックするファイルはもちろん「全部」。デフォルトではラブウィルスを見つけることはできそうもない。
 また、当然のことながらWindows98ではデフォルトでインストールされているWindows Scripting Hostは外している。(あれだけの騒ぎになったのに、この前みたNTベースの監視端末のデスクトップにインスタントメッセンジャーとVBSファイルが堂々と置かれていた。開いた口がふさがらなかった。せめてIMのアイコンくらい消せよな。このマシンの担当者、かつてZAK使ってこのパソコンでは監視以外のことをできないようにするっていってなかったかあ。)

 今回、父親に伝授しようと考えていたトピックの一つが「バックアップ」。恐ろしいことにバックアップを今までやっていなかったのである。メールや子ども(本人にとっては孫)の写真が結構たまっているので、これは早急にやらねばならないこと。
 ではまず、何にバックアップをとるかが問題。大したデータ量ではないのでテープなんぞは要らない。ノートパソコンに接続するのは面倒。それに田舎ではメディアも入手が難しかろう。USB接続のZIPドライブが安くなっていたので、これにしようかと思ったが「メディアが高い」のと「私が使ったことがない」のと「フォーマットからして専用ソフトが必要になるらしい」のでぐらぐらしたところに「ACアダプタが必要」なのがトドメとなって却下。USBならケーブル一本で使えます、としてほしいわな。電源コード不要なら、気にすることが一つ減った、ということで間違いなくZIPを採用するところなのだが。
 結局「日本標準」MOになった。三菱化学のドライブが17.800円!PCMCIAのSCSIカードは以前買ったIBMのが余っている。結構安くすんだ。
 ただし、セッティングではちょっと困った。SCSIのコネクタの形状がピッタリいかないのはお約束としても、IBM SCSI PCMCIAアダプタのドライバがWindows98には付属していない。というかPlug&Playが効かない。Windows95では同じカードがすぐに使えるようになったのだが、そういえばWindows98はPlug&Playと宣伝していなかったなあ。β版の特集記事でもインプレスのライターは「ドライバがはじめからついている」と興奮していたし、そうかPlag&Playはサポート外になったのか、と騙されたことに気がつく。
 しかし付属ドライバーを片っ端からあてはめてみて、FutureDomainの旧バージョン用ドライバで認識することが分かる。一安心。

 父親といろいろ話しているうちに、まだDrag&Dropもよく分かっていないようだと判明した。これではMy DocumentsのフォルダをMOにDrag&Dropするとバックアップがとれる、などとは教えてもできないことは容易に想像できるので、MOの接続法だけ教え、あとはデスクトップのアイコンをダブルクリックすればMOにバックアップするように作り込んだ。もちろん自作ソフト「今日のお仕事アーカイバ」を使ったのである。ただしスペシャルバージョン。前回実行日付を覚えてくれており、それ以降更新があったファイルをLHAで固めてくれるというものである。これなら、思い出したようにバックアップをとる場合にも対応できる。
 ちなみにこのバージョンは一般公開していない。というのは仕様がなかなか一意に決められないからである。割り切ってしまえば何とかなるのだが、使う人によっては不満だろう。そんなわけで公開するレベルにはどうしてもならない。
 ちなみに現行バージョンは、当日ファイルのみをアーカイブするというものである。

 結局、父親が一番気に入ったのは、画像閲覧ソフトのようだ。(GVVixを入れている)なにしろ孫の写真が見れるからね。
 まあ、インターネットの思想は分かっているようだからいいか。どこかでインターネットと教育、などについて意見を求められても恥をかくことはないだろう。

 ちょっと残念なのは、父親のホームページを立ち上げられなかったこと。
 今まで父親があちこちでしゃべってきたものをアップしたいと思うのだが、結構興味深く見てもらえると思う。ちなみに一番見たがっている人間は私である。

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