私は、手を抜くのが好きである。コンピュータネタ、目次へ
従って、採番や元帳作成、データ登録などの単純な作業の場合はプログラムを書いてやってしまうことが多い。
おかげで、2ヶ月かかりそうな作業が1週間で終わってしまう(プログラム作成時間込み)。気がつくとプログラムやawkのスクリプトが1ヶ月で20本貯まっていたこともある。今のところ私は正社員なので特に問題は見えないが、もし派遣社員だったとしたらどうなんだろう。
委託された事務が、要するにルーチンなのでプログラムを書いてやってしまう。さて、派遣期間が切れた。このとき、派遣先は当然、プログラムとドキュメントをおいてってくれと言うだろう。
しかし契約上、そんなもんを提供する義務はないはずだ。もし、どうしても、と言われるならば「別に金を払え」といいたいところ。
でも、プログラムを書いたのは勤務時間だから、別途料金は払いたくないと先方は思うだろう。しかしこちらの感覚としては、プログラムを書いた時間は委託された事務を合理化して浮かせたもの。仕事が早く終わっているのだからそれに対してどうのこうの言われる筋合いはない。
本当は、どうするのが正しいのだろうか。実は、プログラムを置いていってくれて、簡単なマニュアルまで用意していてくれるともらった方が、とても困ったことになりがちである。
そのプログラムを使うことを前提として業務が回り始める。その分、人員も 所用見積もり時間も削られる。
ある日、事務のやり方が変わる。プログラムを修正しなければならなくなる。
例えソースをもらっても、メンテできる人がいないとすると、、、どうします?コンパイラすらないかもしれません。この手のものはオープンソースにしても、誰も手を入れてくれそうもありませんし。(E.S.R.の例で言えば、丸太を切り出すときの最適化プログラムのようなものだ。)従って「プログラムを置いていってくれ」と頼むのはよくない。
逆に派遣社員側は、できるだけリテラル定数を埋め込んだプログラムを作って置いてゆくべきであろう。部長の個人名とかをプログラム内部に持つことができれば申し分ない。かならず後で修正を頼まれることになる。そのときはいくらかお金をくれるかもしれない。で、この調子で顧客が増えれば、ITコンサルタントとかいって独立できるかもしれない。
お金を払う方だって、昔のツールを直してもらう費用、よりも、ITコンサルタントを雇う費用、の方が予算もおりやすいであろう。