住友商事が、電子商取引に動画を使うらしい。コンピュータネタ、目次へ
例によって、無駄なビットをインターネットに流すんじゃない!と反射的に文句を言いそうになったが、ひょっとして・・・と思った。これって賢いんじゃないだろうか。
ビジネスにインターネットを活用しようとするとき、ビジネスの視点からいちばん問題となるのは、パケットがいつとぎれるか分からないことに代表されるインターネットの不安定さである。とりわけダイアルアップユーザーなどの場合、キャッチ落ちなんてのまで考えると、普通はどこかで回線が切れるものである。そういうインフラを前提に電子商取引など、商業ベースではとてもできるものではない。
ところが動画配信を受けるだけの回線を持っているところであれば、それは恐らく高速専用線であろうからそういった心配は随分減る。そうか、電子商取引に動画を持ち込むということは、貧弱な回線しか保有しないものを予め排除するということか。
インターネット時代の信用は、まず専用線の質で決まるということかもしれない。さらに言えば、動画をストリーミングで流しているとすれば、回線異常があれば動画が止まるわけだからすぐに分かる。少なくとも分かるはずだ。「言った/言わない」の議論になったとき「動画がつつがなく送られていることを確認したか」どうかでどっちが気がつくべきだったかの判断はつく。
えらい!かしこい!!>住友商事。と思ったところで、上でリンクしている住商の発表を見たが・・・???そんなこと全然考えていないみたいね。なあんだ。でも、ストリーミング受信がとぎれたかどうかを後で検証できるようにログをとっておく機能を作り込むのは、今からでもそんなに大変ではないよねえ。もちろん改竄から防がねばならないから、ログは暗号化するか?データベースに入れてガードするか?データベースでガードするとすれば「電子商取引で広く使われている業界標準データベース」と言いたくてたまらないMicrosoftが大喜びでやってくれるでしょう。しかし、WindowsNTで動画配信と電子商取引をやるの?ホントに?大丈夫?あ、そうそう、住商はこれをNECやMicrosoftと共同でやるんだってさ。
なお、電子商取引に動画を使うことに対してビジネスモデル特許をとっているそうな。そうかあ、じゃあ、ここで私が書いたことも私がビジネスモデル特許をとってしまえば、お金払ってくれるということね。いや、めんどくさいから特許とるなんてことはしませんが、弁理士に知り合いはいないしなあ。でも、そういえば住友商事に友達がいたなあ。そいつにタダで教えてやろう。でもあいつのメールアドレスなんだっけ。
忘れたので、Webページにアップします。(^o^)おーい、みてるかーい。