夏休み特集!!プログラマの宿

 ようやく子どものおむつがとれたので、遅めの夏休みを取って旅行に行った。行き先は日本一の観光地、箱根に決めた。観光案内のパンフレットを集めると、よく「湯河原」とセットになっている。うん。これが小説を書く旅なら湯河原にするだろうなあ。いかにも木造の和室で文豪が筆を進めるというイメージがある。同じ温泉地でも、鉄筋コンクリート、バイキング料理、では小説を書くイメージではない。これがシティホテルなら現代作家が推理小説を書いているかもしれない。

 では、と考えた。プログラマがプログラムを書くのに適した宿というのはあるのか。あれば、どういうところなのだろうか。
 まず、ソフトドリンクの補充がすぐにできること。近くにコンビニがあるか、館内の自動販売機のコーラが安いこと。
 洋室であること。そしてソファがあること。ソファがあればベットは不要。なぜならそこで寝るから。
 24時間営業のハンバーガーショップが併設されていること。

 みなさまも考えてみてください。当方これ以上思いつきません。なぜなら極めつけの話を聞いたことがあるからです。
 場所は香港。
 着いたとたんにパスポートを取り上げる。
 朝、たたき起こして開発場所に直行。
 日中開発場所に鍵をかけてどこにも行けないようにする。
 このプロジェクトが成功したかどうかは聞いておりません。

 これで場所がラブアンだったりすると、さらに気が散らなくてよいかと存じます。それとも香港は労働基準法が管理者優位なのかな?
 人権無視もいいところですが、しかし、プログラマの往復交通費、滞在費は馬鹿にならないはず。期日に間に合わせるためには、それだけのコストを負担しようという覚悟だけは、辛うじて評価できる。プログラマに無理を強いるだけではない。管理側も無理をしている。

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