パソコンを父親向けにセッティング(その4)

 2年半前に買った父親用パソコンの調子がおかしいらしい。
 ディスプレイの表示がモザイクのようになるそうだ。時には起動しなくなったりもする。
 その度ごとにパソコンに詳しい従兄弟に面倒を見てもらっていたのだが、最近頻度があんまりである。もう古いしな、と新しいのを買うことにした。(「詳しい」というレベルもいろいろあるが「極端に詳しい」。歴代の愛機TRS-80,PC-9801(無印),PC-98XL,H-98、Windowsは2.11から使っている。夏休みに入り浸って遊ばせてもらった記憶がある。どうもありがとう。このときの経験がものをいって、パソコンのOSはBASICであると、私は長い間信じていた。そのころの認識:OS=ローダー+プログラム実行環境)

 kakaku.comで当たりをつけて、シャープのメビウスが安いな、とWink.digitalに電話をかけて取り置きを頼む。15インチ、1024×768液晶のノートパソコンである。
 が、現物を見て悩む。フロッピードライブがついていない。今だに文豪ミニを愛用している父親にとってはフロッピーはついていて当たり前で、使えないとなるとそれだけで「パソコンであると信じられない」かもしれない。で、聞いた。フロッピードライブありますか?いや店に置いてないんですよ。ちなみに秋葉原で買うといくらくらい?ブランドにこだわらなければ6000円くらいです。6000円足すと隣のが買えますね。SONYのVAIO、15インチ、1400×1040の液晶付きである。普通の人なら迷わずこれを買う。
 が、これでは思いっきり字が小さい。今父親が使っている12.1インチ800×600の2/3である。で電話をかけてみた、時が小さくなるけど大丈夫。いくら小さくてもかまわん。  かくして父親の2代目パソコンはVAIOになった。この液晶だと今のデジカメで撮った画像がスクロールすることなく見える。これはパソコンを孫の写真ビューワーと思っている母親には圧倒的なメリットであろう。まあ母親はSONYファンだしね。
 取り置きをしてもらったにも関わらず、変更に快く応じてくださったWinkの店員さんありがとう。しかしこの値段で、DVDが見れるというのはすごいね。135,000だよ。

で、早速セッティング。

方針1:Windows98に近づける。
 残念ながら今時入手できるパソコンはWindowsXPベースである。こいつは随分と画面の感じやら使い方が変わった。ようやくWindows98に慣れた(はず)の父親がとまどってしまう。ならばと、インターフェースを思いっきりWindows98に近づけた。
  • スタートメニューをWindowsクラシックに
  • フォルダをWindowsクラシックに
  • 画面デザインをWindowsクラシックに
  • 自動ログオン(TweakUI使用)
  • マイコンピュータとマイドキュメンツのアイコンをデスクトップに表示。
  • リムーバブルメディアを入れたときの動作を固定。
いろいろと出来るんだね。
方針2:寡黙にする
 WindowsXPは、個人情報をよこせとか、勝手にアップデートさせてくれませんかとか、とにかくおしゃべりである。Microsoftは親切でやっているのかもしれないが、メッセージの内容が親切とは言い難い。なぜならばMicrosoft謹製の新手の専門用語が理解できることを前提としているからである。そんなものを知らない父親は悩むはずである。
 かくしてインジゲータのアイコンは隠さない。(隠すと「隠れています」のメッセージが出る。)
 レジストリをいじるとバルーンヘルプが出ないようにも出来るらしい。やってみたぞ。
 「重要な更新のお知らせ」も表示しないように出来るとの話だが・・・あれ、そんなレジストリは無いぞ。
 同じ理由により、ブラウザもNetscapeを使わない。時々アップデートを促すダイアログが出るからね。MozillaにするかOperaにするかで悩んだ。ぱっと見、使いやすそうなのがOperaかなあ。しかし広告が出るとまた父親によけいな負担をかけることになりかねない。また、Mozillaの解説書は存在したがOperaの解説本は見たことない、という理由によりMozillaを採用。
 プレインストールのワクチンソフトNortonAntiVirusもうるさいなあ。McCafeeの方が静かですか?
方針3:見やすくする
 ありとあらゆる設定可能な箇所でフォントはTerminal、サイズは12ポイント、太字にする。間抜けではあるが見やすくなった。
方針4:余計な物を省く
 Windows98の場合は徹底して削除したが、削除せずともスタートメニューから削除したので十分かな?かくしてVAIOのプレインストールソフトはWinDVDとPictureGearとNortonAntiVirusを除いて見えなくなった。
方針5:安全にする
 まず「Microsoft Office」をインストールしない。VAIOにはバンドルされていますが、それでもしない。OutlookExpressは削除。InternetExplorerを「いえきる」を使って分断することも考えたが、後述の一太郎がIEのコンポーネンツを使っているようなのでこれは中止。でもアイコンはデスクトップに表示できないようにした。
 WindowsMessengerをアンインストール。
 My DocumentsのフォルダをDドライブに移動。My Documentsのフォルダの実際の位置ってプロパティですぐ指定できるんだね。(知らなかった)
 で、やっとアプリケーションのインストール。まずはJava実行環境。+lhaca。メインの用途「孫の写真を見る」のためにVix。似たようなソフトはVAIOについているが、見慣れているだろうからVix。作者にお礼のメールを出したところちゃんと返事が来たことも大きい。どうもありがとう。(ちなみに私がフリーソフトに対してお礼のメールをもらったら、必ず返信しています。あ、いっこだけ忘れました。ごめんなさい>フリーソフト試してガッテンさん。)
 かな漢字変換はATOK。父親が慣れていうるキーアサインはワープロ専用機文豪miniなので、こいつと同じに出来ないといけない。ATOKならすぐにできる。かくしてこれになった。おまけの一太郎もインストール。四国島民なので使っている人が多いらしい。
 MicrosoftOfficeのファイルビューワーとして、OpenOffice.orgをインストール。もちろんMS-Officeの拡張子と関連づけ。
 メールソフトはMozillaにするか、Becky!にするか。

 前回はインターネット接続+Webのブラウジング+メールのやりとり+時計あわせをワンボタンで行えるようスクリプトを書いたが、そういえばScriPlayerProどっかにやっちゃったわ。まあサンプルプログラムも動かないソフト、WindowsXPに対応してるわけないけどね。
 しゃーない。Delphiで書いちまえ。
 かくしてDelphiをインストール。使いやすくするつもりが無茶苦茶マニアックになっているように見えるのは気のせいであろう。

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