NT4.0よ、永遠に!

 私は、Microsoft嫌いではあるが、WindowsNT3.51と4.0だけは例外だ。
 あれでPCMCIAカードの抜き差しに対応していてくれれば特に言うことはない。
 とりわけ、WindowsNT3.51の国内発表会は感動もんであった。  それまでは、WindowsNT用のアプリケーションが少なかったために、各アプリケーションメーカーに対して「WindowsNT用のバージョンを作らないと、Designed for Windows95のロゴを使わせない!」とかキーキー言っていたMicrosoftが、突如、NT3.51の発表では「APIをWindows95と統一しましたので、同じアプリケーションが動きます」と言い始めた。
 やっとMicrosoftも社会の常識というのがわかってきたか、ゲイツも心を入れ替えたのだな、それにしてもカトラー(NTの開発責任者)はよくやったなあ、Windows95のバグまで含めてAPIを移植するのはさぞ大変だったろう。

 そして、ユーザーインターフェースをWindows95ベースにしたWindowsNT4.0へのバージョンアップ。わたくし、なんのためらいもなく発売日にインストールさせていただきました。メモリは多少食いますが、それ以来なーんにも不満を感じることなくWindowsNT4.0を使っておりました。もちろんスタンドアロンですが。

 ところが、WindowsNT4.0、2003年6月末でサポート打ち切りなんですってね。まあ、Microsoftがサポートすると言っても結局何もしないじゃないか、という突っ込みをしたいところでありますが、もし何かあったときサポート切れのOSを使い続けていたという責任問題が生ずると困りますので、たいていの人は、Windows2000 or laterへのアップグレードを考えるでしょう。
(あくまで噂ですが、某LivingFriend(仮名)銀行がOS/2の採用を決めたとき、ゲイツがトップセールスにやってきて「OS/2をつかうんならてめーらところの、MS製品はサポートしない」とわめいたところ、「今までサポートしてくれたことあったのか」と返されたそうです。いくらゲイツでも、サポートを一方的に放棄するなんて、まさかね。でも、あいつなら言いかねんと思われているから噂になるのだろう。)

 プログラムを普通の製造物と考えると、法定部品保有期限からの連想で、販売終了より6年くらいはサポートを継続してくれないといかんような気がするし。少なくともパソコンの法定耐用年数くらいはメモリ増設やCPU差し替えなしで動いてくれないと困る。日本政府がサポート継続期間を納入基準にしてくれないかなあ。合衆国政府がこれを納入基準にしないのが実は不思議。

 まあ、クライアントはともかくサーバーのOSを入れ替えるのは大変だぞう。
 ハードの増強/交換、ミドルウェアの入れ替え、アプリケーションの動作確認テスト、でもこのようなこと、システム管理者なら、改めて指摘されることでもないだろうし、指摘されたくもないだろう。

 でも私、老婆心ながら一つだけ言っときたいんだなあ。
 Windows2000は(XPもたぶん同じ)ファイルをコピーするとき、必ずベリファイをかけるぞー(各自WindowsのHelpでxcopyを引いてみること。/vの説明のところにさりげなく書いてある)。ネットワーク経由のファイルコピーなんぞをしていると、予想もしないところで時間がかかるぞー。たとえば夜間バッチでファイルのバックアップをネットワーク越しのコピーでとったりしていると運が悪いと突き抜けるぞー。

 さあ、みんなFTPに切り替えだ。でも、FTPは途中で回線が切れても検知してくれないしなあ。ということはファイルコピー後、せめてファイルサイズを確認するという作り込みが必要?さあ、どうしよう。  ひょっとしてMicrosoftは信頼性の高いOSは、ファイルコピーの時、必ずベリファイをすると考えてそういう仕様にしたのかねえ。確かに間違いではないけれど。。。まてよ、ディスクの内容をメモリにロードするときもベリファイをかけているのか???とするとWindows2000のあのプログラム起動の遅さも納得できる。

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