デジカメを買った

 二人目の子どもも激しく動き始めたことだし、そろそろ性能の良いデジカメにするかなあと考えていたところ、運動会が迫ってきた。たまたま上の子の卒園アルバムの写真をとる係になったので、それを踏ん切りにデジカメを買うこととした。なぜにデジカメ?理由は単純、連続撮影可能枚数が多いからである。上の子の同級生は例年になく多い。従ってリレーで全員を写すためには、36枚撮りフィルムでは心許ない。もちろんフィルムを交換するヒマはない。従ってデジカメなのである。
 いうまでもなく写真として見た場合、トラディショナルな銀塩写真のほうが性能は上だ。解像度、色調、ダイナミックレンジともデジカメがかなうわけがない。ではデジカメが上のものというと、ランニングコスト、コピーの容易性、そして連続撮影枚数くらいなものである。今回はこの連続撮影枚数が決定的な要因となったわけだ。

 狙っている機種は、例によってマイナー。富士フイルムのFinePix F710である。ハニカムSR撮像素子を採用したわずか2機種のうち一つ。最新型のF810はハニカムHRになっている。多分SRは製造が難しく、歩留まりが悪いのだろう。まあダイナミックレンジはデジカメ中最高クラスということで、夜勤明けの土曜日、秋葉原に寄って購入しようとした。が、一つ問題が。記憶媒体であるxDピクチャーカードに相性問題があって、オリンパス製ではうまく行かない可能性が高いのね。あきばおーの店員の方ありがとう。ところがFujiFilm製を買い求めようとしたが128MBの容量のものまでしか在庫がない。これでは同級生全員を写すことが出来ない。最低256MBはないと。ということでFujiFilm製xDピクチャーカード256MBを探して秋葉原をさまようことになった。これがないとデジカメ買っても意味がない。
 最近秋葉原をうろついていないので、どの店が安いかはもちろん、どこに店があるかもはっきり言って覚えてないのよ。たしかーDigiPlazaは、、、。で迷いまくること数百メーター。徹夜明けにこれはきつい。まあ開店時刻に最後の在庫を売っていただく。

 デジカメ本体は、WinkDigitalに行く。安さNo.1ではないが父親のNotePCを買ったときの対応が良かったのでまあ足を伸ばして・・・つ、疲れる。助けて、眠い。

 デジカメの満足度は、実はいまいち。やはりノイズが多いので画像がざらついているように見える。ううん、何のかんのといっても一個一個の撮像素子が小さいとこうなってしまうのか?何となくぼけている。もちろん、同一サイズにプリントしたときはそれなりのクオリティは見せるんだけどね。しかし白飛び・黒つぶれが殆ど無いというのはさすがです。というわけで多少気を入れてつきあうことにした。
 ちなみに非常に大きな不満は「動画を撮ると、当方のパソコンでは再生しきれない」こと。デジタルビデオカメラを持ち歩くのは不便なので代わりにデジカメを使う、ということも考えたのだが、これではどうもね。うーん、ひょっとしてパソコンのおまけについているソフトでMPEGに編集できるか?
 しかしいつも思うのだが、デジカメは必ず「最高画質」にして撮らないとどうも画像が悪くなるね。実際、撮像素子の関係からそうなるのが必然とはいえ、あー記憶容量をとる。友達からもらった40MBハードディスクに感動した経験を持つ私としてはどうしても「勿体ない」。(といいながら256MBのカードを更に一枚買い足した。)

 さて、最高の予行演習の機会が巡ってきた。子どもが保育園のお友達と芋掘りに行くというのである。で私が付き添うことになった。今年の10月には珍しく晴れた日、うちの子に限らず、撮りまくらせて頂きました。特筆すべきは子どもらがリレーをやったこと。なんとグッドタイミング。
 が、しかししかししかし、何と申しましょうか、リレーにデジカメは不向きです。撮れないというわけではありません。シャッターを押してからの反応が鈍いので、タイミングがとりづらいのです。どうしてもフレームの端っこの方にいってしまう。しかもピントもずれる。ああああ、困った。
 そこで考えた。ピントを合わす必要が無く、反応最高のカメラはないか〜かといって買うと高いし〜どうしよう・・・見つかった!つまり、レンズ付きフィルムである。さらなるメリット=途中でフィルムを入れ替える必要がない。数さえ用意すれば、何枚でも連続して撮れる。
 でも、デジカメ君、この日の使用で評価は一気に上がった。なにしろ逆光で顔がつぶれない。デジカメとは思えない。ただし、他のカメラと併用しないとまずいということ。

 かくして運動会当日は、普通のコンパクトカメラ、デジカメに加えレンズ付きフィルムを並べることになった。ちなみに隣の組はお母さん2人が写真係をやってくれているが、いずれも一眼レフである。私だって見栄を張ってアサペンを持っていきたい。多分腕が良ければこれ一台で十分であろうし、その方が性能も良い。しかし一眼レフは十数年構えたことがない。多分今ではピントが合わせられない。従って技術のない私は道具に頼るしかない。かといって高い道具は買えない。安いものを適材適所で使う。

 なお運動会は台風で一週間順延になってしまった。おかげて夜勤の徹夜明け。さむいよう、反射神経は確実に落ちている。手ぶれがものすごそう。

 リレーはもう一人の写真係の人と分担。コンパクトカメラの先方には「スピードのもっとも落ちる」バトン渡しのところを依頼。私はバックストレートから最終コーナーにかかるところで待機。バックストレート真っ正面で構えると楽なのだが、そうなると後ろの子が隠れてしまって写せない。やや斜めからとる。すると動きをファインダー越しに確認しないといけないので目が回る。徹夜明けにこれはキツイ。
 でもとりあえず成功かな。(現像が上がってみないと何とも言えないが。自動の部分が一つもないのでリズムがとりやすいんですな。)。まあ強いていえばレンズが広角すぎること。なにしろ使い慣れていないから・・・ちなみにカメラ屋の兄ちゃんに聞いたところ、絞りは10.0、シャッタースピードは1/120固定、これはASA400でも800でも同じ・・・(^^;ようするに写真の仕上がりはカメラ本体でサポートせずDPE屋に頑張ってもらうという、まるでMS-Windowsで制御をしているかのような仕様だそうです。

 で、デジカメとコンパクトカメラの分担、うまくいったかというとちょっと心配。分担したときの着目点というと
コンパクトカメラ:反応がマシ。ズームの幅が大きい。画像がよい。
デジカメ:とにかくいっぱい撮れる。
 ところが組み体操、ポーズが多いから撮影枚数の多いデジカメの方が良かろうと考えたのですが、動きがめちゃくちゃ早くてデジカメでは追随できないのですな。うちの子に家でやってもらってタイミングを考えたのですが、その3倍の速度はある。しかもズームが必須。四方八方から親のカメラとビデオが狙っている中、トラックを走ってポジションを変えながら写すわけにはいかん。ここは銀塩カメラを選択すべきだったかなあ。。。

 なお、デジカメにはすばらしい特性がもう一つあります。私の使命はあくまでアルバム写真を撮ること。で、アルバムに貼るのは一人せいぜい4枚。それを考えるとそんなに沢山撮る必要は−実は−ありません。でも、もしCD-ROMに焼いておいたとすると、どうですかね。多分、パソコンを持っている全部の親が「丸々コピーさせて」と言ってくるでしょう。デジカメの最高の特性はここにあります。複製コストがめちゃくちゃ安い。コピーすれは印刷する必要はない。だから、大量に撮りましたよ。ホントに。あー、でも媒体のスペアを忘れたんだわ。あと83枚はとれたのに(物理的に撮る時間がなかったですけど)。そういう点では、集合写真とズームが必要なところ、そしてリレー以外は全部デジカメでも良かったですかね。
 運動会は休日に行われます。つまり普通は親がいます。ならばベストショットは親が撮るでしょう。であれば私が撮るべきなのはセカンドベストを数いっぱい、コピーしやすい形態で、ということ。(もう一つあるとすれば、親では撮れない写真を撮ること。)

 なお、デジカメの縦横比と写真プリントの縦横比は異なります。従ってトリムは全部自分でやりました。で、オリジナル写真と、トリム済みの写真、さらにいもほり会の写真をおまけに付けて、700MBのCD-Rにきれいにまとめて入れました。
 やたらうちの子の写真が多いのは勘弁して。中耳炎で出場が危ぶまれたのを当日朝の検診でなんとかクリアー、途中出場できたのがやはり親として嬉しいのよ。しかし、もし、うちの子が休んでしまったら・・・多分リレー以外の全てをデジカメで撮ったと思います。なぜならデジカメであれば合成写真が作りやすい。写真上だけでも参加したことにしてあげたい。おりしも本日は晴れ間一つ無い曇天。光線の方向を考えないで済むという絶好の合成写真日和でした。

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