iPodでとぎれない第九を聴く方法

 92年ではLANという便利なものがあるということを説明しても分かってくれなかったし、94年にはインターネットって使えるかもしれない!と社内提案しても全く無視されたが、今や当たり前のように皆さん使っている。無視した人はともかく、なんだこれは、分からん!と文句を言った人はせめて私に謝ってほしいと思っているのだが、先方は馬鹿だから忘れているだろう。(最近、他人の頭の悪さに腹が立つようになってきた。私の頭も悪くなったということなのだろう。)
 なわけで、新しいアイディアを出しても相手の気分を害するだけなので、ちょこっと言って、反応がなければまあ、自分のWebページに書く、くらいにしてきた。こちらも腹は立たない。会社も私も機会利益を逸しているのかもしれないが、これは仕方がないことだろう。

 が、ある人には当たり前でも、別の人にはそうでないことも多いということに今更ながら気がついた。知人から電話がかかってきたのだ。新しいパソコンを買ったから、データを移行しようと思うんだけど、どうすればいい?MOに入れて移そうとしたんだけど壊れちゃって。。。−LANケーブルとHUB借りてきてPeerToPeerのLAN作れば済むじゃない。
 お互いクエッションマークが飛び交う。アレ、この人結構詳しかったハズなんだけどな。明日にでもクロスケーブル一本持って行って、何とかしてあげよう。

 というわけで、iPodで音楽を聴くときの話。最近のiPodは曲の切れ目を重ね気味にして無くす、というオプションがあるらしいが、通常は切れ目で一瞬とぎれる。
 すると、クラシックでよくある「楽章が続けて演奏される交響曲」「切れ目のない組曲」「お節介にも変奏ごとにトラックが分離している変奏曲」をiPodで聞くとどうしても切れ目が気になる。この時期だとまず、ベートーベンの第九が問題になるだろう。第三楽章と第四楽章の間、ブチッと切れる。「展覧会の絵」なんぞ悲惨だ。これをどう回避するか。そんなに大変じゃないよ。
 CDから一度waveファイル形式でリッピング。→waveファイルを結合。→結合したwaveファイルをiTunesに取り込んでiPodに転送。言われてみれば簡単でしょ。
 私は音質を重視して、iTunesでも無圧縮WAVファイルで取り込んでいるので、リッピングはiTunesでそのままやってます。waveファイル結合はフリーソフトウェアのwavezを使わせてもらっています。結合したwaveファイルをiTunesにDrag&Dropすれば取り込んでくれます。
 あきれるほど素直な発想でTipsとも言えないけど「音楽が好きでパソコンを使っているんだ、コンピュータの都合であるファイル管理なんかにとらわれたくない」という人にとっては「ええ?そんな方法があるの」かもしれません。

 それにしても上の説明、良くないね。分かる人には分かる、というものにしかなっていない。以前はこれでも、画像を多用した分かりやすいマニュアルを作ることで定評があったのよ。(そうでなければ、Solarisの画像キャプチャをLinuxで取り込んで、GIMPでBMPに変換し、MS-Windows上で仕上げる。画像はグレースケールにしておくとファイルサイズは小さくなるし、コピーを取ったときもきれいだ、なんて言うわけないでしょ。)「できる」「わかる」シリーズが出る前よ。(97年頃作ったマニュアル、今どうしているのだろう。レビュー後一緒に直せばいいやと、1、2箇所間違ったままドラフト版として出したんだが、いつの間にか印刷→全世界に発送、されていた。まあプログラムを保守できる人間もいなくなったしね。バランスは悪くないのかな。・・・私が手伝ったのは非公式ということにされてしまったからこの程度書いても守秘義務違反にならないと思うよ。)

 が、今更分かりやすいマニュアル作るのも、なんか面倒になってね。以前はめんどくさいなんて感覚無かったのに。作業で真面目に手順書作りすぎた弊害かなあ。完成品のイメージと、完成までの手順が条件反射的にシミュレートできてしまうのよ。本人悪気はないつもりなんだけど、外から見たらやな奴なんだろうなあ。

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