私に対して5分でも話すと、だいたいの人は引きはじめる。相手の頭の中にある知識を組み合わせてこちらが会話を始めるからである。人によっては気味悪いという。ひどいときには、この人本当にいるの?と言われる。そうかもしれないなあ、ほとんどテレパシーだからなあ。というわけで宇宙人と未来人と超能力者にしか興味のないハルヒともいきなり話が合ったわけである。コンピュータネタ、目次へ
そういう私でも、改めて別の分野に進出するときは結構苦労する。今興味があるのはアニメーション製作である。システムのオフショア開発の参考にしたいわけだ。本当はオフショア開発には反対である。オフショア開発に適当な案件があれば、若い連中を鍛えるのに使ったほうが、将来的には何倍もいいことだと思う。妙に外注管理を教えるよりもはるかに有効だ。仕事が減ったとき外注を切っても自社で開発が出来るからである。なんと寂しい理由。といいながら自分で手を動かしたことのない人間に必要な勘など(フツーは)できないことくらいは誰しも認めてくれるであろう。
が、オフショア開発を考えることが出来るほど案件に恵まれている場合は、やってみてもよいのかな、と思う。が、話によると問題山積である。ようするに要求した(つもりの )品質のものが仕上がってこない、と。セキュリティはとりあえず措いておく。かつて、仕事が多くて国内では消化できず、またコスト削減が要求されたアニメ業界はやむなく製作を韓国をはじめとする国外に委託した。おかげで供給はされた。
ただし質は落ちた。ドカベンはむかつくほどに絵が下手だった、魅力がなかった。やったら静止画が増えてしまった。
ところがだなあ、近年ましになっとるじゃないか。クレジットを見ると外人名が並んでいる。いったいどうやったんだ?毎週番組を流すというシビアな期限をもった単品生産で、どういう品質管理をしたんだ!
日本は既にオフショア開発の問題点を克服していたのである。これは話を聞きたい。というわけで全国のソフトウェア開発会社はアニメに嵌まっているはずなのだが・・・Googleでサーチしてもそんなことはなさそうだ。なに?はじめから嵌まっているのが常識?自分が常識外の人間であることは自覚しておるが、たまには常識的にアニメーションの歴史から学ぼうかとおもったわけだ。いや手っ取り早くオフショア品質管理のイノベーションだけ分かったんでいいんだがね。京都アニメーションのみなさんに声をかけたら教えてくれるかなあ。こちらからも初めて会ったときハルヒが何やってたか(暖簾に鳥獣戯画を描いていた)くらいの情報は提供しよう、、、ってあれがモデルと決まったわけではない。私が勝手に言っているだけだ。確かにハルヒと大きく違うところが1つある。ハルヒと違って弁当を自分で作る。それも山から採ってきた食材で。用水路を流れてきたフナを使ったのはさすがにあの1回と信じたい。おかずが焼きマツタケ丸ごと1本だけ、というのは現物を見たかったな。外ヅラはマンションの管理人からいろいろ聞きだすときそのものだが(ようするに普通っぽいが)、このような野性味の分ハルヒよりぶっ飛んだところもある。カブトムシのとり方:夏の早朝クヌギの木にとび蹴りを食らわせるとボトボト落ちてくるので大きな音がしたところに行ってもぐっているところを捕まえる・・・やっぱりモデルのような気がしてきた。それだけの強度でクヌギに蹴りを入れられるところで、十分候補の資格はある。
まあ、万が一本人だったとしても作者や京アニの皆さんは言えんわよな。他人の過去を切り売りしてました、なんてね。もちろん黙っててくれと頼まれれば、こんなことは書きゃあせんが。というわけで、自力で研究しなければならなくなった。
まずは、、、えーと。漫画のハルヒは似てないがアニメのハルヒは似てるなあ(ただし第1期のみ)と考えておると要素の一つが分かった。さっきドカベンを例に出したが、水島新司の太く、荒削りな線をアニメに移すなど不可能。アニメに移すときにはどうしたって普通の線になる。要するに最近の漫画の線はアニメ化を前提として、というかアニメの影響を受けて変わってきたんではないか、という気がしてきた。藤子の我孫子の線より藤本の線、である。
頭蓋骨の形なんか、似通ってきたしな。萌えアニメなんてほとんど同じに見える。つまりアニメっぽい頭蓋骨というのが確かにあるということだ。ポイントは「描きやすい形」。なるほどオフショア開発管理のための第1歩は、海外生産を前提とした設計、ポイントはパターン化、か。といいながらも、アニメーション会社の連中とは話がしたいもんだ。ところがアニメーション制作会社には友達や知り合いはいない。
行き詰まったところで、印刷物を見ていると活字が大陸風だ。これは印刷を中国に発注したに違いない。なんだここから手繰れば経験者に行き当たるじゃないか。
早速問い合わせ・・・え、海外印刷と気がつかなかった?なるほど、そこまで海外企業は日本に合わせてくれているのか。よかったよかった。