多摩地区で停電である。コンピュータネタ、目次へ
今は担当を外れているが、非常時となるとそうも言ってられない。
攻めではゲリラ戦、守りでは危機管理に無類の強さを発揮する(つもりの)当方としては座ってられない。
そこは主担当の人たちがつつがなく対応してくれて、こちらは補助的に情報を流して、確認を取るだけで十分だったのだが、途中で昔の僕が見落としていたこと発見。監視端末は、たとえCVCFと自家発電装置につながれていたとしても、UPSが必要。
自家発電切り替えのときに、電力供給が瞬断したとしても、こいつだけは○○のサーバーが落ちたを知っておかねばならない。だから生きてないといけない。もっともそれを言うなら無数のルーターも生きてないといけないし、完璧を期そうとすればナンセンスに近いのだが、そういうことだ。まあ理想を言うと、全部の機器にUPSをつけて
・アプリケーションサーバーは、停電後5分で停止
・データベースサーバーは、停電後10分で停止
・ディスク装置は、停電後15分で停止(そんなに電池が持つかよ!)
・監視端末は、停電後20分で停止(ディスプレイを考えなければ電池が持つかもしれな。)
・ネットワーク機器は、停電後25分で停止(電池が持たなかったら仕方ない)。
とずらせていくのがよい。
なに?正副二重化している場合はどうするって?もちろん副から落としてゆきますが、各種サーバー停止にインターバルを持たせないといけないので、非現実的なほど巨大なバッテリーが必要になります。24TBのSANストレージの消費電力が、大体0.6KWだから、これを1/2時間サポートするのに必要な電力容量は・・・いかん、でかすぎて計算表に載ってない。でも素人考えながら6000VAはいりそうだ。ざっと90万円。システム全部でいくらになるんだ。結構安いような気もするが、消耗品の交換費用が馬鹿にならない。
それ以前に、バッテリーの重量で床が抜けるんじゃ。あーやっぱり駄目か。こうすると、法定点検等で電源を落とすときにも、いちいち機器を落として回らなくても済むというすばらしいメリットがあるんだけどな。
皆さんダウンサイジングの波に乗ってガンガンサーバーを増やしてくれたもんだから運用設計がとーっても大変になったのだ。過渡期だったしね。
どれくらい大変かというと、停電だ!絶対必要とはいえないサーバーを順次計画停止させて電力消費量を抑えよう!になっても停止作業中に燃料が尽きる可能性が出るほどに。まあサーバーの計画停止はしないほうがいいに決まっている。ハード担当のときに絶対停止できないものはどれかを考えた経験はあるが(実は内緒にしたほうがいいかもしれないが、話の流れ上、考えたことにしておく)、そうでないサーバーを止めた場合、提供データが止まるわけだから、どういう業務に影響が出るかについては、知らない。
誰か考えているはずだが、たまたま知らない場合、ちょっとばかし不安になるのは、あくまで一般論として、やむをえないだろう。